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左官塗り外壁材

DHでは、外壁は「かきりしん」(製品名)を使うこととなった。

かきりしんは、天然素材であるドロマイトプラスターを主材として水練りする左官材料で、伝統的左官工法による掻き落とし仕上げである。ドロマイトの炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムで、ドロマイトを950~1100℃で焼成し、水和反応*を経て粒子を調整してドロマイトプラスターとなる。性質としては、不燃、呼吸性がある(調湿)、防音(ただし一定以上の厚さが必要)、耐候性、経済性などがあげられる。

目荒らしモルタル下地(乾燥養生後)、6-8mm程度で塗り、水引き具合を見て金串などで掻き落とす。表情は鏝の押さえ方である程度表情をつけられる。塗り壁らしい質感が出せる。色は、メーカー(日本プラスター)では白~茶の19色のサンプルがあるが、実際に塗ってみたのとは結構違うので注意を要する。

類似品としては、エーセルリシン(秩父コンクリート)などがある。エーセルリシンはセメントを基材としており、色合いは若干人工的な印象となる。

*セメントなどに水を添加した場合、水中に分散した粒子や水溶液中の溶質などが,溶媒の水分子との相互作用により結合する反応。要は、セメントなどと水が反応して結晶体である水和物を生成することで、これによって固化する。


木の家づくり その4 製材所へ [木の家づくり体験記]

伐採された木は、山から「協同組合彩の森とき川」の貯木、製材所に運ばれました。
http://saimori-tokigawa501.seesaa.net/

彩の森ときがわ協同組合 木の伐採イベント

DHでは、4本の7寸角(210mm)の大黒柱はじめ、柱、梁のすべては都幾川材で、地元の木を使った木の家です。

通常は、住宅の木の産地が明らかになることはあまりありません。銘木○○材といっても、そこで育ったのか、そこの材木市場で買われたものかは、よくわからない場合が多いようです。

木の家だいすきの会では、できるだけ地元の木、あるいは施主にゆかりのある地の木、ふるさとの木などを使い、木の産地と建主を結びつけ、それによって質の高い、愛着の持てる家づくりを進めています。

伐採された06年9月から、07年1月ごろまではそこで丸太の状態で寝かせておき(自然乾燥)、その後製材→人工乾燥 と進められました。
100~120℃による高温乾燥は木の表面は固化するものの、内部細胞壁を壊すなどにより、木の持っている呼吸作用が損なわれる危険もあり、中温乾燥とされました。中温乾燥とは、約80℃程度と言われます。

このコンテナで、様子を見ながら乾燥が進められました。


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