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サマリア [おうちでDVD]

サマリア
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サマリア

サマリア

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/09/23
  • メディア: DVD





満足度:★★★★☆
監督:キム・ギドク
出演:チョン・ソンファン、ハン・ヨルム
 
仲良し二人の高校生が、ヨーロッパ費用を稼ぐために、一人は見張り(ヨジン)、一人は売春をする(チョヨン)・・・というお話でした。(非常にあっさりと言いすぎですが。)
「弓」で見かけたハン・ヨルムがかわいかった!売春をしてるけど、あくまでもピュアなんだよ・・・って感じがお見事でした。

ヨジンは、売春がどうにも理解できなくて、相手のプロフィールなんて聞いてもムダだと思っているけど、チョヨンは楽しそうでさえあって、ちゃんと人と人とのコミュニケーションと捉えている風でした。ちゃんとヒトとして見てるっていうか。確かに、いくらお金でのこととはいえ、相手が誰だかわかんないより、ちゃんとヒトとして捉えて、コミュニケーションを楽しんだ方が罪悪感や惨めな気分は持たなくてすむのかも。

自分のカラダとヨーロッパ旅行とがイコールな感覚っていうのは、私にはなかなか理解しにくい感覚でしたが、この子にとっては寝ることもコミュニケーションを楽しむ一つの手段だったのかなぁ・・・と思いました。これが、「生活費を稼ぐため・・・」とかだったら、こんなに無垢なままではなかったのかもしれないな。
「何をやっても心は穢れない」っていう描き方は好きです。
ヨジンの性に対する潔癖さ加減は、凄く納得のいく描写でした。中高生の頃って、人にもよるんだろうけど、「綺麗なままでいたい」っていうのは願望としてあるんじゃないかと思うので。

チョヨンが亡くなった後、ヨジンはチョヨンが売春した相手と寝て、お金を返していく。チョヨンが死ぬタイミング(チョヨンが会いたがった男を病院に連れて行くために、ヨジンはその男と寝るんだけど・・)がとても印象的でした。間に合わないっていう・・・。
あと、今まで私が映画やドラマで見てきた「人が病院で死ぬ」ってシーンと、この映画でのそれが、違っていて興味深かったです。
しっかりとした病院で、治療もしっかり施されて、清潔感もあって・・・っていうイメージだったんですが、ここでは、町中のビルの1室のような診療所で、救命治療も不十分な感じでした。
ビルの1室の診療所に血を流している瀕死の患者っていうのが、見慣れないシチュエーションだったのかも。
瀕死の状態では、救急車で運ばれて、設備の整った場所で救命治療を受ける・・・っていうシーンを見慣れているのだと思いますが、ここでは、事情によりそういう訳には行かず・・・。「現代」だと思うとなんか居たたまれない感じ。
「しっかりとした病院で死ぬ」シーンより死が身近にあるように感じました。
ヨジンの売春を知って、苦悩する父。
ラストの場面がスキです。静かで落ち着いた色彩なのに、印象が鮮やかでした。
重い映画だけど、ラストの鮮やかさで後味はスッキリ。

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