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フランス人っていいヤツらなのか。 [仏蘭西]

私が生涯において知り合ったフランス人は、わずか3人のみです。
皆、日本で私がフランス語を習っていた方々。
下記に、それぞれの印象を述べてみましょう。

(1) S。30歳美女。超カワイイ。物腰も丁寧で親切。
都心のオシャレなアパートに住み、アジアンDECORなセンスのいいお部屋での授業。日本語流暢。仏語の教材も自作で、キチンとしてる。しかもフランス料理上手。
「ぜ、ぜひお友達になりたいわっ」と鼻息荒く食い付いたものの、2度のダブルブッキングの上、授業の約束をブッチされ、私は彼女の自宅前で立ち往生。
教えてもらっていた携帯、自宅、彼氏の番号に電話しまくったがついに応答はなく、そのまま3週間放置されたため、やむなく授業を断念。したがって友情も断念。
その後、いたく丁寧な日本語メールに顔文字まで駆使して謝り倒して来たのですが、えっと、その説明がウソ丸出しだったのです。。。(泣)

(2) R。眉毛のつながった24歳パリジャン。
「ナンパ目的じゃないわよねぇ」と構えつつ会ってみると、意外に真面目で好印象。
待ち合わせに40分ほど遅れるも、至極すまなさそうなので許す。
彼女は居るとのこと。私にも婚約者が居ると聞きながら「君には絶対にフランスで愛人ができる」と頑として譲らない。
「だって僕の友達は皆、今まで例外なくそうなったもん」
興味がないので放っといてくれと言うが、自説は絶対に曲げない。
「フランス人には恋人も婚約者もカンケイないのさ。俺たちの国にロマンスはどこにだって転がってる」とつながった眉毛の下から熱い視線で見つめられ、どっと疲れる。
「冬は寒いからまずは南仏に行って仏語に慣れ、夏のバカンスでパリが空くのを見計らってパリ入り」という私の完璧なる計画を、オラが町根性のパリ愛で一蹴。
「フランスに行くからにはパリに住まないなんて野暮はナシさ、もったいない!君には僕の通った○○大学が合ってるよ!そこの友人のフランソワとドミニクとアンドレアとソフィーとジュリエッタと・・・を紹介しよう!彼らがきっと君のアパートの面倒も見てくれるさ!夏に彼らと南仏にバカンスに行くといいよ。南仏の僕の叔母の家に泊まるといいさ!住所教えるから・・・」
もう胸がいっぱいです。俺の、俺の話を聞け!
でも、いい奴ではあった。

(3) P。43歳。ハゲ。
生真面目そうな上、日本で仏語を4年ほど教えていたというキャリアを買って、相場より多少高めではあったが師と仰ぐことに。
仕事帰りに彼のアパートにて授業を受けるのだが、高級住宅街ではあっても、駅から遠く暗く心細い道を毎週歩かなければならないのがいつも少し憂鬱だった。
「二人乗りバイクのスリに注意」って看板があちこちに立ってるし。
よく直前に「今日30分早めて」「40分ほど遅く来て」と携帯に連絡が入る。
まあ、別に構わなかったのでカフェなどで時間を潰していた。
が、ある小雨の晩、約束より10分ほど早く着いてしまったところ、まだ前の生徒の授業が終わっていないので20分後に来てくれと言われる。
え?中で待たせてくれないの???
気を取り直し、アパートの階段で本を読んで待ってるわ、と申し出た大人な私であったが、「いや、セパトレボン(それはちょっとダメ)」と言うではないか。
はぁ?どうせえっちゅうの????
「その辺散歩しておいでよ」
「何もないし、暗いし、危ないからイヤ」
「この辺は安全だから」
バタン。
・・・フランス人って紳士じゃないのか???
私はまったく失礼な目に遭ったと頭に血が上り、携帯で母親に電話して愚痴を20分間こぼした。
だって、携帯で話でもしてなきゃ危ないじゃん。
果たして、ちょっとでも立ち止まると犬が吼えたり自動照明が灯る居並ぶ豪邸の玄関先をウロウロするはめになったのでした。
おかげで迷っちゃったし。

とまあ、これはたった3人のサンプルではあるのですが・・・。
心積もりを決めるには、十分な経験だったと思われます。


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megさん♪はじめまして(●^o^●)
私も1つ。。。
50歳。おやじ。
 
サンポールのレストランのトイレにて・・・
トイレの順番待ちしていました。
しかも換気扇が壊れていたのか非常に臭いトイレ。
私は臭いと鼻をつまんでいたら
おじさんも同じように臭いって顔して私を見ました。
で、おじさん「日本人か?」と聞くので
私は「そうよ」と答えました。
すると「そうか日本人か!!!」と超感動したように言いました。
おじさんは 日本人を見たの初めてだったのかしら???
って思っちゃいましたよ~
まさか沢山観光客来てるでしょうに!!

それにしても3番目の「ハゲ」フランス人の紳士イメージを変えてくれましたよ!
残念だなぁ~
by (2005-11-14 18:20) 

りお姐

いい人もいるけど…口だけな人は日本人より多いと思う。
銀行の担当者ですら、書面で「contactしようとしても留守だから、電話でrendez-vousを取ってくれ」と依頼されたので、rendez-vousを取った後日、時間変更の連絡を携帯電話の留守録に残したくせに、当日、「マドモアゼル、何か御用ですか?」と全く覚えていない。それでビジネスが成り立つフランスって素晴らしい…
by りお姐 (2005-11-14 23:48) 

meg

マダムデルタさん、はじめまして。
体験談ありがとうございます。
イヤな思いをされたのではなくてよかったですねー。
私もフランスに行った時は、予想してたよりは明るくていい人が多かったのが印象的でした。
でも、そう。
フランス人は実はかなり紳士でないかも・・・、というのが最近の私が微妙に感じるところだったりもするのです。
イヤ、ステキで優しい人もきっとたくさんいるんですよ!会ってないだけで。(汗)
by meg (2005-11-16 23:29) 

meg

りお姐さんはじめまして。
今、リヨンにいらっしゃるのですね。
今後、フランス生活の参考にさせていただきます!
期待は薄く、覚悟は固く。
これがフランス生活でそんなに凹まないで過して行く秘訣かなーと、今、心の準備中です。
来月出発なので!
by meg (2005-11-16 23:39) 

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