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ちゃんとした手抜き工事~木構造補強の前に~ [構造と補強]

さて、これから木工事に入るわけですが・・・・

我が家の目指すところは

『ちゃんとした手抜き工事』です。

たとえば柱の根継(ねつぎ)では腕のいい大工さんであれば
宙吊りになった柱と新しい柱にホゾを切って継ぐという
私達では考えられないことをやってのける人もいますが、
素人の私達がそんなことを真似てみたところで
『生兵法は怪我の元』ということになるのは目に見えています。

もうひとつ厄介なことにリフォーム工事には教科書がありません。
新築工事は法律や施工催促、公庫仕様書などなどで細かくやり方が
書いてありますが、その方法は順番どおりに組建てることが前提となっており
柱を残したまま土台を入れたり、梁を足したりということは考えられていません。

このような状況の中で私達が目指す線を設定するとすれば・・・・
『ちゃんとした手抜き工事』という目標が出てくるわけです。

私達の腕前、時間、工具、予算などの制約の中で
自分達なりにベストのやり方を決めていきたいと思います。

ただし・・・しゃくとりむし仕様には難点もあります。
自分達では、その難点も含めて検討し妥協点を見つけ出していますが、
ほかの方にそのままお勧めできるものでもありません。
現場の状況によっても違ってきます。

ありがたいことに、このブログ・・・プロの方も読んでくださっているので、
『プロだったらこうやる』『こうしたほうがもっと強度が上がる』
などのご意見や情報がありましたら是非コメントをおねがいします。

※手抜き工事でも補強をしたほうがいいという話はこちら
  『お金をかけなくても耐震補強はできる』
  http://blog.so-net.ne.jp/syakutorimusi/2007-02-15-2










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たいせい

 地域の中に大工・左官・屋根屋等が居て、地域社会の中で建築が行われていたころは、御施主様ももっと建築に関する詳しい知識があって、「○○には手を抜いても良いけれど、□□はこうして」などのさじ加減が出来ていたように思います。
 住宅が建てる物ではなく買う物になり、ハウスメーカーが幅をきかせるようになって、建築がブラックボックスになってしまいました。

 こうした匙加減が、昔はあったのだろうと思いながらいつも寄らせていただいています。
by たいせい (2008-01-14 11:23) 

しゃくとりむし

たいせいさんコメントありがとうございます。

『いいかげん』とか『てきとう』という言葉が
『良い加減』『適当』という漢字そのままの意味だけで通じればいいのですが、
そのためには、建てる人と施主の信頼関係が不可欠ですね。

人を信用する→ブランドやマニュアルを信用する→規定やデータを信用する
という世の中の流れを寂しく感じる今日この頃です。
by しゃくとりむし (2008-01-15 12:18) 

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