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オウム松本裁判(凄惨事件考察) [特集・連載]

オウム松本智津夫被告の東京高裁による控訴棄却決定を不服とした異議申し立てを東京高裁は異議を棄却する決定をした。
当然といえば当然だろう。
法廷戦術を繰り返したあげく自らの策に溺れてしまっただけではないか。
今更あわててもどうしようもないではないか。

法律に疎いので良くわからないが、こういう最高裁に行かなかった場合でも再審請求はできるのだろうか?
もしそうだとすると権利は遺族に引き継がれ永遠に決まらないだろう。

もうこう言う泥沼な裁判は嫌だ。
この裁判は、結局弁護団の浅知恵によって意味のないものになってしまった。
なんら市民の理解しうる弁護をせずに司法のわけのわからない世界だけでやり取りしていることが引き起こしたのだろう。
だいたい一審を担当していた人権派弁護士は何をしているのだろうか。
権利ばかりを主張するのは良いが市民が付いて来れないようなことでは絶対に良い結果には結びつかない。
いくら司法の独立を叫んでも。

弁護団は最高裁に特別抗告することを表明している。
いつまでもやっててくれ。

[追記]
TBS系列ニュース23に人権派弁護士が出て来ていた。
裁判は長くやれば良いそうだ。ついでに「裁判は被告のためにある」のだそうだ。
あぁ、こういう弁護士がついているのかぁ。
社会から隔絶された世界に住んでいるんだろうなぁ。
「裁判は被告、被害者、そして社会のためにある」と私は思う。誰か異存があるのだろうか。
被告は法により守られなければならない。
そして、今回、法に守られて控訴が棄却されたわけではないか。
それよりなにより人権派弁護士に聞きたいのは、この裁判を何年かければ気が済むのか。


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既に何年経過しているんでしょうね。。ダラダラと。。と言うしかありませんよ。。
唯、呆れるばかりですよ。。
by (2006-05-31 20:44) 

南雲しのぶ

水郷さん、コメントありがとう。
司法の世界ではわかりませんが、この裁判のやっている意味がわかりません。
ただただ一刻も早い最終判断をいただきたいものです。
by 南雲しのぶ (2006-05-31 20:51) 

HOKUTEN

やるべき事をやらないで棄却され、なのに「特別抗告」って何ですか?って感じですね。
直接指導したとかしないとかも争っているみたいですが、そこの教えとして人を殺しても良いと、松本が書き、教え込んだんでしょ?立派な扇動と指導、国家反逆じゃ無いですか。
これが犯罪じゃなかったら、何なんでしょうねぇ・・・? 未だ苦しんでいる方々もいると言うのに・・・。
by HOKUTEN (2006-05-31 21:42) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
策施策に溺れる。この一言しか言いようがありません。
結局、裁判所がこのくらいまでなら許すだろう、と踏んでほとんど嫌がらせとしか思えないようなことをし続けたのですから。
もう自業自得と思うしかないでしょうね。
by 南雲しのぶ (2006-05-31 22:36) 

kenji47

南雲さん

>こういう最高裁に行かなかった場合でも再審請求はできるのだろうか?
もしそうだとすると権利は遺族に引き継がれ永遠に決まらないだろう。

もちろん新証拠が出てくればできますよ。
決まったことだから絶対変えられないとするよりも、新しい証拠にもとづく「真実」のほうが大事なことではないですか?
再審請求できないとすると、かつて死刑冤罪判決から再審無罪を勝ち取った人たちのことを南雲さんはどう考えるのですか?

テレマーカーさん
>直接指導したとかしないとかも争っているみたいですが、そこの教えとして人を殺しても良いと、松本が書き、教え込んだんでしょ?立派な扇動と指導、国家反逆じゃ無いですか。
これが犯罪じゃなかったら、何なんでしょうねぇ・・・? 未だ苦しんでいる方々もいると言うのに・・・。

