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今の日本は北朝鮮に似ている?/騙されるニッポン/古歩道さん新書 [問題意識]

一見するときれいな世界や、判りやすい世界…。耳障りのいい言葉や、正義に聞こえる訴えほど、すぐに盛り上がってはならない。そういう事柄ほど、一皮剥けば、てらてらとした嘘が嘘に見えないように横たわっているからだ。何事も一旦疑ってかかるようなスタンスが必要だと思う。モノ作りを職業としているのならなおさらだ。ひねてる訳でも悲観論者でもないが、今までの経験から自然と実感していることだ。

絵画でもCGの世界でも、追っかけて来たのは影と反射の表現…光の反対側での出来事。でも、判りやすい物事として流布している現代のさまざまな事柄は、四方八方からのライティングで影が見えにくい。おまけにハレーション起こして表面のテクスチャーさえ感じにくい。わかるのは、輪郭のみ…。

書店をブラウジング中に一冊の新書に目がいく。手にとり、ぱらぱら…。ある文の塊で目が止まる。

…(略)…日本にはウソが多すぎる。たとえば、テレビでは国が倒産に向かっていることは話しちゃいけない。生放送の討論番組でもCMに切替えられてしまう。これでは国民に危機感が芽生えない。大きな対策、政府の方針と違う方向性を検討することもできない。今の日本は北朝鮮に似てきている。とても危険な状態だ。
[騙されるニッポン/ベンジャミン・フルフォード著]

この引用部分と、著者のプロフィール(日本人国籍を取得したカナダ人)で衝動買いしてしまった。章立ては以下のようになっている。

  • 第1章:誰が真実を歪曲しているのか
  • 第2章:騙しに加担する日本のメディア
  • 第3章:世界を欺き続けるアメリカの論理
  • 第4章:国民を見殺しにする日本政府
  • 第5章:日本人が身につけるべき本当のメディアリテラシー

普通の人には気分のいい話ではないのかもしれない。でも私には耳障りのいい内容だった。なので、前述のことからするとこれも100%鵜呑みにすることもできないし、さらに、ただのデザイナーである私にはその裏をとる情報網もエネルギーもない。とはいえ、ここ本に書かれているような、モノゴトのまったくの裏側からの視点はとても重要だ。そういう異なる情報網がぶつかった時に、本当の姿(輪郭)が見えてくると思っているからだ。
タイトルや章立てに何か感じた人は、是非一読をお薦めする。

公式HP:ベンジャミン フルフォードBenjaminFulford
彼のblog「BenjaminFulford」は早速ブックマークをしてしまった。

騙されるニッポン (青春新書INTELLIGENCE 179) (青春新書INTELLIGENCE 179)

騙されるニッポン (青春新書INTELLIGENCE 179) (青春新書INTELLIGENCE 179)

  • 作者: ベンジャミン・フルフォード
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2007/08/02
  • メディア: 新書


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