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魂の傷ってなに? [心と魂の癒し]

 前回の記事で、「魂の傷」という言葉を使いました。
 読んで下さった方の中には、「魂の傷ってなに?」という疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

 とても簡単に説明してしまうと、誰もが、何故だか分からないけれども苦手なもの、苦痛に思えることがあったりします。
 その自分でも何故だか分からない、恐怖感とか、苦手感とか、そういったものの原因が「魂の傷」であったりします。

 わかりやすい例えを書くとすると、例えば、ドラえもんはネズミを見るだけで、卒倒しかねないほどに真っ青になったりします。(すいませんドラえもんをよく知らない人にはごめんなさいです。かくいう私もそう詳しいわけではありません。汗)
 ドラえもんがそういう過剰な反応を起こしてしまうのは、過去に、自分の耳をネズミにかじられてしまったという出来事があったからであります。
 しかも、彼の場合、恐らく製造過程の最終段階における、意識はあるけれども、自由に動けない状態において、耳をかじられてしまったわけです。
 そういう経緯があって、ネズミを見ると、とんでもなく気が動転するようになってしまったと。

 ドラえもんの場合は、原因がはっきり分かっています。

 しかし、私達の場合、原因がはっきり分かっていないのに、苦手なものがあったりします。

 一つ、精神医学の世界で、とてもはっきり分かっていることがあります。
 それは、大きなトラウマを抱えることになったような人や、心に大きな傷を負ってしまった人、そして魂に傷を付けてしまった人達。これらの人達が、その心や魂の傷を負ってしまうことになった出来事に対し、正面から向き合う勇気を持ち始めた段階から、それらの傷が癒されはじめるということなのです。
 魂の傷になるような出来事が何であったのか、はっきりと知ることができて、その出来事を精神的に見つめ直し、そのようなことは度々起こるものでないと自分に言って聞かせてあげたり、どのような意味がある出来事であったのか見つめ直すことによって、トラウマ、心の傷、魂の傷は急速に治癒へと向かいはじめることがわかっています。

 人は、この世に生まれてきてから、心や魂に傷を受けることもあります。
 それだけでなく、「以前の人生」において、傷を受けていることもあるのです。
 
 前回の文章で、「前世」のことを書かせて頂いたのも、このような背景があってのことであります。

 「過去世」という言葉にあまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれません。「前世」という言葉の方が一般的であろうかと思います。
 誰にも「前世」があり、その前世も一つではなく、いくつもの「前世」がありますので、それら複数の「前世」をまとめて「過去世」と申し上げています。

 ところで、心の傷、魂の傷、トラウマと呼ばれるもの、これらの「傷」を、精神科医の多くが、手足の外傷と同様に考えているという話を聞いたことがあります。
 手足に切り傷や擦り傷をつくってしまった場合、適切な手当が必要です。
 同様に、心の傷、魂の傷も、放置するのではなく、癒しや手当をした方がよいということであります。

 私の場合、「心」と「魂」という言葉を使い分けておりますが、とても単純化していってしまうと、「心」の奥に「魂」が存在していると認識しております。
 ときに、「心」と「魂」が別の感じ方をすることは、誰もが経験していることだと思います。
 例えば、いやいややっているはずの何かの作業をしているのに、心の深い部分が深い感動に包まれるようなことがあります。こういう場合、「心」は「イヤだなぁ」と感じつつも、「魂」が感動している状態であるといえるかと思います。
 
 音楽の世界においても、「ソウルフルな演奏」という表現があったり、「心温まる曲」or「ハートウォーミングな曲」という表現があったりします。
 日本の人達だけでなく、恐らく、世界の人々も「心と魂」の違いを知っており、heartとsoleの言葉を使い分けているのではないかと私は考えます。

 
 


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