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わ)ワールド・トレード・センター 【WORLD TRADE CENTER】 [映画(わ]

2つのビル。2つの飛行機。二人の男。ふたつの家族。

執筆中(+取材中)。なれど
ストーリーではないものを著した映画の評を書くとき
筆がとまる自分がいる・・・・。

読者のみなさん。映画評の公開は、夜、遅くになります。

書いているけど・・・苦労しています。
話すことをひとつにできない。






楽しんでもらえる記事を、書かなきゃ・・・今回はかなり、それが困難だ。
キーボード上で伸ばした指が、…動かない。




うーん。現実・そして歴史にあてられる…。


以上。【WORLD TRADE CENTER 現実版】でした。

答えはでた。そうだ。映画作品を評するブログだった。

====ここから、映画評。ゲート・オープン。

オリバー・ストーン。
http://park12.wakwak.com/~eslab/books/o_stone.html

JFK。
7月4日に生まれて。
そしてなんといっても。「プラトーン」
社会派映画監督の巨匠として名を連ねるストーン監督の作風は
一言でいって重厚。

そして、なんといってもオリバー風といわれる
今までになかった切り口を見せる監督として初期作品を中心に
一世風靡した。

近年はその切れ味が鈍りがちだ。この映画はどうなのだろうか
なんといってもあの事件が題材だからなぁ

予告編についてはオーラを感じなかったので
ま、あまり期待せずにこの映画に臨んだ。

このブログは、映画評を書いている。だから、あの事件が
どうたらこうたらというつもりはない。
3000人近い人間が飛行機テロによって亡くなった
それをどう描くのか?そして表現者は5年を経た今。
なにを伝えようというのか。それをつかまえるため
初日に臨む。

この映画はパラマウント映画+UIP配信のため
残念ながら、【Save Our Movies強化版】は事前放映される。

さてと、、
この映画も実話を元に忠実に描かれている
その主人公となるのは、実在する2人の警察官。
ビルに被害者救出に向かい、そして、・・・生還した。

本人と本人を演じた俳優の4ショット。

「(志願するものは)前へでろ。」
人間は、一生のうちで何度か、その言葉を発し、
そしてそれに応えるか、応えないか判断する機会を得る。

足を前に出すか、出さざるか、その脳裏に浮かぶのは
愛する家族か、それとも、メイン・ペーパーの一面か?

この映画につき事前に情報を仕入れたものは
ユナイテッドのときと同じように結論が決定しているものと
どう対峙するかを求められる。
生きてもどってくることが既知であるとき
あとは、なにが描かれているかに集中することになる。

彼らが帰ってくるために必要だったもの。本編はそれが主題となっている



2人は英雄となった。

灰燼と化したあの場所で、
救助者の励ましの声とともに、
彼らの手と足だけで組まれた回廊を、担架は運ばれていった。

評価68点。

やはり、現実に映画が追いつくのはムリがある。
それは、この映画を捉えるために、取材したときに達した結論だ。

お話と現実は繋がっているとは言え、この題材は
とても「重い」ものだ。

そして、やはりオリバー。
さ・す・が・わ オリバーと終幕のときに
ココロから叫びたかったが。。オリバーサプライズは
ついに朱色会の前に現れることはなかった。
オリバーならではの話のヒネリがあるのだろうと思って
いたが、それはなかった。

・・・救出映画の佳作としておく。


(↓の写真。胸にささる。)


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睦月

朱色会さん、こんばんわ。
映画論を書くにあたっての苦悩・・・よく分かります。
私・・この作品の映画論は勢いで書きました。ほとんど投げやりです(苦)。

今回はストーン監督らしさもありつつ・・・やはりどこかマイルドというか。かなり中立的な視点で描かれた作品だったような気がするんですが、どうでしょう?彼自身の中でもいろんな迷いや試行錯誤があった結果のような気がするんですが・・・それもどうでしょう?
この事件の捉え方、そしてそれを映画にするという作業や心持ち・・・かなりいろんな負荷があったと思います。それを観る側もどう感じるのか・・・この相互関係・・なかなかに難しいですよね。
by 睦月 (2006-10-10 01:15) 

