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「グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-」試写会行ってきました!ってことで、感想とか。 [映画・ドラマ]

グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-
http://www.guemuru.com/

試写会行ってきました!( ´∀`)ノ

早速評価:25点/100点満点 (+。+)アチャー

☆だったら、やっぱひとつですね。

感想ですか?

一言で言うなら、「これが韓国人の感覚なんだろうな~」ってだけです、ハイ。

この映画がわかる人は、韓国人に近いんじゃないかと思いますよ、ハイ。

監督自身が、「この映画を本当に理解できるのは韓国人だけ」と言ってますしね、ハイ。

朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/06/09/20060609000020.html

ポン・ジュノ監督「カンヌの観客は、映画を完全には理解できなかった」

 韓国型怪獣映画の復活を予兆させる期待作『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督が「この映画を本当に理解できるのは韓国人だけ」と発言し、注目を集めている。 

 映画『グエムル-漢江の怪物-』は、先月開かれた第59回カンヌ国際映画祭で初めて公開され、国際的に熱狂的な支持を集めた。しかしポン監督の説明によると、この時上映された映画は、音楽とCGが未完成のバージョンだったうえ、映画には韓国人だけが理解できる特有のユーモアと背景が含まれているという。 

 ポン監督は「未完成のバージョンをカンヌに出品したのは、カンヌが世界最大の映画マーケットであり、世界のメディアが一堂に会するため、映画を宣伝するのに良いチャンスと考えたから」とし、「おかげでたくさんの外貨を稼ぐことができ、非常にありがたいと思った」と笑顔を見せた。 

 ポン監督は「カンヌで多くの観客が、この映画を面白く感じ、爆笑したとは言っても、映画には韓国人だからこそ感じられるユーモアが多い」とし、「彼らは、映画を100%は理解できなかっただろう」と強調した。 

 また「だから、韓国ではもっと大きな反響を得られるのではないかと期待している」とし、「より緊張しながら、仕上げの作業に臨んでいる」と話した。 

 映画『グエムル-漢江の怪物-』は、漢江に現れた謎の生命体と、川原で売店を営む小市民家族の涙ぐましい死闘を描いた韓国型SF怪獣映画として話題を集めている。同映画は7月初めに試写会を行った後、7月27日に公開される予定。 

朝鮮日報/STARNEWS


ま、それ以外で一言で言うなら「B級モンスターパニック映画」であるとw

#全然涙ぐましい死闘じゃねぇよ、とw

以上を踏まえて細かな感想を。

この先ネタバレありなので、背景と文字の色を同じにしておきます。

見たい人だけ、反転させて見てね・・・って、見ないかw

ネタバレここから


まあ、色々書きどころはあるんですけど、総括的に言うと、「すべて中途半端」です。

例えば、これを「モンスターパニック映画」として、何も考えずに見ろって言うのも無理があるんですよ。(;´∀`)
その中に「家族愛」を描いてあるから、そっち方面で見ろって言われても無理がある。
「笑い」もあるから、そっち方向で見ろって言われても無理がある。

あらゆる面で「中途半端」です。


例えば、CGや“怪物”自体に関して言うと、なんだか二番煎じな感じです。
どこかで見たことがあるような“怪物”なので、そう大したことないです。

それは、さっ引いたとしても、“怖い”というより“グロい”し、“コミカル”だけど“グロい”し、“グロい”上に結構“弱い”ですw

うわ、どんな“怪物”だよw

いや、B級映画的には、最後は弱点突かれて終わりってのは良くあるけど、見るからに弱点がたくさんありそうでw
ある意味、魚が普通に変異してでかくなったらあんな感じ・・・という、「ハリウッド版ゴジラ」的な格好とでも言うか、あれもまあB級映画的にはありですわなw

要は、徹底的に怖く見せるか、あるいは徹底的に強く見せるか、逆に笑えるように見せるか、どれかに絞った方が良かったんですよ。
混在しているので、怖さも中途半端だし、コミカルさも中途半端だし、グロさも中途半端だし、強さも中途半端にしか感じない。
“脅威”という意味では、あまりそう感じませんので、中途半端・・・