これを審理して何があったかを明らかにするのが裁判です。
それによって訴訟上の真実が確定するわけです。
テレマーカーさんは何が真実かご存知のようですが、それは証拠等を詳しく調べた上でのことなのですか?
たんにマスコミの垂れ流す情報に基づいてるだけなのでは?
by kenji47 (2006-06-01 01:42) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
>新しい証拠にもとづく「真実」
こういうものが後から出てくるようなことって有ってはいけないのではないでしょうか?
それこそ中途半端な審理だったってことですよね。
本当は検察・警察、弁護士、裁判官それぞれが取り残しの無いようにしなければならないのではない、というのが私の考えです。
マスコミの垂れ流す情報が市井の民には一番身近なわけでそれに基づいていることを否定することもできないのではないでしょうか?
私はそれでもkenji47さんらの法学を修めた方々の知識を得ることができていますが、そうでない人の方が大多数なのですよ。
もし垂れ流し情報に拠ることを否定的に考えられるのであれば、司法関係者の側がもっと積極的に声をあげ情報を提供していかないとならないと思いますがどうでしょうか?
by 南雲しのぶ (2006-06-01 05:55) 

uomo

>>新しい証拠にもとづく「真実」
こういうものが後から出てくるようなことって有ってはいけないのではないでしょうか?
それこそ中途半端な審理だったってことですよね。
被告人が犯罪行為を行ったことの立証責任は検察にありますので、この場合は検察の立証活動が不十分だったということになりますね。そういう不十分な立証で被告人を処罰することが果たして正義といえるのかという問題もあると思います。

>もし垂れ流し情報に拠ることを否定的に考えられるのであれば、司法関係者の側がもっと積極的に声をあげ情報を提供していかないとならないと思いますがどうでしょうか?
この点はそのとおりだと思います。司法界のマスコミ対策は非常に心許ないですね。せいぜい個々の弁護士や一部勢力を背景にする弁護士集団が自分達の利益のためにマスコミを利用する程度ですし。
by uomo (2006-06-01 10:27) 

HOKUTEN

>テレマーカーさんは何が真実かご存知のようですが、それは証拠等を詳しく調べた上でのことなのですか?
私が調べられる訳無いじゃ無いですか。司法から情報の提供が無い以上、そして、個人として詳細に調べられ無い以上、マスコミ情報は一定の評価を「せざるを得ない」ので。
そしてその情報しか無い以上、これに「しか」発言が出来ないのです。
素人発言は危険だと言う事が分かりましたので、これ以降時事ネタ(特に公判中の)には発言を自粛致しますが、ならば、こういった素人を巻き込む「陪審員制度」をいかにお考えでしょうか?
すいません、記事からコメントがずれました。 (お答え頂いてももう発言はしませんけどね・・・)
by HOKUTEN (2006-06-01 11:28) 

kenji47

uomoさん
>そういう不十分な立証で被告人を処罰することが果たして正義といえるのかという問題もあると思います。

結審までになされた証拠調べの結果にもとづいて判決がなされることは訴訟というシステムにおける限界として仕方のないことだと思います。
そうやって決まった判決を覆す新証拠が発見されたならば、誤った判断を改めることがなぜマズイことなのでしょうか?
誤審で死刑が確定した場合、それを疑わせる事実が明らかになったとしても死刑囚を絞首台に送るべきだというのですか?

テレマーカーさん
>こういった素人を巻き込む「陪審員制度」をいかにお考えでしょうか?

裁判員制度のことだと理解しますが、裁判員は公判に提出された証拠を直接取調べることができるわけですから問題ありません。
不確かな情報にもとづいて事実を断定的に決め付けることに疑問を感じるのです。
by kenji47 (2006-06-01 13:11) 

uomo

>kenji47さん
誤解されているようですが、私は再審についてkenjiさんと同じ認識です。分かりにくい文章で申し訳ありません。
by uomo (2006-06-01 14:57) 

HOKUTEN

「陪審員制度」→「裁判員制度」ですね。はい。
>これを審理して何があったかを明らかにするのが裁判です。
だったら司法戦略とやらでごまかしたり、時間稼ぎばっかりしている裁判はとても立派ですね。
>裁判員は公判に提出された証拠を直接取調べることができるわけですから問題ありません。
「問題無い」んですか!?
まさか、「正しい認識が、正しい判断を導く」だなんて考えていないでしょうね?
>不確かな情報にもとづいて事実を断定的に決め付けることに疑問を感じるのです。
だったら最初っからそう言う風に書いて下さい。
>たんにマスコミの垂れ流す情報に基づいてるだけなのでは?
と書かれたのでは、「明らかに」ケンカを売っています。
kenjiさんらしいので、一般人を見下した言い方になるんでしょうけど。
(人のブログ上で、南雲さんすいません)
by HOKUTEN (2006-06-01 17:00) 

kenji47

テレマーカーさん
>まさか、「正しい認識が、正しい判断を導く」だなんて考えていないでしょうね?

