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流行 [世間]

mercaさんの疑似科学批判が流行る理由と云うエントリを読んだ。
と云うか、やっぱり現状は「流行」と捉えられてしまうのかなぁ。ニセ科学が存在し続ければ、対抗言論としての批判も同じく存在し続けると思うのだけれど。ここ半年程度多少目立っているので、流行り扱いされることもまぁ、あるのだろうけど。

 しかし、科学を絶対視する点においては、疑似科学もそれを批判する者も同じ観察点にいる。この盲点に自覚的な論客は少ない。

こう云うことを発言したがる方は多いけれど、「ニセ科学批判者による科学の絶対視」みたいな言葉を口にするにあたってその意味を充分に吟味している方は少ない。

多くの疑似科学批判論者は、疑似科学批判の背景には、科学が成熟社会=後期近代社会のイデオロギーとして機能しているという社会学的真理があることを理解していない。言い換えれば、自己の理論の前提に盲目なのである。

このような立ち位置で「ニセ科学批判」批判を行おうとする論者のほとんどは、この方に典型的に見られるように「ニセ科学批判者が何をもって『科学的である』としているか」と云う点について盲目なのはなぜだろう。
科学的である、と云うことはあくまで「方法において」科学的である、ということだ、と云うことを、多くの批判者はことあるごとに語っていると思うのだけれど。そしてその価値は、「盲目的に前提とすることが仕組み上なしえない」ところにある、と云う点について批判者は思索と検証を積み重ねて来たのだけれど。

実際のところ、多くのニセ科学批判は(直接的ではないにしろ)科学が成熟社会=後期近代社会のイデオロギーとして機能しているという社会学的真理に対して無自覚であるわけでも、当然のこととしているわけでもない。多くの場合、「ニセ科学批判はそのことを理解しないで行われるもの」と云うことを盲目的に前提にしているのが「『ニセ科学批判』批判者」であることに、なんとも云えない深い趣を感じる。


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TAKESAN

今日は。

「科学を絶対視」って、どういう概念なんだろうなあ、という感じですね。論宅さんは、人文・社会科学に明るい様ですから、きちんとした説明の言葉をお持ちなのかも知れませんが。もちろん、それがあったとして、科学者がそういう認識を持っているか、という事とは、別の話ですけれど。

結局、ニセ科学を批判する人が書いた文章を読むなりを、なさって無いのでしょうね。そういう意味で、不勉強なんだと思います。

 >このような立ち位置でニセ科学批判を行おうとする論者のほとん
 >どは
ここは、「ニセ科学批判」批判、ですよね?
by TAKESAN (2007-08-19 12:31) 

pooh

> TAKESANさん

あ、ご指摘ありがとうございます。修正しました。
なんかもう語法がややこしいっす。

架空の「ニセ科学批判者」に向かって批判してらっしゃるのか、それとも別の含みがあるのか分からないですけどね。そこがはっきり分かるような親切な書き方をされてませんし。前者だとすれば(どうもそう読めるんですが)なんと云うかちょっと雑に過ぎますし、後者だとすればどんな含みがあるのか分からないし。
by pooh (2007-08-19 13:26) 

OSATO

結局「流行り」という表層上の面しか捉えていない訳ですね、この人は。
このような、一面だけを見て社会全体を語るという姿を見ると、ニセ科学によくある○○理論だとかニセ歴史学などとだぶって見え、誠に趣があるものです。
by OSATO (2007-08-19 17:45) 

かも ひろやす

パロってみました。
by かも ひろやす (2007-08-19 19:20) 

きくち

ニセ科学批判批判がニセ科学批判の中身を読まずに行われることには、情けないねえという思いしかわかないです。どこにもいない敵に向かって語るのはどうなんでしょ。
 
ニセ科学批判批判がそもそも自ら対象とするニセ科学批判そのものを理解していないというこの盲点に自覚的な論客は少ないですね。言い換えれば、自己の理論の前提に盲目なのだと思います。
読むに値するニセ科学批判批判に出会うことは非常に少ない。
 
