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「蛭谷和紙」…「びるだんわし」と読みます。そのラストワンな川原隆邦さん [ウォッチング]

川原隆邦さんを最初に見かけたのは、知人のガラス作家が出展したクラフト展覧会「工房からの風 craft in action」会場。屋外の木々の多いスペースで行われた展覧会会場の一番奥まったエリアで、和紙を実際に漉きながら、来場者へも体験してもらいながら…と奮闘している姿でした。和紙職人さんにしては若いけど、中々いいテクスチャーの和紙だな…と思い手に取り、説明書きへも目をやると…。なんと仕事でよく行く、富山の越中和紙とのこと。何年にも渡って富山へ出入りしているくせに、勉強不足でまったく知りませんでした。「蛭」と「谷」で「びるだん」。ちょっと気になる和紙職人!…がファーストインプレッションでした。

そこから約50日後の先週土曜日、[中央線デザイン倶楽部 第4回交流会・武蔵境 & スミレオアイハウス8周年の集い]に参加した時に、「どこかでお見かけしたような…」と思っていたら、それが、気になっていた和紙職人の川原隆邦さんでした。そこで、ようやく「蛭谷和紙」が、ほとんどの紙屋が無くなった後、現在は1軒のみになってしまっていること。材料の栽培から、制作までを一人で行う、ただ一人の継承者であることを知りました。
昨夜も、プロダクトデザイナー山崎宏さんと連れ立って、「美篶堂ギャラリー」での「クリスマス展」オープニングパーティーに来られた川原さん。今度はイラストレーターの皆さんらに和紙サンプルを手渡し、談笑です。

技術、伝統は、日々の暮らしの中で活かされることで、始めて「継承」につながります。人と技が対になっている伝統工芸。その手技によって豊かになるライフスタイル。大量消費を前提とした工業製品の世界とは、真逆のモノ作りベクトルですが、そういう人達が、数多く残っているのも日本の良さだと思っています。
伝統の継承者としては若手の川原さんが育てて漉く和紙。照明器具デザインでコラボレーションできれば…などと勝手に妄想してたりします。

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