特に、最初の方では、結構“怖い”感じではあるんです、作り的に。
「ここでこう来るだろ」「この次こうくるだろ」とすべて予想できはするけど、それでも十分な“怖さ”がある。
だから、それをあとまで持続させればいいんですけど、十分な恐怖を与える前に、コミカル路線を突っ走るわけですよ、残念なことに。
何で引っ張れないかなー、と残念なことこの上ない。

さらには、“怪物の怖さ”を十分に見せつける前に、家族が怪物を攻撃し出す。
この攻撃が、まさにこの攻撃に転じるのが早いせいで、後半、全然怖くないんですよ。(;´∀`)

いつ攻撃されるかわからない不安感を抱えたまま、勝てる見込みがあるかどうかもわからないまま、それでも向かっていく・・・という感じではあるんですけど、攻撃に転じるのはもっと後だろうと。

ガンダムで例えるならば、ガンダム&ハワイトベースが活躍する前に、連邦軍が反撃に転じて、そのまま勝っちゃった・・・って感じか。
あるいは、ガンキャノンとガンタンクが奮戦して、シャアを倒してしまい、ガンダムの存在意義は何だったんだ?って感じの、物足りなさありありの話なわけですよw

まあ、それでも、攻撃が全然通じず、「圧倒的じゃないか“怪物”は!」と言えるくらいの強さだったり、家族側が「(´Д⊂ モウダメポ」な感じになるくらいに追い込まれ、そこからの反撃だったら、グッジョブ(≧∇≦)b なんですよ。

やられ、やられた上で、何クソと、怪物に向かって行って、倒す。
それだったら、納得もできるし、「悲劇的結末」とやらも受け入れられる。

しかし、そうじゃない。
私の中では、「悲劇」ととらえるべきか「喜劇」ととらえるべきか、微妙な位置に配置されちゃう。
そのせいで、どっちつかずになっちゃう。

ま、結局、「怪物」という意味では、あの“怪物”が「怪物」なのか、“人間”を「怪物」と言いたいのか、何が「怪物」なのかわからないんですよ、「中途半端」だから。(;´∀`)


物語的にはどうかというと、もう一つの骨子が“家族愛”のようなんですが、これも大したことありません。
一見すると“家族愛”っぽく見えますが、そこは普遍的な“家族愛”ではなくて、「理解できるのは韓国人だけ」と監督が言ってるように、やはり“韓国人的家族愛”なんですよ。

欧米やその他の地域の日本人的感覚とはちょっと違う家族愛を見ると、微妙な違和感を抱くものですが(それでも普遍的な者はありますけど)、もっと“似て非なる”ものを見て、「えっ?」と感じるかのような家族愛です。

家族があんなだし、最後まであんなだし、「コメディー映画の家族ですか?」って感じが払拭できないままラストへ向かっていくわけで・・・

この“家族愛”を見て「泣けた」とかいう感想を、どこかで見たことがありますが、あれウソでしょう。
アレで泣けるのは、韓国人(もしくは類似性のある人)だけだと思いますよ、私は。(;´∀`)

あと、監督も書いてますが、まあ笑えるんですけど、結構ずれてて、やっぱ「韓国人じゃないと笑えない」のか?と・・・
韓国社会や政府(官憲?)への皮肉かなぁ、とも思いますが、結構・・・

一番不可解だったのが、孤児を引き取って育てる最後の場面ですね。あれが解せなかった。
というのも、“韓国は養子輸出世界一位”であって、そういう国で養子を育てるって事は、逆にリスクを伴うと聞いたこともあるので、「いい人じゃん」で済まないのですよ。
なので、感覚的に違和感を感じたわけです。

ま、結局、韓国人の「家族愛」って、あんな感じなん?自己中な愛情なん?ってことしかわからなかったわけですよ。(;´∀`)