なんというかな、メタレベルにはいくらでも階層があるのに、自分のいる階層が最上位だと誤解している人・・・ですかね。
by きくち (2007-08-20 01:24) 

TAKESAN

パオロ氏について言及する時にも思ったんですが、メタぶった物の書き方をすれば、具体的に調べるコストを掛けなくて済む、という事だと思います。一般論だから当たっているだろう、という、変な前提があるのかな、と。
もちろん、結果的に、激しく的外れな批判になってしまう訳ですが、「的外れだと感じる」のは、色々具体的に調べている人なんですよね。「ふーん、そんなもんかあ」、と読んでしまう人も出てくるかも知れない、という。

おっと、論宅さんのブログに、ご本人のコメントがありますね。全く意味が解りませんが。具体的な議論を行う気が全く無い、という事なのかな。
by TAKESAN (2007-08-20 01:41) 

きくち

もちろん、本当の一般論はすごく大変なのだけど、「なんちゃって一般論」はすごく楽なんですよ。ケーススタディのほうが圧倒的に大変。でも、なんとなく「なんちゃって一般論」のほうが偉そうに見える。
 
同様に、具体例を挙げずに「定義問題」を延々と議論するというのも、楽な上になんとなく偉そうなので、"ゆるいオタク"は定義の話ばかりする(^^
by きくち (2007-08-20 02:11) 

apj

 向こうのブログに具体例を書いてきました。
 実際、ニセ科学が原因で金銭的被害、健康被害、果ては死亡事故まで発生してるときに、何を悠長なことを言ってるのかと……。
 こっちは、ニセ科学批判のケースを散々積み重ねて、これから裁判のケースまで積んだろかって状況で、「科学を絶対視云々」などとメタなことをやってる余裕はないんだけどね。ホント、誰に向かって言ってるのだか。
by apj (2007-08-20 02:48) 

技術開発者

こんにちは、みなさん。

私の願いとしては「せめてニセ科学の流行と対抗できるまでニセ科学批判が流行ってから批判して欲しい」ですね。

現状の認識として、ニセ科学は流行を超えて『蔓延』の状況にありますが、そのニセ科学に対する批判は、一部の者が提唱をはじめただけで流行の兆しすら見えていないという状況だと思います。
by 技術開発者 (2007-08-20 04:10) 

pooh

うわあぁ。
なんかみなさんの琴線に触れちゃったかも。

> OSATOさん

いやまぁ、多分社会学的現象としては「流行り」なんですよ。
それをそこで終わらせると実は負けなんですけど。

> かも ひろやすさん

コメント欄で元エントリをお書きの方がブーメランなことをおっしゃっておいでのようですね。

> きくちさん

なんと云うか、ニセ科学批判批判はなかなか「俗流」の域を出ないですね。あまり面白いものはない。

> TAKESANさん

要するに「釣れた!」ってことなんですかね。だとすればがっかりですね。
メタレベルを変えて話から身を反らすのは、論客としての振る舞いではないはず。

> apjさん

じつはぼくらの議論は結構ベタレベルの話なんですよね。
ここでちゃんと同じレイヤーで回答できるか、が問われる部分かと。

> 技術開発者さん

いや、多分いわゆるウォッチャーからは、一定数以上の言説が存在するものは「流行」なんですよ。背景も何も考慮せずにそう云う捉え方をするのは、いやしくも社会学に立脚する立場からすれば粗雑に過ぎるとは思いますけれど。
by pooh (2007-08-20 06:22) 

ちがやまる

「ニセ科学批判」は科学「イデオロギー」にもとづいて行われているのか?万が一そうであるとしたら、何が不都合であるのか?そこを明らかにしていないので、「ニセ科学批判批判」にはなっていない。
それにも関わらず、「目くそ鼻くそ」というような結論めいた事は書くのですね。それでは社会科学では風上に立たせてもらえる機会は来ないでしょう。
by ちがやまる (2007-08-20 11:12) 

