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け)県庁の星 [映画(か]

「カイカクするのはココロです」
というコピーにツられていつものとおりふらりと入館。
「カイカク」も「ココロ」も大変に関心があるゾ。と。

…いまは、映画館の帰り道のいつもの喫茶店。
ここはチェーン店ながら、ICとチーズケーキがうめー
+楽園ケーキ(いちじく)を注文し、感動を反芻中…

【注意書き】
あまり、ネタバラとか関係なく思ったことを
書きなぐってしまうので、
予定の方は当ブログは映たあとにした方が無難です。
 とか断ったところでGo!!
【注意書きおわり】

映画監督というものは
いいたいことや表現したいことを、
宝箱のようにどこかにかくしておく奥ゆかしいヒトと
滝のように直球勝負でドシバシ最初っからおわりまで
投げてくるヒトと
2タイプあるが、本編は
まちがいなく後者。

…イヤ。表現がヨワいな。
スクリーンから観客にむかってマシンガンで
無差別に【感動という弾丸】をうちまくるタイプだ。
『オラオラオラ~』

「もう、カンベンしてくれ!! オナカ(こころ)いっぱい」
といってもあとからあとから表現主張と感動を波状攻撃的に
かけてくるので注意が必要だ。(何の注意だ?)

しかし、いっていることは一貫しており、
たいへんにわかりやすい。
わかりやす過ぎるシーンもありちょいそこは残念。
(カニと寿司満載の篠崎建設社長宅の夕飯とか)
議会の独演もちょっと唐突(あれは前フリが必要)

本編主人公の体験や
ヒロインの体験
またはその他共演者の体験は
社会にでたヒトならばどこかで
経験したモノで、『あるある』と共感できるところが満載されており、
みていて非常に親しみぶかい。
映画監督なんて【社会】にでていないはずなのに、
よくここまで表現できるものだと感心した。

わたしはヘルプデスク(前記事参照のこと)が仕事なので
織田君と同じだ。まぁ「ブガイシャ」というアツカイを受けることも
多々あるので非常に共感できた。
職場や職を変え(られ)たヒトがもつ立場というものを
よく捉えている。

また、改革は部外者からもたらされるというのもワカル。

この映画を彷彿するのは 僕の大好きないまは亡き監督の
「スーパーの女」だ
アレもスーパーものだが、本編はもう少し視点が大きい。

公務員は、自分とことなる人種を「ミンカン」と呼び
他方は、その逆に「オヤクショ」と呼ぶ。
まるでその間には、解りあえない見えない壁があるかのように。
しかし、自分の足元を支えている手の生えている先は
ダレでしたっけ

…というなればソンナ映画である。

この映画にも勿論宝石のようなセリフが数多くある。

「アナタの昇進にはまったく興味がないわ。ワタシはただ
 貴方の喜ぶ顔が見たかったの」
「オレ…。この窓からナニをみていたんだろナ」
「イイね。ソレ」
「僕を頼ってくれるヒトが、だれもいなくなってしまった」
「()←ココ。…それを、パートの娘が教えてくれました」

この映画は、非常に、いや異常にリアリティがある。

普通の映画だと、Aプランに覆りハッピーエンドとなるのだが
やはり、ゲンジツは「Bのまま」となる。これは偽わざる事実の描写だろう
しかし、監督や製作者の願いは、最後の最後に
本編を通じてでてくるエスプレッソメーカに表されている。
何事も、できるところから地道にちょっとずつというところであろうか

「イイ映画を見た。」と観客に思わせるだけでは終わらせないぞ
カイカクは「想い」やノウガキだけでは屁のツッパリにもならない。
カイカクは「行動」して始めて転がっていく。というトコロかな。
『星になりたければ具体的に【動き】なさい』
『【誰のための星】になるか考えなさい』
…どうかな?

キャスティングもバッチリだ。
主人公役は、織田君しかできん。
それにしても外観変わんないねカレ。(でもちょっと痩せたかな)

あと、厨房のニィちゃん役の人(名前わからんゴメン)
いいアジだしてます。
テンチョーもサイコー。あの笑い瞼に焼き付いて困る(笑

いろいろ述べたいこと尽きないけれど最後にやはりヒロインについて

どこにでも(読者のナカにもいるんじゃないか?)こんな境遇の
女性はいるのではないか
それを自然に好演しているコウ。

やはり舌を巻くのは彼女の瞳の演技だ
20世紀に構築・完成した女優の演技技術を根底から覆す
ある意味異端な才能なのだが
これがマタ如何なく発揮されている

目線から見えないセリフを発する女
(心情を表現できるなんて才能)は
多くの日本女優のなかでも稀有なものだと思う。
海外だと何人かいるんだけど。

どこで「ケンチョー」さんという呼び名が変わるか
チェキしていたのだが…

いやーヨかった。そうそう、いつもの採点はナント

評価:99点。(多分、ブロガ連中でも最高点なのでは?)
映画がおわってキャラメルポップコーンが半分も残っていた
…手と口が止まってしまっていたのだ。

それにしても石坂サン 悪代官ぶりイタについてきた。
最近老獪な悪役おおいなー
でも青い原色スーツはリアリティないぞー(笑
どういうつもりなんだろう
これは未だになぞなのだ。ナンの象徴かな。


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