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グエムル-漢江の怪物 [映画関連]

2006年 ポン・ジュノ監督

韓国産の怪獣映画。とだけ書くと「なぜ今怪獣映画?」って感じがしなくもないが、ただ怪獣が暴れて重火器でドンパチやるだけのありきたりな怪獣映画ではない、実に見ごたえのある作品。

理屈抜きに面白い!熱くなります!

漢江というのは東京でいうと隅田川のような、ポピュラーで日常的な場所なのだそうだ。そんなところからいきなり怪物が現れ、娘がさらわれる。てっきり死んだと思ったら、娘の携帯から連絡が入る。娘は生きている!でもそういっても誰も手を貸してくれない。父と祖父、叔父、伯母は自分達で娘を助け出すべく動き出すことになる。怪物という存在や、それに立ち向かうというとんでもなさとは裏腹に、徹底的に家族の話なのがいい。政府や軍隊、はてはアメリカ軍までが状況に対処するために出動しているが、そこにはドラマはない。ドラマは、家族の中にあるのである。

全編ドキドキハラハラ。アクション描写がすごく上手い。映像もよくて、怪物にはかなり迫力がある。下水溝も雰囲気満点。それでいて汚らしくなく、品がある。
家族が娘を助け出そうと奮闘する姿に興奮。ところどころくすりと笑えるシーンもあり、ラストには静かな情感がある。

娘役コ・アソンがすごく可愛い。可愛くていたいけで、切なくなる。父、祖父、叔父伯母が命がけになるのも無理もない。

エンターテインメントで、痛快で、繊細。ポン・ジュノ恐るべし。

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ken

この映画を観てくれただけでnice!(笑)。
ポン・ジュノの…というより、韓国映画の傑作なのに
日本じゃホント観てる人が少なくて、がっかりです。
「グエムル応援団長」としては(なんだそりゃ)、これからも布教活動を
続けますよ~(笑)。
by ken (2007-07-30 11:04) 

satoco

ありがとうございます!
私も布教活動します!
by satoco (2007-07-31 18:32) 

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