きくち

「釣り」ということについてひとこと
 
どうも「釣られたほうが負け」という「常識」がまかりとおっているようですが、そんなことは忘れたほうがいい。それは常識でもなんでもないから。
ていうか、そういう最低なやつの言うことをきく必要なんかないわけですよ。「まともに答えないダメな人」であることをギャラリーに分からせればいい
 
「釣りだった」と言われてもなお、「オッケー、釣りだというのはわかった。ともかく、その内容について議論しようじゃないか」という形で相手のメタレベルを上げさせない対応をすべきですね。
何人かが同じ対応をすれば、メタレベルは上げたくても上がらない
by きくち (2007-08-20 14:17) 

pooh

> ちがやまるさん

多分、そこを明確にしないのがポイントなんですよ。
by pooh (2007-08-20 22:10) 

pooh

> きくちさん

実際のところ、「釣ったほうが勝ち」と云うルールはないはずで。「釣れた釣れた」とか云って喜んでるのは議論において「勝利宣言」をするのと同じで、実際はそのひとの論がまともな議論に耐えられるだけの強度を持っていないことを示すだけの結果にしかならない。

この方、コメント欄で継続して発言されてますが、論旨のすり替えの準備をされているように見えます。なんか手の内が透けて見える感じで、けっこうがっかりです。
by pooh (2007-08-20 22:16) 

apj

ベタな私が引き続き釣られてみました。
by apj (2007-08-20 23:03) 

pooh

> apjさん

流石です。

mercaさんが正面切って議論を受けることができたらたいしたものですが、多分これから韜晦に入るのでしょうね。結局それは論者としての値札を自ら切り下げることになるんですけど。
by pooh (2007-08-20 23:15) 

pooh

あ、ちがやまるさんのコメントに追加のお返事。

> ちがやまるさん

> それにも関わらず、「目くそ鼻くそ」というような結論めいた事は書くのですね。それでは社会科学では風上に立たせてもらえる機会は来ないでしょう。

多分「社会学においてはそれで通用する」と云う認識があるんでしょう。これって稲葉先生が昔嘆いてらっしゃったことと通低するような。
http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20061130/p3
by pooh (2007-08-20 23:20) 

pooh

えと、論宅さんのコメント欄にきくちさんが登場してますが、入力されているURLにおいら腰を抜かしました。
この上なく見事な「権威の振りかざしかた」です。ってえか本気にしてもらえなくても知らないぞぉ。
by pooh (2007-08-20 23:49) 

きくち

メタに対してはベタに書くのがポイントですな
by きくち (2007-08-20 23:50) 

きくち

ああ、あのURLは単なる間違いですが、意外にいいという気もします。
by きくち (2007-08-20 23:52) 

pooh

> まこっちゃん

絶対わざとだろ。ひっくりがえったよおいら。
本人だと思ってもらえなくても知らないよ。
by pooh (2007-08-21 00:06) 

apj

 少々やりすぎた気もするけど、もっとベタな紛争路線を紹介してきました。まあ、今時の科学者は訴状片手に批判活動やってるってことで。観念論に走る暇があったら訴訟法でも読めと。
by apj (2007-08-21 00:15) 

きくち

メタな立場の議論ちゅうのは、地に足がついてなくて、退屈。同じメタでも、もっとアクロバティックな論理だと面白いんですが。
 
いずれにしても、典型的な「駄目な議論」なので笑ってしまいます。でも、そんなのにしたり顔で「擬似科学批判批判」されたくないね。
by きくち (2007-08-21 01:13) 

かも ひろやす

「(略)Wikipediaで勉強しています」だそうで。
by かも ひろやす (2007-08-21 01:18) 

きくち

よしんば本当にwikipediaで勉強してるのだとしても、それについては口をつぐんでおくのが「たしなみ」ってもんですよね
by きくち (2007-08-21 01:20) 

pooh

> みなさま

と云うか、結局ぐだぐだでしたね。
こういう「論者もどき」みたいなひとを相手にすると、あんまり得るものがなくてがっかりしてしまう。口の達者なビリーバーのほうが結果的に示唆を得られることが多かったり。

