R-D1s + TANAR 5cm F2 [Cameras&Lenses]
香炉の写真を見て「!?」と思った人は、、、
【OLYMPUS E-410 + NIKKOR-S 55mm F1.2】(1/40,F1.2,ISO400)
↑あまりいないと思いますが、TANAR 5cm F2で撮りました。
東京を拠点としていたらしい田中光学というカメラメーカー
のブランドで、どうやら自前で設計~製造していたらしいです。
(真偽は未確認!)
1954年頃にカメラ製造に参入し、1959年頃に倒産したらしいの
ですが、くわしいことは知りません。
LマウントのカメラボディTanackを作っていたらしくて、
たまに中古カメラ屋さんで実物を見ます。
フィルム装填を裏蓋開閉式(今では当たり前ですが、当時は珍しかったらしい)に
するなど、良さそうなカメラでしたが、このカメラ向けに用意されて
いたのが、TANARというレンズでした。
Lマウントのカメラなので、ライツ社を始めとした様々なメーカーの
レンズが使えるのですが、自社レンズも用意していた、というわけ
です。
ボディだけを売ったのでは利益率が低かったのでしょうか?
レンズを売ったとしてもフィルムやアクセサリなど、様々なものを
売らなくては利益を出し続けることは難しいと思うのですが、、、
倒産してしまったらしいので、レンズまで自社ブランドを用意
していた理由は分かりません。。。
さて、このレンズ。
【OLYMPUS E-410 + NIKKOR-S 55mm F1.2】(1/50,F1.2,ISO400)
↑なかなか私の好みのスタイルに仕上がっています。
特にピントレバーがいいのです。
手元にあるのはTANAR 5cm F2(いわゆる50mm F2)ですが、どうも
探せばもっといろいろな田中光学製レンズが存在しているらしい
です。
ピントが合わせられる範囲は、∞から1.5feet(およそ50cm)まで。
肝心のピントレバーは、∞から3.5feetまでで
およそ100度の回転角で、いつもの私にとってはちょっと角度が
小さくて不満なところですが、使ってみると不満は感じません。
ピントレバーの適度なトルクのおかげでしょうか。
∞から最至近距離の1.5feetまでは、およそ300度の回転角
があって、普段使うとき(至近撮影はあまりしない)にはストレスなく
使えています。
3.5feet(およそ1m)まではR-D1sの距離計と連動します。
R-D1s自体の距離計は0.7mまで連動を保証しているはず
ですが、このレンズとの相性なのでしょうか?
R-D1s + TANAR 5cm F2ではおよそ1mまでしか距離計と
連動しません。
NIKKORだと3.5feetあたりで(おそらく距離計と連動しなくなることを知らせる
ために)クリック感があるのですが、田中光学はそんなに親切では
ありません。
不意に距離計が連動しなくなるのです。
鏡筒の仕上げとかを見て「日本光学(現Nikon)から供給された
のかなぁ?」と思ってしまったのですが、細かいところで結構作り
が違うので、ほんとに自前で設計~製造していたのかもしれない
ですね。
さて。
距離計と連動しない3.5feet~1.5feetまでは勘に頼る
ことになるのですが、、、
R-D1S は一応デジタルカメラですから、被写体
が逃げてしまわないうちには何枚でも写真を撮り直すことが
できてしまいます。
何十枚かフレームもピントも勘で撮ってみれば、
↑こんな接写が簡単にできるようになります。
(写りがすばらしく甘くて、とても日本光学から供給されたものとは思えないので、やはり
自前で設計~製造したのでしょうか? と思いました)
要は、慣れなのですね。このレンズは。。。
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