仄暗い水の底から [映画関連]
2001年 中田秀夫監督
中田秀夫の「女優霊」を観たとき、下品なグロは全くなく、雰囲気で恐怖描写をするのがすごく上手くて、すごい監督さんを見つけたぞ、と大喜びした。劇場版「リング」でも同様に思った。が、本作は少々いただけないと思った。
雨と湿気による嫌悪感と、黒木瞳演じる主人公のヒステリックな神経質さによる嫌悪感が上手くリンクして、すごく嫌な感じをかもし出しているのはさすがだと思うが、それにしてもストーリィがスカスカすぎるような気がする。主人公がいくらなんでも子供に依存しすぎだとか(土壇場でやっと初めて子供を呼び捨てにするのは、そこで初めて母の自覚を持ったから?)、子供を幼稚園に預けて出版社で働こうという無知というか無謀ぶりだとか(もっと残業の少ない仕事は他にあるし、もっと遅くまで預かってもらえる「保育園」も沢山ある)そういう所のリアリティのなさがずーっと続いていくので恐怖にも乗れないというか。原作は読んでいないが、きっと原作もそうなのだろう。何せ原作鈴木光司だし。
子役の菅野莉央はすごくきれいな顔をしていると思った。幼稚園児には見えないのだが。
女優霊>仄暗い水の底から 同感です。
この映画を見ている間、ずっとなんともいえない不快感があったのですが
その理由が
>雨と湿気による嫌悪感と、黒木瞳演じる主人公のヒステリックな神経質さによる嫌悪感が上手くリンクして
だったことに気づきました。なるほどです。
でもこれ、特に最後の方、ほとんどギャグでしたよね。
あまりにも「つくりものです!」って感じだったし、お粗末だったと思いました。
by Sho (2007-03-11 00:23)
ありがとうございます。
女優霊は怖くていいですよね。同感していただいて嬉しいです。
最後の方本当にお粗末でしたね。いいのかこんなんで?って思ってしまいました。
by satoco (2007-03-22 18:35)