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VGX-XL70S D端子接続の表示 [表示 type X Living]

今回はD接続で表示を試してみた結果です。

まずは、環境のおさらいです。
我が家のTVはKDL-L40HVX、ソニーの40Vインチの液晶TVです。
画素数は 1366×768 (水平×垂直)、流行のフルHDではありません。

参考:
HVX  液晶ベガ:1366×768 (水平×垂直) 
BRAVIA  Sシリーズ:1366×768 (水平×垂直)
BRAVIA  Vシリーズ:1366×768 (水平×垂直)
BRAVIA  Xシリーズ:1920×1080(水平×垂直)
BRAVIA  Eシリーズ:1280×720 (水平×垂直)
ハッピーベガ 32V、26V、23V:1366×768 (水平×垂直)

グラフィックアクセラレーターは、
NVIDIA GeForce 6200 with TurboCache 、256MB(DDR SDRAM) です。

頻繁に使うことを想定してあるのでしょうか?
デスクトップ上で右クリックして表示されるショートカットメニューから、
設定画面がすぐに開けます。

KDL-L40HVXは、「ソニーTV」として認識されています。


いろいろ触ってみた結果、
大きくわけると4箇所、ポイントになる設定部分がありました。


①「TV出力形式の選択」
接続するテレビに合わせて、D1~D4を選択します。
KDL-L40HVXはもちろん、D4です。



②TVフォーマットを選択する

D端子で接続時の表示モードは、以下の4通りから選べます。
D4:750p(720p)
D3:1125i(1080i)
D2:525p(480p)
D1:525i(480i)


アップにすると、

ここで、デジタル放送と同じ1125i(1080i)を選びたくなりますが、
1125i(1080i) の「i」はインターレースの「i」、
静止画や文字を表示すると、ちらつきや滲みが出る表示方式です。

------------ここで少し用語説明---------------

インターレース方式:
ディスプレイの1回の画面表示を、奇数段目と偶数段目の2回の走査に分けて行ないます。
スポーツや映画などの動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、
ほとんどのテレビで採用されています。
一方、コンピュータのディスプレイは静止画や文字を表示することが多いのですが、
インターレース方式だとちらつきやにじみが発生します。

プログレッシブ方式:
ディスプレイの1回の画面表示を、1回の走査で行ないます。
プログレッシブは、ノンインターレースとも呼ばれます。
コンピュータのディスプレイは静止画や文字を表示することが多いので、
プログレッシブ方式をほとんどが採用しています。

------------用語説明 おしまい---------------

実際に1125i(1080i)で表示させると、素人目にも画面のちらつきがわかります。

WEBやPC雑誌のレビューにも、画面のちらつきや文字の滲みを
指摘している記事を見かけましたが、この状態のことかなあ、と思います。

でもこれって、「type X Living だけの特性」ではなく、
「インターレース方式で表示するときの全般の特性」の話です。
普通のパソコンでは出力できない(しない)方式でも、
「大画面TVとの親和性が高いVGX-XL70Sは特別に、インターレースも選択肢として用意している」
と考えたほうが、逆に納得できませんか?

さて、TVフォーマットの結論ですが・・・
D2:525p(480p) ではSDのDVD画質です。
インターレースのD3:1125i(1080i)ではチラチラします。
せっかくハイビジョン大画面TVに繋げるのだから、
HD画質のD4:750p(720p) で決定です。


③解像度を選択する

デスクトップを右クリック、ショートカットメニューの一番下にある「設定」を選んで、
『画面のプロパティ』を表示します。
「設定」タブ、画面の解像度、のスライドバーを左右に動かして、解像度を変更します。


D端子接続時の表示モード(解像度)は、以下の8通りから選びます。

1920×1080
1768×992
1280×1024
1280×720
1176×664
1024×768
800×600
720×480

まずは、高精細かなーと思う「1920×1080」を選んでみたのですが、
我が家の40Vインチのテレビには合いません!
パソコンのメニューや文字、全てが小さく表示されすぎです。

アフリカの原野に住む視力10.0の方なら、普通に読めるかもしれません。
でも、コンタクトで視力矯正して1.0の私には、3m離れたソファから全然文字が読めません。
視力テストを受けていて、一番下の列がただの点にしか見えない気分です。

ハイビジョンテレビは縦横比が16:9 です。
およその縦横比が16:9 の解像度は以下の3つです(たぶん)。

1920×1080
1768×992
1176×664

「1920×1080」、「1768×992」 は我が家の40Vサイズでは、
文字が細かく表示されすぎて目が疲れます。
ブラビアXシリーズの46Vサイズでも、たぶん厳しそうです。

もちろん、視力がとても優れた方や、大画面TVの直前で操作される方、
なら高解像度でも大丈夫ですが・・・
秘めたポテンシャルの高さの証明ですね。
シャープや松下の65Vクラスでないと、この解像度を使いこなせない気がします。

一通り試した結果、
1366×768 (水平×垂直)の40Vインチ液晶TVを、3m離れて見るなら
「1176×664」 が最適かなとなりました。

----------訂正とお詫び 2006年1月31日追記-----------
表示を大きくする方法がありました。
誤った情報掲載を謹んでお詫びいたします。
詳細は、「type X Living 1024×768の壁 解決編」をご覧くださいね
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-01-31
-------------------------------------------------