「ニセ科学批判者」の定義をひとに預けるなよ、って感じですね。じゃああんた何を批判していたの? みたいな。
by pooh (2007-08-21 06:18) 

pooh

引き続きのエントリをあげていらっしゃいますけど。
http://mercamun.exblog.jp/7324768/

とりあえず事実上まだなにもおっしゃっていませんね。
「主張したいこと」よりも先に戦略が透けて見える。
by pooh (2007-08-21 07:58) 

きくち

あれって、ずーっと、「逃げ道」を探ってるだけじゃん。それがギャラリーに見え見えなのに、そこに気づかない(らしい)のがみっともないです。
それくらいなら、1回「自分が不勉強でした。いったんすべてを撤回します」って宣言して、リセットしたほうがいいのに。
 
実際、ビリーバーのほうが信念があるだけましですよ。こういうメタな擬似科学批判批判は、そもそも信念に基づいてないから、空虚だよね。
by きくち (2007-08-21 09:29) 

ちがやまる

自戒をこめて書くと、「勉強」がじょうずにできないと、パースペクティブがゆがみ、結局「俺様」に行き着いてしまうのでしょうか。逆に、「俺様」の人は中味を考えないでことばを切り貼りすることが多いように思います。

この欄で問題にされているエントリのそばに方法論に関する記事があるのですが、「臨床的方法」「統計的一般化」ということばの使い方がいかにもひどい(もしそういうことば使いをする本があるなら捨ててしまう方がいいです)。コンピュータの発達のおかげもあって、別個に進んできた分野どうしの壁がとりはらわれて来ていて、基礎的な部分の融合もはかられるようになっています。経済学の方のMcFaddenの選択モデルと疫学の方で使われる条件付きロジットモデルとは親戚だったんだねえ、という具合に(さすがに「経済物理学の勃興」までは予想できませんでしたが)。上にあげたことばを使うのでは、そんなものは見えてきません。見たくない、背をむけていたい、という主張は伝わってくる気がしますが。でも、見もしないで批判はできない。フィールド観察の足をひっぱるだけ(フィールド観察は「科学イデオロギー」に捉われているから?)。フィールドのレベルに裏打されていないことばだけを弄んで理論になるの?それは何のための作業?実際、現状では考察はその先に進まないじゃないの。

親しい人や後輩なんかだったら、そんなアドバイスをしてあげたくなるようなブログでした。
by ちがやまる (2007-08-21 10:34) 

きくち

ほおら、変なのが沸いちゃったよ。
by きくち (2007-08-21 20:20) 

きくち

僕宛のエントリーができてました。がんばるなあ。
apjさんと僕とでは全然違う、と強調していますね。まあ、そうしたい気持ちはわからないでもないですが、やめたほうがいいのに。
apjさんと僕のどっちがラジカルって、そんなんapjさんに決まってますがな(^^;
by きくち (2007-08-21 21:00) 

apj

変なのが沸いたの確認。
アレが沸いたら面倒なので当分放置ですかねぇ。
by apj (2007-08-21 22:03) 

かも ひろやす

分断工作のつもりでしょう。頭悪いなあ。
by かも ひろやす (2007-08-21 22:13) 

pooh

> ちがやまるさん

> 逆に、「俺様」の人は中味を考えないでことばを切り貼りすることが多いように思います。

実感ですねぇ。
なんか、後輩集めて筋の通らない自慢話と説教を並べ立てるヤンキーを連想します。

> フィールドのレベルに裏打されていないことばだけを弄んで理論になるの?それは何のための作業?実際、現状では考察はその先に進まないじゃないの。

なんか印象なんですが、ひとのコメント欄でお賑やかしして議論を止めちゃうタイプなのでは。
by pooh (2007-08-21 22:27) 