何が正しい判断かということについてですが、
裁判員は法令の制約には服しますが、証拠に基づいて自由に事実認定と量刑を行うことができます。
その結果くだされた判決は適正な手続による「正しい判断」といえます。

不確かな報道のみで犯罪者だと決めつけ、「吊るせ、吊るせ」の大合唱をするのは、たんなる私刑です。
by kenji47 (2006-06-01 19:45) 

南雲しのぶ

uomoさん、コメントありがとう。
立証責任が検察にある、というのは分かります。
そして裁判でそれが正当と認められたわけですよね。
再審というのは、それでは納得できないといって起こすわけですからその時点では不十分であったわけではなく十分だったのだと思います。
結局、「新しい事実」というのは作り出せるということでしょう。
だから却下されることの方が多いわけですし。
by 南雲しのぶ (2006-06-01 20:10) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
私もそうですが、ほとんどの人がマスメディアからしか情報を入手できないんですよね。
uomoさんも仰っているように、人権派弁護士たちはほとんど情報を外に出しません。
そりゃ争うべきものまで出せというのではありませんが、「国民に理解して貰う必要などない」と思っているのではないかというくらいに酷い。
そんな中で市井の民が言い得ることは、司法の世界に住む人には反対になっとく出来ないのでしょう。
そんなものなのかも知れません。
by 南雲しのぶ (2006-06-01 20:15) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
これまでの経過を見ていて思うのですが、ここにコメントを寄せていただいている皆さん、それぞれに正当であり妥当なことを語られているのだと思います。
ただ思うにkenji47さんの言葉は専門家としての言葉であって、いささか私たちのような市井の民には分かり難いのです。
マスメディア以外から情報を得るというのは普通の社会ではあり得ないわけで、それをもって語ったことを批判的に言われればテレマーカーさんのような思いになられても仕方ないのだと思います。
まして、「吊るせ」などというのはどなたも使われていないわけですし。
皆、そのようにはおもっていないと思いますよ。
私は、kenji47さんらのように法律に詳しい方からお話を伺えて嬉しく思いますが、やはり知識のなさを思い知らされるわけです。
法律がもっと身近になるためには、専門的な話を縦断的にされては付いて行けなくなる人も多い事でしょう。
例えば日弁連とか裁判所とかから積極的に興味を示さなくとも有る程度の知識を得られるような情報提供があっても良いのかもしれませんし。
by 南雲しのぶ (2006-06-01 20:28) 

南雲しのぶ

コメントを寄せていただいたみなさま。
スミマセン。コメントが混んでしまいまとめてのレスになってしまいました。
心中お察しください。
by 南雲しのぶ (2006-06-01 20:29) 

HOKUTEN

やっぱりこちらに書いて置きます。
>不確かな報道のみで犯罪者だと決めつけ、「吊るせ、吊るせ」の大合唱をするのは、たんなる私刑です。
と言うのは捨て台詞です。意に介しません。
>(中略)適正な手続による「正しい判断」といえます。
え゛?「適正な手続き」がなされれば「正しい判断」となるのですか?
なるほど、こういう考え方なんですか。
飲酒運転して何キロも走って事故を起こしたのだから、「何キロも走った事をもって」、危険運転致死には当たらないと言うのも、「適正な手続き」から導き出されたから正しい判断なのでしょうね?(これは余談です。反論しないでね)
法廷戦略も「適正な手続き」であれば、正しい行動になってしまう訳だ・・・?
審理して何があったかを明らかにするのが裁判なんでしょ?
だったら戦略で長引かせないで、明らかにしてください!
by HOKUTEN (2006-06-01 23:13) 

kenji47

>え゛?「適正な手続き」がなされれば「正しい判断」となるのですか?
他に「正しい判断」を保障する手段があるのですか?
だったら提案していただきたいです。

>法廷戦略も「適正な手続き」であれば、正しい行動になってしまう訳だ・・・?
ルールの範囲内であれば適法な行動といえるでしょうね。

結局、テレマーカーさんは「絶対的に正しい真実」が自明のものとして存在することを前提に意見されてるように思えます。
私は、そんなものはあらかじめ与えられていないと思うからこそ「適正な手続」が大切だと言っているわけです。
by kenji47 (2006-06-02 02:30) 

kenji47

南雲さん

>再審というのは、それでは納得できないといって起こすわけですからその時点では不十分であったわけではなく十分だったのだと思います。
結局、「新しい事実」というのは作り出せるということでしょう。

