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隠蔽を許してはならない [生活/くらし]

asahi.com 警察官が取り押さえ、保護した男性が急死 佐賀署

 25日午後6時ごろ、佐賀市南佐賀1丁目の国道208号で、同市に住む授産施設勤務の男性(25)が車道を自転車で蛇行しながら走っているのを佐賀署員が見つけ、止めようとしたが男性は従わずに信号待ちのバイクに追突、転倒した。署員が近づくと暴れたため、押さえつけたところ、数分後に意識がなくなり、搬送先の病院で死亡が確認された。

 佐賀署によると、同署員5人が後ろ手に手錠をかけて数分間、うつぶせに押さえつけた。胸部圧迫などはしていないという。消防によると、救急車が到着した時、男性は脈拍がなく、佐賀署員が心臓マッサージをしていたという。26日に司法解剖して死因を調べる。

情報はこのニュース記事しかないのですが、文面からもこの男性の死因として、警察官が押さえつけたこと以外は考えにくい状況と思います。

もちろん自転車の蛇行運転ということで、飲酒運転や何らかの薬物中毒も疑われますが、死亡に到ったのは後ろ手で手錠をはめられうつぶせの姿勢で警察官5名に押さえつけられ、胸部を強く圧迫されたことによる外因死の可能性が高いように思います。

推測を重ねていても意味がありませんので、当然司法解剖の結果が待たれるのですが、恐らく警察側が発表しないか、メディアが取り上げない可能性が高いと思います。今までも拘留中の被疑者が死亡した事件もありますが、続報がありません。

司法解剖は警察の捜査上の秘密であるとして公開されないで来ました。医療事故でもひとたび業過致死罪の疑いで立件されると、解剖結果が公表されないために、医療現場における事故再発防止に資する道が絶たれ、医療者を刑事告発すること自体の問題と並んで、大きな問題となって来ました。

一方、佐賀地検と福岡地検で、そもそも司法解剖記録は遺族に開示すべきものであるという立場からの開示請求に応じたケースがあり、司法解剖非開示の慣習に風穴が開きつつあります。

一方ミスか故意か、違う遺体の解剖所見が開示通知されたケースもあると聞きます。また警察から解剖を実施する法医に対して、恣意的な情報が伝えられ、死体検案や解剖所見に影響を与えてしまうことも多いと聞きます。

本ニュースの事件で、司法解剖が正しく行われ、遺族のみならず広くメディアに開示されることを望みます。もし警察官の取った措置に問題があったら事実が公開されるべきだと思います。


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