朱色会

睦月さん。こんばんわ。私は、もぅ眠くなってきましたので
真剣な問いに応対できるか自身がありませんが、答えておきます。
映画に限らず、表現者は常に「葛藤」を持っているんだとおもう。
言葉は、清風であるととともに刃である。とまれ、この事件は、いままで多くの犠牲の上によって作られた事実であり、この事実を映画化するときに、何かを得るヒトと、一方で何かを失うヒトがいるんですよね。「受けて」として考えなくてはならないのは、両方の側面から表現物を捉える度量というか、知性をともなう冷静さが必要です。そのさじかげんで、イタイ映画になったり、変哲のないと捉えどころの少ない映画になったりするわけです。なにやら結論がつきませんが・・・
今日は眠いのでこれで、堪忍してください。・・・むにゃ。むにゃ。ねる。
by 朱色会 (2006-10-10 01:46) 

まなてぃ

こんばんは、朱色会さん。TBありがとうございます。(^^)
私めも先週、見てまいりました。
今回の見所は最初の30分と最後の20分、そしてエンドロールで流れた
亡くなった人たちの読みきれないほどの名前が、一番、印象に残った
作品でした。
ワールドトレードセンターが崩壊するまでは、かなり!この映画に
引きこまれた感じがあったのですが、その後の話の進み具合というか、
オリバー監督が考えている生還の物語と自分が思っていた生還の物語に
ズレがあったのでしょう。私にはあまりシックリとこなかった映画でした。
中心にすえられた二人の警官たちが救われたことは、自分も救われた
ような思いになれてよかったのですが、その他のシーンが永遠と
その家族の心配や悲しみシーンばかりを流すというのは、安易すぎる
ような気がしましたね。海兵隊やら看護士やら、消防隊やら、出演している
のにもったいないような気がしました。
他にもっと画面に流さなくてはいけないこともあったように、
私は思えたのですが・・・(--)ウン 
by まなてぃ (2006-10-14 21:24) 

朱色会

こんばんは、まなてぃさん。コメントありがとうございます(^^)

貴方がお幾つか私にはわかりませんが、貴方の受け止めた違和感というか直感は優れたものです。それについて少しコメントします。あの国の映画の方たちは優れたエンターテナーですが、もちろんよくないところもあります。表現対象となるものの、自分たちの都合の良いところだけを見てしまう傾向が強いところです。つまりあの事件を歴史になぞらえ、川にたとえると、あの切り取り方は河口付近の美しさを撮ったものといえるでしょう。それはユナイテッドも同様です。上流については、映したくないのでしょう。そのことは彼ら自身がそのことに気がついていかないと治らないことです。いや・・・治って欲しいと思っています。・・オリバーならばそこに触れることができたはず・・・(--)ウン 
by 朱色会 (2006-10-14 22:00) 

ノラネコ

TBどうもでした。
そうですね、オリバー・ストーンがというよりも、アメリカ社会がまだ9.11に正面から向き合う用意は出来ていません。
トラウマを克服する2006年現在のステップとして、一定の評価をすべきでしょうね。
9.11物というよりも、一つのヒューマンドラマの佳作だと思います。
by ノラネコ (2006-10-15 00:10) 

朱色会

ノラネコさん。コメントありがとうございます。こんばんは。

アメリカという国は、メインランド以外にさほど関心をもたない国です。この事件の衝撃はそういう意味でも彼らの心に深い傷をもたらしました。しかし、いつか必ず真正面からこの事件と向き合っている映画が作られることでしょう。その期待も持たせてくれる国です。大変に大きな島国国家アメリカ。そういう共通点も、日本と共有している国なのです。
by 朱色会 (2006-10-15 01:07) 

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