ではお聞きしますが、冤罪事件で新証拠を元に再審請求が起こされた場合と南雲さんが思ってるような明らかに有罪である事件で「新しい事実」を作り出し再審請求が起こされた場合をどのような基準で区別するのですか?
南雲さんのお考えだと、全面的に再審請求を認めないということのようですが、それでは無実の人を死刑にすることも防げなくなってしまいます。
ですから、再審請求は一般的に認められるべきであり、新証拠が取り調べるに値しないものであれば却下されるという扱いで何か問題があるのでしょうか?

南雲さんやここに書き込まれている方たちの意見は、「そんな主張をすること自体が許せない」というようなものですが、何故自らの権利を守るための主張が許されないのか理解できません。
その主張が事実に反するならば裁判所によって棄却・却下されればよいだけのことだと思います。
by kenji47 (2006-06-02 02:39) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、 kenji47さん、コメントありがとう。
まず、テレマーカーさんの仰っていることは私も含めた法律に疎い人たち世界からすると当たり前の思いだと思います。
kenji47さんの仰っていることは法律の世界からみて正当なことなのでしょう。
市井の民の声を法律論で返せば結果こうなるだろうという状況に今なっているのではないでしょうか。
これはどちらが悪いということではなく、法律に疎い人ももう少し法律を知った上で語らねばならないでしょうが、法律に詳しい人はそこまで突き詰めても無意味だということです。
ここで得られたのは「法律(裁判)で正しいと言われたことが絶対の真実ではない」ということなわけですよね。
それは色々な人の色々な思いがあるからでしょう。

それと私はどのような再審も絶対に認めないと言ってはいませんよ。
再審を請求をするのであれば、棄却されない程度の新証拠を出して一度で突破して欲しいと言っているのです。
何度も何度も下手な鉄砲・・・のように数で行動するのは、その数自体がプロパガンダになってしまっていないかという危惧があると言うことです。
既に狭山事件では、何回も提出しているのに却下する裁判所側をや担当裁判官個人名(それも呼び捨てで)を出しての非難が行われているのですが、これは全ての関係者に対して利にならないのではないかと思っているわけです。
その辺は理解していかないといつまで経っても話は終わらないでしょう。

「そんな主張をすること自体が許せない」とも思っていないのですよ。
それこそ読み込み過ぎです。仮に単語、一節でそのように思える部分が見られたとしても全体でみればそんなことを論旨にしているわけではないのです。

権利を守るのは間違いでは有りません。それは当然のことです。
ただただ権利を守るために何をしても良いというわけでもない、と思う訳です。
裁判所によって棄却・却下されれば良いというのは司法側の思い上がりでしかありません。

たぶん、この話題ではこれ以上お互い語られても良い結論には結びつかないと思います。
お互いに間違った事は言っているわけではないのですから。
ただ、それぞれ一つ言葉に少しずつ行き過ぎはあったと思いますのでその点はお互いに心にとどめていただきたいと思います。
みな置かれた環境は違いますし思いもあるのですから。
ご理解いただきたい。
by 南雲しのぶ (2006-06-02 05:36) 

an_accused

>え゛?「適正な手続き」がなされれば「正しい判断」となるのですか?
>なるほど、こういう考え方なんですか。

 え~っと、Kenji47氏のご見解を少し言い換えさせていただきますが、「適正な手続き」がなされても「正しい判断」にならない場合もあるが、「不適正な手続き」の下では「正しい判断」にたどり着くことはありえない、ということです。

