無停電電源装置(UPS) [PC パソコン関連]
無停電電源装置(UPS)は、以前から、あった方がいいなと思える装置だった。
つい先日、ドスパラダイスにいってみると、在庫処分価格3,980円と、処分価格になっているのを見つけて、購入してみた。
私が購入したのは、Manhattan社製、Line Interactive UPS 500VA/300W モデル168120型である。
パッケージには、英文で、「バッテリーに関して3年保証。ただし、U.Sとカナダに限る」とある。
店頭で調べてもらう限りでは、国内代理店が無いようで、ドスパラダイスの初期不良のみの保証になるとのことであったが、この値段ならば私として納得できるものがあった。この商品自体、以前は9,800円で販売されていたというのであるから、お買い得感がある。
これを書いている時点で、ドスパラダイスの通販においても、限定30個で、この製品を購入できる状態になっている。
新しいパソコンを組み上げて、UPSの導入を検討していたので、試しに購入しやすい価格だったというのはある。
サーバー向けの高い信頼性のある製品はかなり値段が張る。
一般ユーザー向けの製品であっても、通常は、15,000円から10,000円程度はする。
ライン・インタラクティブというのは、UPS・無停電電源装置の方式のひとつであるということが分かった。
3,980円という価格なので、説明書や付属ソフトなどについては、あまり期待せずに購入したが、それなりに配慮されていた。
説明書は、日本語のものが入っていて、むしろ驚かされた。ただし、この説明書には、付属ソフトの説明はされていない。
パッケージには、Mac OS のマークも記されていたが、Mac用のソフトの方は確認していない。また、パッケージには、Windowsに関しては、XPまでの対応であることが記載されている。
付属ソフトは、CD-ROMで同梱されているが、このCD-ROMには、3つの同系統のソフトが入っており、その中のどれを使うのがよいのかは、トライ・アンド・エラーであった。この製品の英語版のメーカーのサイトをサラッと目を通してみて、3つあるソフトのうち、「PowerGuard Smart」を選ぶのが最も適切であることが推測され、私の、Windows XP において、きちんと動作してくれることが分かった。このソフトは、停電時やブレーカーが落ちた時に、パソコンを自動的にシャットダウンしてくれる機能があるほか、パッテリーの充電状況や負荷のかかり方、無停電電源装置の温度などを監視してくれるソフトだ。英語版のソフトであるが、設定などにそれほど悩むことはないと思える。
この無停電電源装置とパソコンの間は、RS232シリアルケーブルで通信・管理が行われる。「PowerGuard Smart」のセッティングにおいて、私の環境の場合、「Port」を「COM1」を選ぶことで問題なくこのUPSが認識できた。
ノートパソコンや一部のディスクトップパソコンなどで、RS232シリアルケーブルが無い場合、自動シャットダウンをパソコン任せにすることはできないが、この値段であれば、いざというときに、手動で安全にパソコンを終了する時間がかせげるということだけでもありがたいことかも知れない。
問題として、どれだけバッテリーが長期にわたり、一定水準以上の性能を維持してくれるかであるが、それは、使ってみなければ分からないとしかいえない。まあ、パッケージに、U.Sとカナダだけという限定ではあるものの、一応、「3年保証」という文字があるので、それだけ持ってくれれば、ラッキーな買い物であったと、私には思える。
一応、この製品を開封した状態、そしてそれから数日経った今現在、私の環境では、停電後、約5分間ぐらいの時間をかせいでくれる。ノートタイプのパソコンなど、消費電力が少ないものであれば、その倍ぐらいの対処の時間が得られることと思う。
以下の文章は、無停電電源装置についてのやや説明臭さのある文章になる。
UPSのことについて詳しい方には、そのあたり御容赦いただければと思う。
パソコンを使っていて、突然の停電や落雷、そしてブレーカー落ちは、結構怖いものがある。
日本の電力会社は、他の多くの国に比べ、電気代はかなり割高である。割高であるものの、停電が割と少ないというのが、この国の電力供給の特徴ともいえるかと思う。
とはいうものの、大切な文章を書いている時や、ハードディスクにアクセス中に、突然の停電などは怖い。HDDアクセス中に電源が落ちると、最悪の場合、大切なデーターを失ってしまうとか、HDDのトラブルを招きかねない。
そういう時に、UPSがあると、安全にパソコンをシャットダウンする時間を与えてもらえる。
また、雷が鳴っている時に、パソコンを使うのは、怖いものがある。
私は知らなかったのだが、カミナリがその家やマンションに直撃しなくとも、近くに落ちてパソコンが壊れることがあるらしい。近くのパソコンショップでは、先日この地域で、雷が集中的にかなり多く落ちた日があったのだが、その後4台のパソコンがカミナリが原因で修理に持ち込まれたといっていた。恐ろしい話だ。
一応、私としては、雷サージ機能を持った、電源タップや、電話線からの雷サージグッズなどを使っていた。(なお今現在、電話線からの雷サージグッズは、気分的にVDSLの通信速度を落としそうな感じがして取り外しているが、あれだけ雷が落ちる日があると付けていた方がいいと思える)
それらの製品に加えて、この製品は、雷でパソコンが壊れることから、一応守ってくれる働きがあるようだ。電話線を雷のショックから守るための差し込み口も用意されている。
電力の供給のための差し込み口は、3カ所用意されている。
ところで、この製品は、ドスパラダイスだけでなく、同じ価格で別のショップでも売られているようであるが、ちょっとだけ付加情報。
このUPSのコンセントは、アース付きの三本足タイプになっているので、もし、壁に二本足タイプのコンセントしかないような場合、パソコンショップなどで売られているような、三本足コンセントを二本足に変換するようなアダプターを別に用意する必要があることを、購入を検討される方は知っておいた方がよいと思える。
あと、音のこともレポートしておきたい。
購入してすぐのこと、「あっ、これは使えないかも」と思ったのだが、大丈夫だった。
なぜ使えないかもと思ったのか説明申し上げると、「じぃぃぃぃ」という音がするためだったのだが、これは、停電時にのみする音であることが分かった。コンセントにこの製品を差し、正常に電力が供給されていれば、無音の状態で待機している。
停電の状況を作ってやると、小さな「じぃぃぃぃ」という音と、「ピッ。ピッ」という警告音とともに、バッテリーからパソコンに電力供給がはじまる。
とりあえず、UPSがあった方がいいと思える私には、お買い得な製品だったと思えている。
vistaへのソフトの対応状況は調べていない。御容赦いただきたい。
---以下加筆。---
2007年8月23日、アマゾンで、UPSを、さっと探してみた。
APC ES 725 BE725JPは、39,690円が、16,588円に値引きされており驚いた。
自己コメントで恐縮ですが、電話線の雷ガードを外していたのを、再度取り付けてみました。それで思い出したのは、ずいぶん以前のADSLで不安定な通信環境を改善するために取り外してみたことがあったという古い記憶でした。
今回、今現在の環境で、通信速度に変化がないことは確認できました。m(__)m
by 旅人J (2007-08-03 05:37)