pooh

> きくちさん

って云うか、本当のニセ科学批判とそうじゃないものを分けようとしていて、しかもその基準を相手に求めようとするのって相当痛い。なにを論じたいんだか自分でも分からなくなってるから、相手の言葉尻を待ってるんでしょうね。
by pooh (2007-08-21 22:29) 

pooh

> きくちさん、apjさん

まぁあれはバグのあるブログペットみたいなもんですから。
by pooh (2007-08-21 22:32) 

pooh

> かも ひろやすさん

分断しようにももともとみんなばらばらなんですけどね。
暗黙で通じ合える優しい関係なんてないから、逆に見解の共通する部分は明解だし、そこは鍛えられてるわけです。思いつきの切り貼り言説なんかじゃそこには立ち向かえないわけで。

戦術が透けて見えるのは痛々しいですね。
by pooh (2007-08-21 22:38) 

pooh

「自説撤回」と云うエントリが上がってますね(そうか、あれは「説」だったのか)。なんか言い回しがどこぞのブログペットによく似ているのが気になると云えば気になりますが(論点を手元に引き寄せたまま結局最後まで離さない辺り)、まぁ潔いと云えば云えるのか。
by pooh (2007-08-21 23:12) 

ちがやまる

「夕べ食べ残したハンバーグを冷蔵庫に入れないでいたら、夫にどうも匂いが変だから食べない方がいいと言われました。何度聞き返しても、自らの嗅覚を省みることなく、ハンバーグに腐敗のレッテルを貼っています。このような現状に、私は嫌悪感を抱きます。自己だけを例外として、他者言及しているわけです。」
待て待て、あなたは自分で嗅いをたしかめてみましたか?
by ちがやまる (2007-08-21 23:13) 

pooh

> ちがやまるさん

まず嗅げよ、嫌悪感は勝手だけど晩飯に喰ったら(あんたとあんたを信じた子供たちが)腹壊すぞ、ってとこですね。

まぁ、「嗅いで」くれるのを期待しましょう。
by pooh (2007-08-21 23:21) 

ちがやまる

何度もすみません。匂いがおかしいよ、という時に指摘する人が常に自分の嗅覚がどのくらい的確かを示す必要はないだろう、という位のつもりでした。たぶん、そのブログ主の方は「疑似科学批判」ということばを記した時にじぶんの中にできた「疑似」「科学」「批判」のイメージに呪縛されているのでしょうね。それで「疑似科学」は学説である、と。
by ちがやまる (2007-08-22 07:36) 

pooh

> ちがやまるさん

あらら、読みすぎなお返事をしちゃったかも。

と云うか、それならこの方に「疑似科学批判と云う学説」を定義していただいてもいいんですよね。例えばぼくはその定義から外れても平気だし、みなさんそうだと思いますけどね。
by pooh (2007-08-22 07:48) 

pooh

なんかこのエントリ、今日になってからアクセスがすごいことになってます(と云うか客観的に見ればまるっきり大したことないんですが、うちとしては多い)。apjさんが取り上げられたことが最大の理由ですが、上のコメント欄で触れられている「変なの」が2ちゃんに一生懸命コピペしてるのも要因のひとつ。

しかし黒木玄さんスレッドとか柄谷スレッドから来たひとにはなにがなんだかわかんないだろうなぁ。ぼくが謝る筋合いじゃないけど。
by pooh (2007-08-22 12:09) 

きくち

「変なの」はここでの議論を宣伝してくれてるんですよね。
広報部長のつもりなのかなあ。
by きくち (2007-08-22 12:29) 

pooh

> きくちさん

うん。実はすごく便利かもしれない、と云う気がしてきてます。
by pooh (2007-08-22 12:55) 

きくち

すごく便利かどうかはともかく
それにしても、あの情熱はどこから出てくるんだろうね
by きくち (2007-08-22 17:19) 

pooh

> きくちさん

えぇとねえ。行動パターンからして、多分これ↓
http://www.borderlinepersonalitytoday.com/main/dsmiv.htm

だから、多分感覚的に理解しようと思っても無理だと思う。
by pooh (2007-08-22 21:34) 