 刑事訴訟における「正しい判断」とは、2時間サスペンスドラマの結末のような「謎解きの答え」のような安直なものではなく、「この者に対して国家が刑罰権を行使してよいかどうか、行使するとしたらどの程度の重さであるべきか」ということです。
 刑罰権に限らず国家による権力の行使は、常に適正手続に則っていることが要求されますので、「不適切な手続だが結論は正しい」ということはあり得ません。

 「適正な手続き」など無視すればよい、自分の信じる「正しい判断」が行なわれるべきだ、というのであれば、“ゴルゴ13”や“必殺仕事人”あたりにでも「正しい判断に基づく刑の執行」を求めればよいのです。現実の司法制度に求めるようなことではありません。

 これはあくまでも司法制度一般について論じたものであって、松本公判に限った話ではありません。控訴趣意書不提出という松本弁護団の判断が正しいとは私には思えません(弁護過誤にあたりかねない行動だと思っています)。ただ、最高裁に特別抗告することが責められるようなことではないとも思います。最高裁に特別抗告することのどこが悪いのでしょう。「市井の民の皆様」が痺れを切らしているから、被告人は上級審に判断を仰ぐ権利を放棄せよということでしょうか。もしそのような理屈が罷り通るのであれば、我が国は中国並みの“人道国家”ということになりますね。

 再審の問題にしても、第5次、第6次請求で再審が認められて無罪になった者がいるのに、なぜ第3次請求である狭山事件について「下手な鉄砲~」といった批判がなされるのか、よくわかりません。被告人にとって不利な証拠・有利な証拠を問わず、捜査機関があらかたの証拠を収集してしまい、被告人にとって有利な証拠は被告人・弁護人になかなか開示されないという現状で、強制調査権限を持たない被告人・弁護人が「棄却されない程度の新証拠」を容易に収集し、再審請求審に提出できると本気でお考えなのでしょうか。

 「市井の民の声」という言葉が、単なる無理解の言い訳として用いられていないか、一度お考えになってみては如何でしょうか。
by an_accused (2006-06-02 10:29) 

南雲しのぶ

an_accusedさん、コメントありがとう。
丁寧なご説明痛み入ります。
レスについてはただいま作成しておりますが、なかなか上手く書けません。
今しばらくご猶予を。
by 南雲しのぶ (2006-06-02 18:43) 

HOKUTEN

何が違うのか。冷静に考えました。頂いたコメントに答えがあったような気がします。
>「適正な手続き」がなされても「正しい判断」にならない場合もあるが、「不適正な手続き」の下では「正しい判断」にたどり着くことはありえない、ということです。
ありがとうございます。この一言でだいぶスッキリしました。
正しさと言うのは一つでは無いと思っているのですが、その前の、正しさについての立脚点・アプローチが違ったと言うことと思います。
つまり、氏が、『「不適正な手続き」の下では「正しい判断」にたどり着くことはありえない』という立脚点に対し、私が『「適正な手続き」がなされても「正しい判断」にならない場合もある』という立脚点だったようです。
これではいつまで経っても噛み合わないですよね。
「不適切な手続だが結論は正しい」ということはあり得ません。と言うのは、私も同意です。これは司法に限った事では無い常識的なものです。
このやり取りの中で、私が重要だと思ったのは、an_accused氏が書かれた事です。
>刑事訴訟における「正しい判断」とは、2時間サスペンスドラマの結末のような「謎解きの答え」のような安直なものではなく、「この者に対して国家が刑罰権を行使してよいかどうか、行使するとしたらどの程度の重さであるべきか」ということです。 刑罰権に限らず国家による権力の行使は、常に適正手続に則っていることが要求されます
もちろん、人一人に裁きを言い渡すのですから、相当な検討と葛藤と、十分な調べと裏打ちが必要でしょう。2時間ドラマの如き安易に行くはずは無いのは、少なくとも知って居るつもりです。
ここからなんですが、
だからこそ、司法のプロとして教育を受け、専門的な・正にプロッフェッショナルの世界だと思うのです。
プロとして教育を受けたものと、法に触れる事が少ない私とでは、「正しさ」の時と同じ、立脚点が変わってしまうのです。
浅はかな知識がら、冷静では無かったとは言え、ここで氏とこうして話が出来て思ったのは、やはり裁判はプロの中にあるべきだと言うことです。
氏が書かれた、
>裁判員は法令の制約には服しますが、証拠に基づいて自由に事実認定と量刑を行うことができます。その結果くだされた判決は適正な手続による「正しい判断」といえます。
は、確かにその通りなのでしょう。
ただ、素人とプロと、これだけ立脚点が違うとなると、同じく適正な手続きを踏んでも「正しい判断」としては大きな違いが出てきてしまうかもしれません。
その事だけを観が見ても、裁判は相応の厳しい教育を受けた司法プロにあるべきだと思いました。

