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言葉のプロなら言葉を大事に [その他フットボール関連のようだ]

 スポルたん!の内容の乏しさに呆れてチャンネルを変えたら、東京ヴェルディ対レアル・マドリーの親善試合をやっていました。代表戦以外でもこういうときは中継があるんですね。まあレアル・マドリーの集金ツアーとか花試合とか揶揄されることしきりですが、私もそう思います。こういうときだけにわかレアルファンが湧いてくるのも夏の風物詩となった感があります。そのような中でもリーグ戦で危険水域に入っているヴェルディが意地を見せたのが収穫のような気もします。
 それはさておき試合以上に気になったのが実況のある言葉でした。いや、日本テレビのサッカー中継で教養のないコメントが出てくるのは珍しいことではないのですが、今日は特に気になったことがあったもので。それは戸田とグラベセンがマッチアップしていたあたりから藤井アナが始めた話のところです。
「グラベセンは英語圏の選手ですから、意思疎通は英語で…」
 まず言いたいのは、グラベセンはデンマーク人であります。つまり、この実況はデンマークが英語圏と言いたいのでしょうか?
 まあ、私も2003年にデンマークに行ったときは英語の通用度は高かったし、しかも話す方々の発音も文法も明瞭でわかりやすかった印象を持っています。英語に限らず外国語教育の整った国であることも聞いています。でも英語圏とは何だ?デンマークの公用語はデンマーク語です。英語が通用すれば英語圏なのか?多分言った本人は「この人はあのベッカム様やワンダーボーイと英語で話ができる人ですよ」ぐらいのことを言いたかったのかも知れませんが、取りようによっては文化の否定にすら繋がりかねない内容です。この実況を聞いたデンマークの方がどう思われたかは不明ですが、私にとっては随分な失言に聞こえました。
 この発言の理屈で言えば英語偏重主義者の多い我が国も「英語圏」になりそうなものです。あ、それは違うか。英語好きな人と英語を話せる人との数には開きがありそうですから、また別ですね。


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gerrard

はじめまして!GERRARDです。
自分も昨日の実況&ヴェルディーの汚い試合内容に怒っております。

同じ意見??ですのでnice!も入れました!!

自分は英語を日常会話程度に話せることができますが、
あの実況にも呆れ、なんともシコリが残る試合になってしまいました。

また遊びにきます。お邪魔しました。

~GERRARD~
by gerrard (2005-07-26 12:00) 

せろ

はじめましてGERRARDさん。nice!とコメントありがとうございます。
内容については…レアル・マドリーにとっては疲れのたまった状態で、
ヴェルディにとってはがけっぷちゆえああしてでも奮起すべき状態で…と、
考えてみるとこの時期に親善試合で当たらせてはいけない組み合わせのようですね。
やっぱりこの時期選手は休ませた方が良かったと思います。
ヴェルディもあの闘志をシーズン中に(フェアプレーの範囲内で)
見せていればもっといい成績が残せていたのでは、
という疑問も浮かびますがまずはスケジュールが問題ですね。
by せろ (2005-07-26 18:26) 

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