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100% Design Tokyo 2007出展後のプチ検証(その2) [ウォッチング]

個展や展覧会を個人で計画し、広報活動を行い、実施した経験のある方なら、そのために必要なリソースや工数、エネルギーはかなりのものになることを知ってる。
だから、100% Design Tokyoや、ビッグサイトや幕張メッセなどで開催されるような巨大な見本市になればなおさらで、主催をしているデザインアソシエーションや、リードエグジビジョンもご苦労が多いことだと思う。ましてや、100%の場合は会場となる場所が専用のスペースではない。神宮外苑のグラウンドだ。鉄板を引いて…で始まる下地作りから始めないとならない。規模拡大による、見本市全体の目標達成には、広いスペースへの誘致活動や、一般の人への働きかけ(メディアを使った広報等々…)など、動員アップに繋がる施策も不可欠。
制約条件の多い中、都心、それも緑の多い場所で、こういう規模の見本市が行われる意義は大きい。これは事実だし、ありがたい。

ただ、100%開催前、お台場でのコンテナ展やそれ以前のDesigner's Weekの流れからすると…という前置き付きで100%開催については懐疑的です…という意見も耳に入ってくるし、来場したお客さんからの厳しい声も聞こえてくる。

さて、見本市、それも「デザイン」を扱う見本市でのホスピタリティってなんだろう。バイヤーさんにハッピー、一般のデザインに興味の人にとってハッピー、出展者にとってハッピー…となる道はあるんだろうか?。
あるいは、どこかのカテゴリーにリソースをフォーカスすべきなんだろうか?。

思い付くのは海外の展示会や見本市。いい展示会は必ずプレスセンター充実している…と聞く。無線LANは当たり前で、コーヒー無料…等々。展示されている実物も重要だけど、各メディアを流通する情報はもっと重要。そういう意味でもプレスやライター(ブロガー含む)への配慮は必須なのだろう。
バイヤーさんも大事にすべき。一度見限られるとその回復には、かなりの労力が必要になってしまう。これは出展者側の努力だけでは無理だと思う。プレスルームの隣に、バイヤーさんカフェ(商談&打合せ可能)が必要なのかもしれない。雑貨系では、この時期(11月)に新製品というのは嫌がるケースも多いだろう。年末商戦のバイイング時期ではないからだ。…だとするとこういう商習慣への配慮もいるはず。
また、来場者と出展者のためにも、飲食の(内容とスペース)の充実は必要だろう。そして、そういう場所には、それこそ出展するメーカーさんやデザイナーに協力してもらい、テーブルやイス、コーヒーカップやグラス等最新のモデルを提供してもらい、デザイン体感スペースとすれば、休むためにカフェに入るのではなく、デザイン商品を実際に体感するためにカフェで過ごす…なんて、素敵だ。そうなれば、カフェ内展示のみ…という安価な出展の仕方もありなのかもしれない。
体感…ということなら、大事なのはトイレ!。各メーカーさんに協力してもらう、あるいは、仮設トイレのデザインコンペを併設で開催して、グランプリの案を次年度のトレイタリー空間に採用するなんて、意義があると思う。

「やっぱりデザインっていいね!」と一般の人にも思ってもらえ、且つ、プロの人も得る物が大きかった…という見本市になった暁には、デザインが産業として確実に成立する世の中になっているのかなぁ…と夢想してみたりする今日この頃。デザインってまだまだですねぇ。


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