敬愛なるベートーヴェン 試写会 [試写会]
敬愛なるベートーヴェン 試写会 @ヤクルトホール(2006/11/30)
募集規模:中
試写会募集数 0/900 自分の応募口数 0/5
楽しみにしていた映画だったのでラッキーでした。募集数が少ないのに2口当選。どちらもハガキで応募したのが良かったようです。
公式:http://www.daiku-movie.com/
12月9日公開
満足度:★★★☆☆
監督:アニエスカ・ホランド
出演:エド・ハリス、ダイアン・クルーガー
だいたい私の中でのベートーヴェン像でした。
ちょっと下品だったけど、チャーミングだった。
「音は聞こえない訳じゃない」けど「楽団を指揮する自信がない」と初演前に
アンナに訴えるシーンが悲しかったです。泣きそうでした。
初演シーンは圧巻。
コピストのアンナとベートーヴェンの指揮がシンクロしていく様は官能的。
ユビサキがエロいかも・・。
陶酔とか恍惚とか・・・いわばエクスタシーなのだろうし。
アンナの表情は、そういうことも意図した演出なのかな・・と思いました。
第九の「じわじわくる感じ」にやっぱり気分が高揚させられますね。
タメてタメて「ここだ!」っていう時はちょっとブルブルって痺れるかも。
コンサートみたく拍手したい気分だったなぁ・・。
「敬愛」なのか、「恋愛」なのか、「親愛」なのか・・・
はっきりと形を取らない想いが漂っている感じは、魅力です。
何かのタイミングでコロっと関係性が変わるかも・・・っていうドキドキ感が楽しいです。見ていて。
映画の雰囲気は、なんとなく『真珠の首飾りの少女』と似ていると思いました。
ちょっとネタバレかも。
ただ、二人の関係の描き方にちょっと物足りなさを感じました。
初めにすっごく反発しあって、次第にお互いの良さを認め合って・・・なら、初めの反発はもっと激しいものであってもよかったのでは、と。
アンナが割と初めから理解あるんですよね。下品とは思ってるみたいですが。やっぱり、「偉大な作曲家」という名の元にいろいろ許せちゃうという。
ベートーヴェンもアンナを難聴の自分にもたらされた「天使」だみたいなことを最初から言ってるし。
分かり合う過程というのも特に描かれることなく、なので、ちょっと盛り上がりに欠けたかな・・・と。
二人の関係を細かく描くことで、ベートーヴェンの新たな一面を見せてもらえたらもっとおもしろかったのになぁと思いました。
この映画には★4以上の満足度を期待していたので・・・ちょっとざんねん。
このあたりの物足りなさで満足度は★3かなと思いましたが、私の好みのタイプの映画でした。
本当に丁寧に観たい映画の場合、試写会で見るかどうかを躊躇する時があります。
回によっては、会場の集中力が散漫な時とかあるので。
今回も周りの方の影響でちょっと集中しきれないところがありました。
それも、しょうがないかな・・・とは思うものの、残念なので、ゆったりと環境の良い映画館でもう一度じっくり観てみたい気がします。
初演シーンをもう一度見るだけでも満足できそう♪
↑「想いが漂っている」感じが官能的と思う。
ねこにばんさん
nice!ありがとうございました!
by sora (2006-12-07 23:31)