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MAC版β1DL開始 [日記]

97年一月10日

MAC版β1DL開始。

 ポストペットパークはまだこのころ会員制ではなくパークというよりも公式サイト的色合い。コンテンツはほとんどなし。ボードは談話室北村(以下・談北:当時パーク前広場)とクマにメロメロ(こちらの正式なオープンの日付は未確認。パークと同時ではなかったという説もあるがメロメロボードとしては第一号でかなり早い時期にオープンしてはいたようである。クマメロが現在の各メロメロボードの原形であったようで「お友達募集」などの書き込みもこの当時からあったようである。

 少したってからイエローページ開設(1月十六日)イエローページは現在のような形ではなく当初ツリー型のボード形式であったという。後にイエローページは「β」がパーク前広場に「Z」がパーク内に設置された。「β」は談北移転(後述1997年10月)と同時に閉鎖。

 談北は現在の談北、シャガール系のボードとペット病院の原形であったといえるかも知れない。ポストペットの動作に関する技術的な相談、MACの操作に関する相談、そしてネットワークのエキスパート達同士の技術論、ごく普通の世間話などなど様々な発言でにぎわっていた。

 ここで特筆すべきは「ポストペットのコンセプト」というものについて当時のユーザーが常に意識していた点と、開発チームとユーザーの密接な関係であろう。まだ形になりきっていないβ版という不完全なソフトウエアであるにもかかわらず、多くのユーザーが使い、その中にそれまでにないSomethingElseを感じとり、それを理解しようとしていた。

 謎に包まれた「βクマ」達、ミステリアスなペットからのメール、そしてポストペットでメールをやりとりすることから生まれる他の通信手段や電子メールソフトでは感じる事のできない不思議な感情。この時代、忙しい開発のさなか頻繁にボードに書き込みをしていた(息抜きでもあったらしい)開発者からすこしずつ明かされていくペットの秘密とその開発者と直接交わす意見交換などがこの時代の談北の雰囲気を決定付けていた。またパークのスタッフの人手不足ということもユーザーから見て取る事ができ(なんと当時サポートをプロデューサーの「きたむら」氏自身が行っていたこともあったという)ユーザー達には「このソフトを自分達が一緒に育てて広めていくんだ」という雰囲気が充満していた。同時にユーザーには単にβ版のバグレポートを提出するだけでなく、可能な限りの技術的なサポートをボード上で自身達で行う事で開発チームの負担を減らす事で協力をしようという考えも早くから根づいており(注13)、これが後のペット病院の原形となる。

 会員数、ユーザー数もおそらく千人単位の時代でもあり、ユーザー同士の多くはすぐにお互いのハンドルを覚えて知り合いになることができた。ポストペット自身の姿もまだ確定しておらず、「パークというWEBとソフトの連動」ということも具体的な姿がわからない時代であった。


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