アメリカ旅行のステキな思い出【国内線後編】 [笑えるアメリカ旅行シリーズ]
アメリカ旅行のステキな思い出【入国編】
アメリカ旅行のステキな思い出【国内線前編】
アメリカ旅行のステキな思い出【国内線中編】
に続く第四話目。
やっと国内線の後編に入る。
その前に、前座として俺の今日の「寝グセ」について語ろう。
え?語らなくていいって?
それは残念だ。
では、旅行の話の続きだ。
快調に飛行するサンフランシスコ発ラスベガス行きユナイテッドシャトル便。
スキンヘッド夫婦も暴れることもなくおとなしく座っている。
どうやら彼らの子供も違う席に乗っているようだった。
余計なお世話かもしれないが、あんな親は嫌だ。
さて、離陸して約1時間。
そろそろ飛行機も降下を始めたようである。
フラップを降ろし、高度が下がっていく。
「ここがラスベガスかー」と感動しつつ、窓の外を見る。
「あれ?」
窓の外に見えた物はなぜか見覚えのある物だった。
俺はラスベガスに行ったことはない。
しかし、これは見たことがある。
なぜ?
何が見えたのか。
これが見えたのだ。
いや、間違えた。
これではない。
これは使いまわしの「ふ」の画像だ。
沖縄旅行記事で使った手をまたまた使ってしまった。
すまない、こっちだ。
これが飛行機の窓から見えたのである。
これはロサンゼルス国際空港の建物だ。
これを見間違える訳はない。
俺の座っている左側の機窓から、これがはっきりと見えたのだ。
と、いうことはここはラスベガスではないということだ。
つまり乗り間違えたのだ。
「ぎゃああああああああああひええええええええええ」
と、こんな大声は出さなかったが、こんな気持ちだった。
日本で電車を乗り間違えたのとはスケールが違う。
払い戻して乗り直すなんて簡単には出来ない。
しかし、そんなことなどまったくお構いもせず、
飛行機は軽やかにロサンゼルス国際空港にランディングした。
実はこの便には俺達の他にも日本人観光客が20人ほど乗っていた。
サンフランシスコ空港でも、一緒に旅行会社の人からチケットを貰っていた。
ここで説明しておくと、この旅は旅行会社に航空券やホテルなどの
予約は頼んであるが、集団行動のツアーとはちょっと違う。
この日本人観光客も、サンフランシスコからラスベガスへ行くのは同じだが、
全員が俺達みたいに関西空港から来た訳ではない。
その後の日程もバラバラだ。
後から聞いた話だと、ハワイから来た人や成田空港から来た人などが居た。
話を戻す。
つまり、この人たちも乗り間違えたことになるのか?
それも不思議な話だ。
旅行会社の人に支持された搭乗口に間違いなく来たはずだ。
こうも簡単に違う行き先の飛行機に乗れるものなのか。
疑問が残る。
俺達が座っていた席は最後部。
前部の様子がよく見える。
すると他の日本人観光客の降りている様子が見えた。
妻も降りるつもりでいる。
が、ここはロサンゼルスだ。
間違いない。
それには絶対の自信がある。
そこで俺はある異変に気付いた。
降りようとしない客が居るのである。
席に座ったままの客も居るのだ。
もうお解りだろう。
そう、この便は経由便だったのだ。
つまり「サンフランシスコ発ロサンゼルス経由ラスベガス行き」だったのだ。
この3地点をトライアングル状に順番に周っているシャトル便である。
「サンフランシスコ→ロザンゼルス→ラスベガス→サンフランシスコ→ロサ・・」
という風に。
例えるならば、ズバリ山手線。
例えが少々分かりにくいかもしれない。
では別な簡単なもので例えてみよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
思いつかない。
悪かった。
自力で何とか理解してほしい。
日本の感覚から言えば、飛行機は離陸して着陸した先が目的地。
しかし、アメリカ国内線は電車やバスみたいな感覚なのだ。
それに気付いてよかった。
気付いた俺って素敵♪
とにかく俺が、ここをロサンゼルス国際空港だと気付かなければ、
間違いなくアッサリと降りていただろう。
たまたま左側の窓側に座っていた幸運を神に感謝したい。
今度は紙に感謝はしない。
反対側に座っていたり、着陸した滑走路が違っていたら見落としていた。
あぶねーあぶねー。
そしてそのまま座っていると、飛行機はプッシュバック。
再び離陸の為、滑走路に向かう。
あ、そういえば降りてしまった日本人達はどうなったのか。
彼らはここロサンゼルスが、ラスベガスだと思っていることだろう。
まあ、今となってはどうすることも出来ない。
今頃、いや、もう少し経つと気がつくはずだ。
憐れだ・・・・。
だが、どうでもいい。
俺には関係ないことだ。
知ったこっちゃない。
人のことなど心配する余裕なんか俺達には無いのだ。
こうして数々の危機を乗り越えた俺達を乗せたボーイング737は、
今度こそ正真正銘、ラスベガス・マッカラン国際空港に着陸したのであった。
つづく
スゴイ!スゴイっすよ!!
