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誰がヴァイオリンを殺したか [本(その他)]

とても興味深い内容だったので、、、

誰がヴァイオリンを殺したか

誰がヴァイオリンを殺したか

  • 作者: 石井 宏
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本

↑コレをご紹介します。

 

一読の価値あり、だと思います。

 

「最も人の声に近い」などと言われても、、、私には

とてもそうは思えなかったヴァイオリン。

だってJimi Hendrix のギターほうが歌ってるじゃない。

と思っていたら、この本を読んで得心が行きました。ギターだって

誰しもが歌わせることができるわけじゃないですから、きっとこの本

に書いてあることには真実が含まれているように思えました。

 

独断と偏見に満ちた本かとは思いますが、筆者

の論には音楽に対する深い愛情が込められて

いるように感じました。

 

古くから民衆の間ではヴァイオリンのことをフィドル(fiddle)と呼んで

いたそうで、その言葉の語源から始まる壮大な悪魔の楽器

の物語が展開されます。

有名な「ファウスト」に出てくるメフィストの話やストラディヴァーリの

ニスの伝説、教会から埋葬を拒否された

”悪魔のヴァイオリン弾き”パガニーニの人生。

ヴァイオリンが殺されるまでの歴史と人を描いた

主観と客観の入り混じった(と感じますが、それでも別に良いでしょう?)本です。

 

ちなみに私はこの本を読んで、、、

タルティーニ:悪魔のソナタ

タルティーニ:悪魔のソナタ

  • アーティスト: マンゼ(アンドルー), タルティーニ
  • 出版社/メーカー: キングインターナショナル
  • 発売日: 1998/06/26
  • メディア: CD

↑コレを買おうと思ったのですが、、、なんと手に入らない(絶版!?)

のだとか。

ヴァイオリン奏者アンドルー・マンゼの弾く、悪魔メフィストに生涯

憑かれた聖職者タルティーニの作曲した「悪魔のトリル」を聴いて

みたくなったのです。

 

で。仕方ないので、、、

Tartini: The Devil's Sonata / Andrew Manze

Tartini: The Devil's Sonata / Andrew Manze

  • アーティスト: Giuseppe Tartini, Andrew Manze
  • 出版社/メーカー: Harmonia Mundi
  • 発売日: 1998/03/10
  • メディア: CD

↑US版を買うことにしました。(日本語の解説を読んでみたかったのですが。。。)

届くのが楽しみです


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コメント 4

き、気になります。悪魔のソナタ・・・。
by (2006-05-23 00:05) 

あいかっち

お久しぶりです、お元気ですか??
久々にソネブロに帰ってきました。
ヴァイオリンよりあいかっち的にはサックスの方が人間の声に似てると思うんだけどなぁ・・・。
by あいかっち (2006-05-23 21:02) 

t2o

> かおるんさん、ありがとうございます!
この曲、「悪魔のトリル」って訳されることが多いみたいなんですけど、
原題を見たら確かに「悪魔のソナタ」ですよね!
ソナタっていうのはもっと大人しい音楽だと思っていました。ヨンさまの
イメージで。。。
by t2o (2006-05-23 23:30) 

t2o

> わぉ、あいかっちさん。お久しぶりです!
ちょっと忙しいけどしっかり元気に遊んでいますよ~♪
確かにサックスのほうが人の声って感じがしますね。。。でも。
マンゼのヴァイオリンを聴いたら、ヴァイオリンってすごい表情豊かな
音が出るんだなぁ、、、と驚いてしまいました。
平均律ではなく絶対調で弾いているようで、すばらしく美しい音色です。
きれいな声の人って、こんな声なのかも??
by t2o (2006-05-23 23:35) 

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