い)犬神家の一族 [映画(あ]
市川崑。
石坂浩二。
横溝正史。
…この3人が集まれば、『間違い』が起こるはずもない。
日本映画界の翁として観客からの信奉が厚い
市川監督だからこそできる
30年を経ての「リテイク」。
え”っ、こんなリテイクありなのか!
と知らせを聞いたときはちょっと訝しいとはおもったが
いや、アリだろうということで、映画を拝見し
その結果、予想通り楽しめるものになっていることが
確認できたので報告しよう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F
・・・それにしてもなぜ
犬神家の一族(いぬがみけのいちぞく)は観る人の心を
長い間離さないのであろうか?
それは、今も日本の中でおきるあることに光が注がれているからだろう。
いつもは闇のなかに潜んでいるもの。
それは、ある人の死によって忽然とその一族の前に現れ、すべての関係人を
引きずり込んでいく。
「遺産相続」「跡目争い」「妾」
…今回のキャストはほんとにすごい
豪華絢爛を通り越している布陣だ。
いま使える日本屈指の演者たちを総て
結集させましたという感じである。
http://www.inugamike.com/cast.html
病的なまでの息子への偏愛を示す3人の母たちには
・富司純子
・松坂慶子
・萬田久子
この3人ひとりずつで映画一本ずつ撮れます。
さらに異才をはなつ若手女優陣として
・松嶋菜々子
・深田恭子
・奥菜恵
また、この映画には絶対欠かせないキャラクター
加藤武。
などなど
このそうそうたる顔ぶれをスクリーンで眺められる
だけでも価値がある!
(書いていて、なにかこぅ。興奮してきました。
これだけの人を限られた尺のなかで登場させると
ひとりひとりがチョイ役となってしまい、
印象が残らない懸念があるが
どの演者たちもしっかり役を輝かせていたこと
報告しておく
影と光の名匠が織り成す
「日本映画の王道」的表現を堪能できる作品となっている
結論としては「安心して観ていられる【純】娯楽日本映画」
として太鼓判を押しておきたい。
ーーーーーーー
(小休止。)
他のブロガさんのイケン(↓)
http://moviessearch.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id325321/rid9/p4/s0/c37/
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%B8%A4%BF%C0%B2%C8%A4%CE%B0%EC%C2%B2&ei=
…30年を経て、まったく同じ仕事にリトライできることになった
市川・石坂・加藤という3人。
なんと幸せな男たちなのだろうか。
…また、それが「出来る」ということがスゴイ!
・・・聡明なるご老公たちは、『ひと』を深く見通していることを確認できる。
「犬神家の一族」とは、朱色会にとってそういう映画です。
是非ご覧いただきたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%BA%9D%E6%AD%A3%E5%8F%B2
ーーーーー
すべての人は、この世に生を果たした「褒美」として3つのものを与えられる
・死
・母
そして
・「家」である。
ーー朱色会ーー
さて、本稿が、映画朱色会ブログの今年最後の投稿となるだろう。
ご覧頂きまして、大変ありがとうございました。。
読者の皆様にとって、2007年がさらなる良き年とならんことを・・・
願っております。・・・ではまた。少し早いけれど、
…よいお年を。
こんばんは。
コメントありがとうございました。
私よりも思い入れの深い方はいくらでもおられるでしょうが、私も市川+石坂の金田一は大好きなもので、けっこう熱く、長く記述してしまうんですよ。たいそうぶって考察めいたことを書いてますが、すこしでも好きなおもいが読んでいただいた方に伝われば幸いです。
>影と光の名匠が織り成す
「日本映画の王道」的表現を堪能できる作品となっている
まさにそのとおりですね。
評価は賛否両論のようですが、できれば理解してほしいとファンとしては思いますが(つまらないや金田一が全然活躍してない等の感想は悲しくなるのですが)、とにかく鑑てくれればいいかなと。
では、またお邪魔させていただきます。
by イエローストーン (2006-12-25 23:53)
イエローストーン さん。コメントありがとうございました。
コメントが遅れて申し訳ありません。
金田一作品への熱い気持ちがひしひしと感じられ、引き込まれるように拝見いたしました。
貴ブログをみてから、30年前の作品をみたいがため、タワービデオにいったら、VHSしかないのだニイサンにいわれ(泣
・・・残念がながら、まだ復習できずにいます。
年末年始にはなんとか、なんとか鑑賞したいと思っています。
苦言ブログはひとさまざま。期待はずれというひとは、とても楽しみが募って募ってしまったのだと思います。
…90歳・60歳になっても、彼らのように溌剌に生きたいものです。
>またお邪魔させていただきます。
こちらこそ!来年もよろしくお願いいたします。
by 朱色会 (2006-12-29 20:06)