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部屋とJIO工房とわたし [暮らし]

ベタなタイトル……というか、いつにも増して意味不明なタイトルで失礼します。(^^;

JIO工房というのは長野県美麻村に暮らす小田時男氏が主宰する工房の名称です。
小田さんは所謂「手作り家具」などを製作する木工作家で、
オリジナルの家具をはじめ、木を利用した遊具の製作や、
最近では個人住宅のキッチンや洗面カウンターなどといった
住宅設備関係の製作にも携わり、その創作範囲は多岐に渡っています。
私の手掛ける建築現場においても幾度か小田さんと共同で
住宅設備機器の製作が行なわれ、いづれも建築主さんの好評を得ています。

小田さんの作品は家具でも設備関係でも遊具でも
奇をてらったデザインではなく素材の質感を重視した素朴なデザインが魅力。
私とは設備関係の製作という点で関わりを持つことが最も多いわけですが、
小田さんは建築主や私や水道設備業者を交えて打合せを重ねる際には
建築主の数々の希望と現実的諸問題(納まりや予算その他諸々)をいつも上手く擦り合せ、
使い勝手の良い設備をミリ単位で検討し、実物として見事に表現してくれています。

(キッチン製作の打合せ風景)

このブログで続けて紹介しているログハウスの新築現場でも
JIO工房製作のオリジナルキッチンと洗面カウンターなどが導入される予定です。
完成したら改めて報告させてもらいますね。

また、もともとの“本業”である木工家具作家としては、
個人としての制作活動以外にも所謂“クラフト業界”の発展にも貢献しており、
松本市で年に一度、毎年五月の最終週末に実施される
「クラフトフェアまつもと」という工芸作家たちの一大イベントがあるのですが、
20年前のフェア創設時の発起人のひとりとしてこの野外イベントの実現に尽力し、
全国のクラフトマンの活動発表と使い手との接点の提供に貢献してきました。

小田さんやその仲間の作家さんたちのこうした活動に共感し、
クラフトマンではない私もフェアを主催する「NPO法人松本クラフト推進協会」に
正会員として登録しています。
これまでのフェアはただの見物人だった私ですが、
今年はフェアの活動にちょこっとですが参加する予定になっています。
その辺の詳細はまたいづれ改めて。。。
(フェアの詳細については上記協会のリンク先にて解説されているので、そちらへどうぞ。)

小田さん=JIO工房はまだ独自のホームページを開設していませんが、
私のホームページ内に「JIO工房の部屋」と題して小田さんの作品を紹介しています。
このサイト内の紹介記事と連絡先を経由して小田さんに家具製作依頼の舞い込むことが
これまでにも何度かあった様子で、そうした人と人の繋がりに
ちょっぴりでも貢献できていることに私も嬉しさを実感しています。

作品の大半が個人顧客の家庭に納められるために
時折開かれる首都圏での展示会や松本での上記フェアなどイベント絡みでない限りは
なかなか作品の実物にお目にかかれないのが少々残念ですが、
東京三鷹市の「三鷹の森ジブリ美術館」内にあるカフェにて
小田さん製作の椅子が客席用として使用されていますので
美術館へ出かける機会などあれば是非それと意識して御覧になってみて下さい。
“タモの木”と“い草”を使った素朴なデザインのその椅子は、2001年の開館以来
一般家庭よりはるかに酷使されているにも関わらず、これといったがたつきも見られず
元気に頑張って客席としての役目を果しているそうです。

その椅子の雛形となったい草の椅子が最近まで私の事務所に展示してあったのですが
先日小田さんに「展示会で使うから引き上げちゃうね」と、あえなく撤収されてしまいました。(^^;
その代わりという訳ではないですが、現在は可愛いキッチンスツールを展示しています。
近郊にお住まいの方や安曇野方面へ旅行などで遊びに来られる予定の方、
どうぞお気軽に事務所に立ち寄って実物を御覧になってください。


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