きくち

うん、まあ境界であることはわかります。理解できないというのもわかります
by きくち (2007-08-22 23:14) 

pooh

> きくちさん

なので、例えば対話でなんとかなる、みたいに考えるのは残念ながら間違いなんだと思う。専門家だって回避するひとが多いらしいし。

ところでmercaさんのところでまた「議論をするポーズ」をはじめてますね。ぱっと見支離滅裂に見えないところが相変わらず悪質。
by pooh (2007-08-22 23:50) 

TAKESAN

今晩は。

論宅さんの最新のエントリーを読むと、結構、ちゃんと議論が進められるんじゃないかな、とも、思ったり思わなかったり。

ところで、「反証可能なニセ科学」があるというのが、結構理解されていないんじゃないかなあ、と考えています。科学的に反証されているのに、実証されたかの様に主張すれば、それはニセ科学と判断される、という論理が、あまり知られていないのかな、と。
by TAKESAN (2007-08-23 00:09) 

pooh

> TAKESANさん

いや、本来目線を合わせることさえ厭わなければ、実りある議論のできない方ではないでしょう。あとはノイズに惑わされないことを祈るばかりです。

ニセ科学もさまざまじゃないですか。自然科学から見た場合の「ニセ」性もさまざまで。ただ、いまのところの大きなトピックである「マイナスイオン」関連と「水の結晶」関連が、いずれも「反証可能なニセ科学」に当て嵌まらないので、議論がそちらに向かない傾向もあるのかも。
by pooh (2007-08-23 00:28) 

pooh

mercaさんの「疑似科学批判の基準」と云うエントリできくちさんが引き続き議論を進めていらっしゃいますが。
http://mercamun.exblog.jp/7334489/

変なのが頑張って、いつものように「対話」を偽装しています。
まんまと議論があさっての方向に逸らされたりしないことを願いますが。
by pooh (2007-08-23 08:08) 

ちがやまる

「その時点でのニセ性」
メスさばきが冴えてますね。これなら「未科学」「旧科学」は切り分けれれそうです。
by ちがやまる (2007-08-23 09:01) 

きくち

たとえば、マイナスイオンはまだ科学の体をなしていないという意味で(好意的に解釈すれば)「未科学」なのですが、それがあたかも科学的に確立したことであるかのように主張するのは「ニセ科学」だと考えています。
これはいちおうすっきりしていると思うんです。
by きくち (2007-08-23 10:13) 

pooh

> ちがやまるさん

やっぱりニセ科学の問題って云うのはその時点での時代背景・社会背景と切り離せないわけで。ってまぁ、当たり前ですけど。

ぼくと例えば技術開発者さんがよく科学とはなんの関係もなさそうな話をしているのも、基本的にはそういうことなんだと思います。
by pooh (2007-08-23 12:07) 

pooh

> きくちさん

明解ですね。
「イデオロギー」論(メタレベルなのでカギカッコつき)の入り込む余地も特にないし。
by pooh (2007-08-23 12:10) 

ちがやまる

> pooh さん。

そっちへ繋げてきましたか !!
というか、その先が本来の(口先だけじゃない)社会学の守備範囲ですよね。
by ちがやまる (2007-08-23 16:07) 

きくち

だから、ニセ科学問題は本当に社会学の研究テーマになるはずなんですよ。もちろん、メディア論の人なんかのテーマにもなりますしね。いろんな人がやったらいいと思うんだよね
by きくち (2007-08-23 17:11) 

