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ハイ・コントラストなデザインはハイ・コンセプト [プロダクトデザイン]

「The Sixth Sense(シックスセンス)」…第六感…ではなくて、「六つの感性(センス)」という意味のフレーズを急に思い出してしまった。今日ニュースサイトで知った、新しいプロダクト2つを見て…。

1つは、Appleから発表された「iMac(Mid 2007)」で、もう1つは海外の2つ折りケータイ「O2-Cocoon」。

「iMac(Mid 2007)」はかなり明るく白っぽい(iPhoneの裏側のような)肌のアルミに、液晶まわりはブラックのフレーム(きれいな曲面を描いた背中も黒)。「O2-Cocoon」も白くつるっとしてきれいなプラスチックのアウターを開くとブラックのインナー。
共通するのはハイ・コントラストが効果的なコンフィグレーション。強い光で面全体がハイライトしたような明るさと、それによって出来た黒く濃い影が全体を締めるデザイン。
ハイ・コントラストなモノは、背景からくっきりと浮き出る強さを持っている。強いが故に、レイアウトから精緻さと品が欠けると…とたんにオーラは子どもじみてしまう。でもこの2つの事例は、強さを維持しながら、とてもうまく調和できている。

ふっと浮かんで来た「六つの感性(センス)」はこれ。

  • 1 : 機能だけでなく「デザイン」
  • 2 : 議論よりは「物語」
  • 3 : 個別よりも「全体の調和(シンフォニー)」
  • 4 : 論理ではなく「共感」
  • 5 : まじめだけでなく「遊び心」
  • 6 : モノよりも「生きがい」
ハイ・コンセプト 〜「新しいこと」を考えだす人の時代〜/ダニエル・ピンク著 より

1年程前に読んだ本だけれど、これら2つの事例をトリガーに急に意識に再浮上したしたので、フレーズを引用。コンセプトの時代に必要な六つの不可欠な資質…ということで提言されていたフレーズ。

iMac、O2-Cocoon…ともに、これらの提言にエッジをきかせたまま「無私」…あるいは「客観写生」的プロセスでただただ具現化したように見える。そうして取組んだ結果…「客観写生」でのフィニッシュのように、最終的には「唯一無二」を手中に収める…と。

参考になった記事:

思い出した書籍:
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


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