コミカルさにしたところで、それを最初から最後まで徹底してれば、それは「コメディー」として位置づけられる作品になったでしょう。
でも、そうじゃないんですわね。

全体的に「中途半端」になっているので、逆に鼻についちゃう。
一瞬笑えるんだけど、一瞬だけで、あとは笑えないみたいな・・・そんな感じ?w

それが繰り返されるので、いい加減食傷気味になり、
「そんなんどっちでもええやん、はよ、先行きーや!」って言いたくなる感じ?w


だから、逆に、余分なところを思いっきりカットしてやると、結構良いモンスターパニック映画になるかもしれない。
家族愛的な部分とか、こんなシーンいらないだろって場面とか、その他諸々をカットして、「怪物」にスポットを当てると。

それなら、80点くらい与えられる映画になるかもしれない(笑)

・・・
・・・
・・・

で、試写会見終わった後、何人もの人が言っているのを耳にしたのですが・・・

・あの宣伝文句はウソでしょう?ありえない。
・キモくなかった?(キモい対象が「怪物」なのかそれ以外なのかわからんがw)
・これってコメディーだったの?(相手は「うーん、どうなんだろう?」と真剣にw)
・カンヌで(「今年のカンヌ国際映画祭で最高の映画だ」by ニューヨーク・タイムズ)絶賛されたっていうけど、全体の質が悪かったのかな?
・俺もマジで途中で立とうと思ったよ(けど、出れなくて二人とも最後まで見たんだとか)
・面白いの最初だけだったね。

という意見ばっかり。(´ω`;

ほめてるような意見は耳にしませんでした・・・でも、ブログや映画評かサイトとか見ると絶賛してる声とかあるのはなぜだ?
前評判だけで、“普段モンスターパニック映画を見慣れてない人が見てる”ってだけなんかな?
わかんないやw

#実は、在○○○人や○○系日本人のブログだけが絶賛してるんではないかとか、勘ぐってしまうw

まあ、そういうことで、「B級モンスターパニック映画」ですw

もう一度書きます、「B級モンスターパニック映画」です。
あくまで「B級」・・・ある意味面白かったので、M:I:3よりかは評価高いけどw

あ、わかった。
ニューヨーク・タイムズの評価の意味が!

「今年のカンヌ国際映画祭で最高の映画だ」

じゃなくて、

「今年のカンヌ国際映画祭で最高の“B級モンスターパニック映画”だ」

ってことなんだ!w

それなら意味が通じるじゃん!( ´∀`)ノスッキリ

情報は正確に伝えてくれないと!ww

それとも、韓国お得意の“捏造”ってやつですか?!w

以上です。

見るならレンタルDVDで十分。

ただ、「B級モンスターパニック映画」好きな人にはお勧めです(笑)
まあ、この手の映画は5.1chサラウンドで見た方が迫力あって良いと思うw

っていうか、ゴジラで十分w

ゴジラ
ゴジラ本多猪四郎 宝田明 河内桃子

おすすめ平均
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コメント 2

たむよう

正直 ペ・ドゥナが出てるというだけで見ようかどうか迷ったミーハー韓国映画ファンですが、やっぱり特撮物は日本人と(いや、世界中と)感覚があわないんですかねぇ、、、WOWOWで放送されるのは楽しみに待つことにしますw

記事最後の「ゴジラで十分」だけじゃなくてAmazonリンクまでゴジラだったのには(笑)
by たむよう (2006-08-21 09:23) 

しまさん

いや、正直、それほどヒドい映画でもないんですけどね。
どれかひとつに路線を絞れば、かなり良い映画になったんじゃなかろうかと思いますよ。
そういう意味では、欲張りすぎたんじゃ・・という残念な映画ですw
英国の方じゃ星5つで大絶賛だとかいうニュースもありますが、それにも疑問符だったりしますが・・・(^_^;
by しまさん (2006-08-21 22:55) 

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