自分だったら間違いなくロサンゼルスで降りてましたね・・・。
そこまで考えが回るとは・・・。
お主只者ではないな!?
by masadon (2006-01-17 23:09)
まさか機内食で「ふ」が食べれるとは思いませんでした。(爆)
by makumaku (2006-01-17 23:53)
あぁ~よかった!ホッ.。o○
今回はハラハラどきどきしたぞっ!
by 桜蘭 (2006-01-17 23:57)
経由便でしたか(笑) よかった・よかった~♪
ナイス押し終わるの10分かかりました。
おもすぎ!
by (2006-01-18 00:18)
UAのシャトル便..というよりアメリカは日本みたいに丁寧な説明とかないですからね~~~..それにしてもヨカッタ!それにしてもおもしろかった!?
by みかまん (2006-01-18 07:16)
んも~! 「ふ」の写真で吹き出して、鼻水でちゃいましたよ(笑)
ロスで降りちゃった日本人の方たち、その後どうしたんでしょうね~。
でも、とりあえずshishirinさんが無事にラスベガスに着いて安心しました(笑)
by sabrina (2006-01-18 12:49)
知らなかった、飛行機がバスみたいな運用されてるなんて・・・
経由って乗り換えるだけかと思ってたから、私はきっと失敗する側だろう・・・
by わ〜ちん (2006-01-18 13:55)
知らないとコワイですね…。
私なら降りてる(笑)
奥さん降りなくてよかったですね(^^)
by ぶなねこ (2006-01-18 14:21)
寝グセが気になります。スミマセン。
by さぶ(会社) (2006-01-18 14:59)
わたしだったら・・・たぶん大勢の日本人に紛れて降りて
ボーゼンとしたでしょう。そんな気がします。
by re-ko (2006-01-18 15:20)
★ご訪問ありがとうございます。
>「masadon」さん
今、あらためて考えてみても奇跡に近かったです。
ロサンゼルス国際空港は滑走路が4本もあります。
俺の座席から画像にある建造物が見える確率は少なかったはずです。
日頃の俺の行いの只者、いや賜物です(笑
>「makumaku」さん
「ふ」が機内で出たら楽しかったですね(笑
もし出ていたら、魚に餌の「ふ」をやっちゃいますね。
窓をガラガラと開けて。
>「桜蘭」さん
よかった、本当によかった。
俺もこの記事読み返してドキドキしましたよ。
このままロサンゼルスで行方不明になっちゃたらどうしようかと。
ああ、俺が書いた記事だった(笑
>「ぽんぽこひよこ」さん
旅行会社の担当者もちゃんと説明しとけよ!って感じです。
ナイス押した後、ページ切り替わるのを待つよりも、
そのままリロードしたほうがいいかもしれません。
それでもナイスは送信されてます。
>「みかまん」さん
後から思えば、ロサンゼルスとか何とかは一応言っていたような気がします。
みかまんさんのように「在住」しておられる方なら大丈夫なんでしょうけど、
俺みたいなヒアリング能力の低い者にはどちらにせよ聞き取れません(笑
>「nyan」さん
nice!ありがとうございます。
>「あの遠い夏の思い出」さん
nice!ありがとうございます。
>「さぶりな」さん
おお!「ふ」が滑らなかった!
