世界最終戦争の夢 [本(フィクション?)]
私にとって「本は最後まで読むべきか?」などと考えなくても安心
して読めるのが、歴史小説やSFと呼ばれる分野のものです。
と、いうことで前回の「タイム・マシン」に引き続いてコレ↓
「タイム・マシン 」と同じくウェルズの短編集で、
アリの帝国
森の中の宝
めずらしい蘭の花が咲く
海からの襲撃者
盲人の国
故エルヴシャム氏の物語
ダチョウの売買
赤むらさきのキノコ
剥製師の手柄話
『最後のらっぱ』の物語
世界最終戦争(ハルマゲドン)の夢
クモの谷
の12作(!)が収録されています。「タイム・マシン」同様に
文明への警鐘と純然たる娯楽の交じり合う
非常にバランスの良い作品揃いです
さすが文学的あるいは芸術的であり、さらには思想的な強い
裏づけをも伴う、と評されるSFの開拓者ですね。
安部知二氏による「あとがき」も併せて読んでいただきたい、記憶に
残る短編集でした。
(ウェルズの経歴、特に第一次大戦後の「国際連盟」樹立に関する彼の果たした役割を
踏まえて読むと、非常に複雑な心境になってしまいました。。。)
どの作品もすばらしいのですが、あえて1つ挙げるとすれば、、、
「『最後のらっぱ』の物語」でしょうか。
ぜひ、みなさんにお勧めしたいSFの源流です
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