感情的になったとはいえ、意見を聞かせて頂きました事、真にありがとうございました。大変勉強になりました。
一部、煽ってまで突っ込んだ形になり、不愉快にさせてしまったこと、お詫び申し上げます。
噛み合わないのは判っていましたが、「何が」そうさせているのかを知りたかったのです。
ブログ開設者の南雲さん、an_accusedさんにはとてもご迷惑をお掛けいたしました。そして冷静なお言葉、ありがとうございます。
このほか、注意点などありましたら真摯に受け止めたいと思います。
by HOKUTEN (2006-06-02 23:17) 

an_accused

>テレマーカーさま
 「『適正な手続き』がなされても『正しい判断』にならない場合もある」という視点をお持ちなのですから、テレマーカーさまには事実認定能力が充分に備わっておられるように私はお見受けいたしました。

 的確な事実認定を行なうには、「違法収集証拠を排除する能力」と、「適法に収集されたけれども、さまざまな事実を指し示している証拠群の中を組み合わせて、ある一定の自然なストーリーを構築する能力」が必要です。
 不適正な手続きの下でも正しい判断が可能である、すなわち「結果オーライが許される」と考える人や、「警察・検察が一生懸命調べた上で主張しているのだから間違いないだろう」などと思い込んでしまう人は、違法に収集された証拠を排除することができなかったり、検察のストーリーを鵜呑みにしてしまったりしてしまうのです。これは、法律学の専門教育云々ではなく、証拠と向き合う際に求められる慎重さ、冷静さの問題であると考えられています。

 「『適正な手続き』がなされれば『正しい判断』となるのですか?」という問いかけが弁護人にだけでなく検察官に対しても等しくできるならば、プロと同様の、あるいはプロ以上に的確な事実認定を行なうことができるのではないかと考える次第です。

 最後になりましたが、私に気を使っていただいて、こちらのほうこそ申し訳ありませんでした。

>南雲さま
 ややこしいコメントを投稿してしまったようで、ご迷惑をおかけいたしました。
by an_accused (2006-06-03 01:53) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、an_accusedさん、コメントありがとう。
いやいや、別に迷惑していませんし良い勉強をさせていただけていると思っております。
ブログの良いところは、こうやって意見交換ができるということなのですからこう言った事というのは素晴らしい事です。
私自身がもう少し知識や理解度が高ければもう少し実のあるものになったかと思うと申し訳無い限りです。
まだ前回のも含めてコメントレスができていないのですが、もうしばらくお待ちください。
by 南雲しのぶ (2006-06-03 19:13) 

HOKUTEN

かなりまとめた物を書きました。時間を置いて読み直してからアップします。
ただ、どちらにアップした方が良いのでしょう・・・。一連の流れはこちらですし・・・。
by HOKUTEN (2006-06-04 01:21) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
どちらでもおもかせしますが、長いようでしたらテレマーカーの方でアップしていただきTBするというのも一つの方法かと。
意外とコメント欄は読みづらいですからね。意思が伝わらないことも多いですし。
短ければこちらの方が直接的で良いかと思います。
by 南雲しのぶ (2006-06-04 02:17) 

HOKUTEN

かなり長くなりましたので、トラックバックを致しました。
by HOKUTEN (2006-06-05 21:47) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
いろいろありがとうございます。
なかなか難しいですね。
by 南雲しのぶ (2006-06-05 22:38) 

HOKUTEN

はっはっは。無用に長かったですか?(~~;;
by HOKUTEN (2006-06-05 23:54) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
そんなこと有りませんよ。思いが伝わってきます。
ブログというのは双方向コミュニケーションツールといってもまだまだ未成熟なのでしょうね。
by 南雲しのぶ (2006-06-06 06:37) 

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