④ HDTVオーバースキャン設定

これを適切に選ばないと、①②③の努力も水の泡です。
さて、どれにチェックをつけるかですが・・・



『ネイティブ』
ディスプレイのネイティブ解像度を使用して、調整せずにWindowsデスクトップを表示します。

これを選んだ場合、
我が家のTVの解像度、1366×768 とぴったりマッチするような、
type X Living 側の表示モードがありません。

表示モードを高解像度にすると画面がはみ出してしまい、
カーソル操作ができません。
スタートボタンやタスクバー、アイコンが切れています。


表示モードを低解像度にすると画面が小さく黒枠ができてしまいます。



『Overscanシフト』
ネイティブ解像度を使用してWindowsデスクトップを表示しますが、
カーソルを画面の端に移動すると、デスクトップをパンできます。
シフトのしきい値を調整して、開始点を設定します。

これも、『ネイティブ』を選んだ場合と画面表示は一見同じです。
カーソルを画面の端に持っていくと、外側に外れてしまい表示できていなかった部分が、
カーソルの動きに合わせて見えてきます。
これもなんだか不便、こういう使い方をする方は少数派ではないでしょうか?


『アンダースキャン』
デスクトップ全体を画面のサイズに合わせます。
アンダースキャンのパーセンテージを調整して解像度を低くします。

これを試してみると、TVの画面サイズぴったり、
きれいに収まりました。


場合によっては、「Overscan補正」をクリックして、
スライドバーを動かして微調整できます。

こうして長々と読むと、なんだか難しそうですが、
実際にはポンポンといろいろ試して、あんがい簡単に設定できました。
これなら、チラツキも文字の滲みもありません!

上記①②③④の設定項目は、お互いにある程度、連携しているようです。
たとえば解像度を1920×1080にすると、
表示モードも連動して750p(720p)から1125i(1080i)に変わっていました。

ソニーのFAQにも、表示について関連情報が掲載されていました。
http://search.vaio.sony.co.jp/solution/S0601121004311/

次回予定:HDMI接続

このブログを読んで購入に心が動いた方は、
ぜひ下のバーナーを経由してソニースタイルの購入ページにお進みくださいね。


Sony Styleロゴ_468_60

素人のレポートなので、勘違いもあると思います。
詳細や不明点は、メーカーに直接ご確認くださいね。


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コメント 8

コロ

大変参考になりました。私のところは、ディスプレイ(TV)が、SHARPの
AQUOSで、HDMI端子が無いので、D端子接続になります。
VGX-XL70Sを購入する決心は、まだありませんが、ありがとうございました。
HDDレコーダ・プレーヤを含め、従来のAV専用機は購入する気にはなれず、
ディスプレイ以外はPCを基盤として、その上に集約されるのが
理想かと思いますので、VGX-XL70Sのコンセプトは、応援したいです。

Enjoy X Living !!! 
by コロ (2006-01-22 16:56) 

ha201078

毎日楽しみに拝見させて頂いています。
我が家は、VRABIAのKDL-32S1000ですので、大変参考になります。
32SにはHDMIが無く、D4端子接続になるので、特に今回のレポートは大変参考になりました。
このブログを拝見するたびに、背中を押される思いです(笑)。
by ha201078 (2006-01-23 10:46) 

コロ

D端子接続で、Windows画面での文字のつぶれは気になりませんか?
教えていただけば幸いです。

Enjoy X Living !!! 
by コロ (2006-01-23 12:00) 

ha201078

一昨日、お台場のSONYショールームへ行ってきました。
そこに展示していた、VGX-XL70S(TVは、同じくKDL-L40HVXが繋がっていました)を観ていたら、店員が話しかけてきたので、「自宅はKDL-32S1000なので、それで表示してみないと分からないな~」と言ったら、展示してある、32Sをわざわざ運んできて、D4端子で接続して、触らせてくれました。(ビックリ)
皆さんが気になっている表示の問題ですが、確かに、普通にPCを使うような距離で観ると、DVI接続された液晶モニターに慣れた方は、「う~ン」と思うかもしれませんが、居間である程度離れて操作することを考えると、問題無い(自分的には)レベルだと思います。益々、背中を押されちゃいました。【SONYブースの担当者の方に感謝!】
by ha201078 (2006-01-23 17:54) 

コロ

ha201078さん、

アドバイスありがとうございます。私も、SONYショールームに
行ってみようかな。
by コロ (2006-01-23 21:21) 

sonyandvaiofan

Windows画面での文字のつぶれはD端子かHDMI端子か、
には依存しないようです。

HVX液晶に、750p(720p)のプログレッシブで表示すれば、
普通のパソコンの液晶ディスプレイに表示するのと遜色なく、普通の画面です。
でも、インターレースのD3:1125i(1080i)は正直なところ厳しいです。
もちろん、全く使えないわけではありませんが・・・

皆様、いろいろな感想、ありがとうございます。
今週はいろいろUPできると思います。
by sonyandvaiofan (2006-01-23 22:01) 

コロ

地上波デジタル放送は、付属の「StationTV Digital for VAIO」で
見るようですが、解像度には依存しないのでしょうか?
よろしければ、レポートをお願いします。
地上波デジタル放送に限らず、その他の放送も問題無いですか?

Enjoy X Living !!! 
by コロ (2006-01-24 12:34) 

sonyandvaiofan

我が家のVGX-XL70Sはデジタルチューナーが付属していないため、「StationTV Digital for VAIO 」の解像度については
確認できないのです。
地上アナログ波の「DoVAIO」は、HVXのアナログや地上デジタルと
意識して比較しながら見ています。
動画表示はレポートしたいなあ、と考えています。
by sonyandvaiofan (2006-01-25 21:23) 

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