FREE

こんばんは
 
結局ニセ科学は対象への誠実さの問題なんですね。隠されたものが存在するかしないかが分かれ目と考えると、トンデモとも分離できるし。
まだ証明されていない事を隠す、すでに反証された事を隠す、効果がない事を隠す。科学の範疇に入るにはオープンにしなければならない訳で、そこを考えると詐欺とさして変わらない面が多いですね。親和性が高いのも当然ですね。
by FREE (2007-08-23 21:28) 

pooh

> ちがやまるさん

繋げて来ましたか、って、もとからぼくの問題意識の場所はそこで(^^;。

「自然科学的問題意識を社会科学的に展開する」技術開発者さんと「社会科学的問題意識を人文科学的に展開する」ぼくの会話って、傍から見たらひょっとすると「このひとたちなんでこんな話してんだ」ってことになるのかも知れませんが。
by pooh (2007-08-23 22:09) 

pooh

> きくちさん

ほんとにそう思います。面白いと思うんだけどな。

言語学や芸術論のテーマになるのも、証明してくれたひとがいるし。
by pooh (2007-08-23 22:12) 

pooh

> FREEさん

そうなんだと思います。科学と云う一定水準の「誠実さ」がビルトインされているもののニセものなんで、そのあたりはより明確ですよね。
詐欺師が誠実さを装うのは、これまた当然のことで(^^;。
by pooh (2007-08-23 22:14) 

きくち

たとえば僕がよく言う「比喩と事実を混同した説明」なんかも、いろいろ面白いテーマを含むのではないかなあ。「説明と納得」とかもね
by きくち (2007-08-25 01:58) 

pooh

> きくちさん

それって例えばぼくのところだと、三等兵さんに議論におつきあいいただいたエントリとかがあったような。
http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/2007-06-13からの一連の議論ですね。これは面白かった。

本当はmercaさん(こと論宅さん)みたいな、専門家じゃなくても社会学に造詣の深い方からするとそもそも「ニセ科学」そのものが面白いテーマなんじゃないかとぼくなんかは思うんだけど、違うのかなぁ。
by pooh (2007-08-25 06:03) 

pooh

なんと云うか、論宅さんのところのコメント欄が花盛りですね。変なのがわざわざはてなダイアリーまで新設して狂い咲いてるし。

「社会学的リアリティ」と云うエントリに面白いコメントがあって。「わが意を得たり」さんとおっしゃる方。
http://mercamun.exblog.jp/d2007-08-24
<q>彼らこそ、多数派工作や派閥の論理でしか動けない極めて党派的な人間であることは、他のブログで人の陰口を叩くような陰湿な手口からも伝わってきます。</q>
陰口になんないように極力トラックバックを送ってるんだけどなぁ。
「派閥の論理」だの、それどこの話? って感じで。議論の中身を読めば、どんだけ馴れ合ってないか普通の読解力があれば分かると思うんだけど。って云うかだれが「多数派」だ。
<q>Chromeplated Ratというブログのコメント欄では、標的となったものは名指しで糾弾され、人格否定さえされかねない勢いで、たこ殴りにしています。</q>
たこ殴り、って。ぼくは殴り返してもらって、殴り合いの末に笑顔で握手できるのを期待しているし、いつもそう云っていると思うし、現に握手できた例も幾つもあるし。コメンテーターのみなさんも(それぞれのスタンスは違うにせよ、ここのコメント欄における振る舞いとしては)同じだと思う。

こういう論調に対して、論宅さんがどうご対応されるのか。まぁご自由なんだけれど。
by pooh (2007-08-25 08:33) 

きくち

血液型性格判断のエントリーも「調べずに」書いてますね。
調べずに書けるという勇気は買いますが、勇気だけでいいのは009だけです。
by きくち (2007-08-25 22:53) 

TAKESAN

今晩は。

論宅さん、メカニズム論の陥穽にはまりかけている、という印象が…。

本当に、ちょっとくらい、調べてみれば良いのに。WEBだけでも、そこそこの情報は手に入ると思うんですけどねえ。

kikulogのエントリーを読めば…と言いたい所ですが、ABO FAN氏がカオスにしてしまったので、オススメは出来ないかなあ、なんて(笑) 渡邉・サトウコンビ辺りの本を読むのが、一番ですけれど。

