SSブログ

あってはならない暴挙だ [山口県光市母子殺害事件考]

「あぁ~あ」と、正直、残念に思う。
山口県光市母子殺害事件の差し戻し審の被告側弁護団ら関係者・関係機関に対して「処刑する」という脅迫状が 日本弁護士連合会に届いたそうだ。

脅迫状の文言は
「元少年を死刑に出来ぬのなら、元少年を助けようとする弁護士たちから処刑する」
「裁判で裁けないなら、武力で裁く」
「最悪の場合は最高裁判所長官並びに裁判官を射殺する」
などとワープロで打たれていたという。

私も被告に死刑を除外する理由は見当たらないと思っている。
死刑自体にも現行法の下では認容できることだ。
しかし、それは正常な環境下で正当な審理を経た正式な判決によってこそのみ行われるものであって、このような脅迫を伴う環境では裁判そのものの信ぴょう性も問われることになる。

もちろん、度の過ぎた悪戯もしくは実効性のない脅迫であろうと考えられる。
送られてきたものも脅迫文と模造の弾丸らしきものということで義憤に駆られた一部はねっ返りであろうと願いたい。

昨今、長崎市長銃撃事件を始めとして、東京町田と愛知長久手での立てこもりなど一般市民に紛れ込んだ暴力団関係者の銃撃など、銃器を乱用した事件が連続していることを考えると、一概に悪戯と言い難い部分もあるが。

それにしても、いくら義憤とは言え他人を殺すことで得られるものは何もない。
それどころか、この被告以下の畜生になって地獄に堕ちてしまうことだと自覚すべきだ。

関連記事

「広島高裁で差し戻し審が間もなく始まる」


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 6

こう

本当に残念です。
ニュースを見ている範囲では、私も弁護士の弁護内容がまともに思えないことはありました。
しかし、基本的に第三者ですから、見守るほかありません。それなのに、困ったことをしますね。
by こう (2007-06-09 15:34) 

あまちゃん

つまらないことをする輩がいますね。

しかし、今回も被告が死刑以外の判決を受けた場合、自分はどう受け止めたらいいのか。悩みますね。
by あまちゃん (2007-06-09 17:02) 

南雲しのぶ

こうちゃん、コメントありがとう。
弁護団が詭弁を弄しているのは誰が見ても思う事です。
だからと言って危害を加えて良いというものでは決して在りません。
それと、安田弁護士の活動歴を見ると被告側の権利を守るという強い意志が見られ、本来的には評価されるべきなのです。
しかし、最近では何か違った道に進んでしまっているように思えてならないのが残念です。
by 南雲しのぶ (2007-06-10 05:42) 

南雲しのぶ

あまちゃん、コメントありがとう。
最高裁が差し戻した理由を考えると判決は一つしかありません。
なので弁護団がプロパガンダ的にこの事件を扱おうとしている姿が如実に現れています。
だからと言って、これで死刑反対運動が盛り上がるということは無いと思いますが。
by 南雲しのぶ (2007-06-10 05:45) 

あらし

荒らしご遠慮なら、うかつなこと書かないことですね。

権力はなんでもありで色んなね、暴力は駄目なのかい

なぜですか?

右のほほはたかれて、ひだりのほほ差し出すことできるの?

それがいつまで続くかわからない状態で同じ事出来るのかい?

きれいごとはやめましょうね。
by あらし (2007-07-03 10:55) 

南雲しのぶ

あらしさん、コメントありがとう。
貴重なご意見ありがとうございました。
私のような若輩にはなかなか深いご見識に考えさせられること多々。
今後のブログ運営の参考とさせていただきます。
by 南雲しのぶ (2007-07-03 19:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。