実はこのネタ、2回目です(笑
ロスで降りた人たちのことはいずれ続きで書くことになるでしょう。
無事には着いたんですが、それからも大変でした。
>「c_y_wada」さん
国際線の経由地乗り換えだったら一度お客さんは降りるのが多数ですね。
同じ飛行機で着陸して乗ったままでまた離陸するってのは初めてでした。
しかし完全に旅行会社の説明不足ですね。 JTB
>「ぶなねこ」さん
俺が飛行機好きじゃなかったら俺もきっと降りてました(笑
空港の建物を覚えていたという偶然の結果でした。
奥さんは降りてもらってもよかったんですけどね(笑
代わりに金髪のおねーちゃんでも(以下略
>「さぶ」さん
寝グセに食いつくとは(笑
只者じゃありませんね。
さすが会社でこのブログ読んでるわけじゃありませんね。
会社の人たちー!さぶさん仕事してないっすよー!
>「りーこ」さん
実は再び飛行機が離陸した後も不安だったんです。
俺達のほうが正しいのだけれど、俺達以外が降りてしまった。
かえって一緒に降りてしまったほうが良かったのかな、と。
集団心理です、多いほうに着いていったほうが安心できるっていう(笑
by カテキン (2006-01-18 22:30)
く・・・車麩??
って思ったら違った 笑
でもその次に
『間違えよったんだ~』
って思ったら違った 笑
2度もドキドキさせられた (>_<)
by あいかっち (2006-01-19 03:44)
「寝グセ」のくだりがいいですね。
こうゆう、語り口調のリズムがなんとも 好きです。
初めて聞きました。この便は トランジットとゆうわけでもなく、
いわゆる、ルートで飛んでいるとゆうことですよね。
メモメモ。
by Rucci (2006-01-19 18:22)
★ご訪問ありがとうございます。
>「meg」さん
nice!ありがとうございます。
>「あいかっち」さん
ロスまで行って飛行機から車麩が見えたら、
それはそれで凄いですね(笑
こちらの狙ったとおり2度ドキドキしてくれて嬉しい(笑
素直ないい子だ。
>「Rucci」さん
基本的に記事ではこの口調に統一してます。
普段日常生活で、こんな口調をしているわけではない。←
こんな口調でいつも喋っていたら友達が減るのだ。←
えー、元に戻します(笑
そう、ルートでぐるぐる周ってるんで理論上は何周でも出来ちゃいますね。
by カテキン (2006-01-19 20:05)
だからイヤなの!だからイヤなの!
日本の常識が通用しないって事は、それだけ神経張り詰めてないと、さくらなら大失敗するってこと…。
あぁ… どっと疲れてしまいました…
お師匠、凄いです。
by (2006-01-20 23:09)
★ご訪問ありがとうございます。
>「さくら」さん
でも、それがまたいいんです。
ドキドキハラハラするのも楽しいんです。
「終わったことだから言える」とも言える(笑
by カテキン (2006-01-21 12:33)
★ご訪問ありがとうございます。
>「junkbit」さん
nice!ありがとうございまする。
by カテキン (2006-01-22 21:30)
★ご訪問ありがとうございます。
>「鬼胡桃」さん
nice!ありがとうございます。
by カテキン (2006-01-27 00:02)
★「KITTY-M」さん
nice!ありがとうございます ^^
by カテキン (2006-05-28 20:35)
★「諄諄」さん
nice!ありがとうございます ^^
by カテキン (2006-05-28 20:35)
★「うらなみ」さん
nice!ありがとうございます ^^
by カテキン (2006-05-28 20:35)
★「がぁこ」さん
nice!ありがとうございます ^^
by カテキン (2006-05-28 20:35)