個人的に気になるのが、論宅さんの、「統計的に”有為”」という表現だったりします。

マルチハンドルの投稿があれば、それに何らかの意見表明をして頂きたいですね。今のままだと、ちょっと混乱してしまいますし。もちろん私は、クラッシャーのものと思しきコメントは、読んでいない訳ですが。
by TAKESAN (2007-08-25 23:54) 

ちがやまる

この方、本当に社会学の人かどうかアヤシイのではないでしょうか。具体的なテーマにとり組んだことのある人が、人間の行動類型についてこんなとらえ方をするでしょうか。SPSSという市販の統計パッケージがあるのですが、うしろのSSというのは "social sciences" なんですよね。1970年ころに社会学の大学院生が作ったと聞きました。
by ちがやまる (2007-08-26 00:54) 

PseuDoctor

こんばんは。

結局「メタ的な事を言って偉そうな気分に浸りたい」だけの人なのでしょうか。がっかりです。だから具体論に入ると途端に腰砕けになってしまうのでしょうね。

>自然科学の場合、「全ての何々は何々である」という全称命題のみが真理として認定されている。

こういう事を言う人に「科学の手続き」について語って欲しくないです。大体「自然科学が認定した『真理』」って何なのでしょうか。例によって具体例を出さずに(出せずに)メタ的論説で逃げてますね。
by PseuDoctor (2007-08-26 01:16) 

かも ひろやす

ブルーバックスを読み漁って宇宙論について熱く語る高校生って会ったことないですか。あれの社会学版でしょう。

本当に高校生ならほほえましいけど、二十歳過ぎてもそのままだと痛々しいですよね。
by かも ひろやす (2007-08-26 01:48) 

pooh

> きくちさん

なんかねぇ、「無謀」ですね。
人目に触れるところで発言する、って結構怖いことなんですけどね。
by pooh (2007-08-26 05:21) 

pooh

> TAKESANさん

えぇと、この方、ご自分のところで議論が展開されているときにそこをどう仕切るべきなのか、と云うことを考える機会があまりなかったのでは、と思います。しかしエキサイトブログって議論の流れを追うのが難しいですね。

普通は「有為」ではなく「有意」ですね。
でも実は何らかの意図がおありなのかも知れませんよ。
by pooh (2007-08-26 05:30) 

pooh

> ちがやまるさん

社会学、と云う言葉は学問の分野を規定する概念としては緩いので、だれでも名乗ってしまえる、と云う部分はあったりするような気がします。パオロ・マッツァリーノ氏の批判なんかも(形式的には)そっちに向かっている部分があったり、とか思います。
by pooh (2007-08-26 05:35) 

pooh

> PseuDoctorさん

まぁこの方、「よそのコメント欄でのつっこみ」がメインの活動のようですので。それっていくらでもメタな展開ができてしまう(議論の展開をちゃんと考えなくても、楽しく発言はできる)みたいなところはあって。ちょうどご自分のコメント欄がそんな状態になっている、と云うちょっと皮肉な状況ですが。
安原宏美さんが心配してくださってるみたいなんですけどねぇ。
by pooh (2007-08-26 05:40) 

pooh

> かも ひろやすさん

ううぅ、泥縄で新書を読みあさることの多いぼくとしては、他山の石、他山の石・・・
by pooh (2007-08-26 05:41) 

PseuDoctor

こんばんは。

そうですね。メタな議論っていうのは楽しいし、気持ちいいんですよね。やり方さえ覚えてしまえば、あまり苦労せずにもっともらしい事が言えるので、一旦その「楽しさ」にハマってしまうと抜け出すのは難しそうです。
by PseuDoctor (2007-08-26 21:28) 

pooh

> PseuDoctorさん

そうなんですよね。
でも、ベタなレイヤーでの議論を踏まえない論者は浅薄なので、議論の相手としても面白みを欠くことになりやすいんですよね。
by pooh (2007-08-26 23:25) 

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