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オペラ「セヴィリアの理髪師」(2) [オペラ(実演)]

1月12日追加:ラジオ放送を聞きました
スペンスの調子は予想より良くて一安心。ディドナートは生で聞いたほうが声が柔らかいですね。舞台の可笑しいシーンを思い出しながら楽しく聞きました。

<ラジオ音源より> ※直リンが駄目な方はこちら
第2幕、アルマヴィーヴァ、ロジーナ、フィガロの3重唱
リンドーロ=アルマヴィーヴァと分かって喜ぶロジーナとアルマヴィーヴァがラブラブなデュエットを歌う傍らで「早く逃げだそう」と急かすフィガロ(終わりの方の観客の爆笑は、窓にかかる梯子が外されてしまったことに対するもの)
フィナーレ


先月の21日に見に行って、とっても気に入ったコヴェント・ガーデン「セヴィリアの理髪師」にまたまた行って来ました!今回は、ロンドンの椿姫さんのお友達が行けなくなってしまったということで譲っていただいた、Upper Slipsの席での鑑賞。どんなとこかというと、こんなとこ→です。今回座ったのはその中でも一番舞台が見やすい席(赤丸)。それでも下手側を見るには乗り出さないと駄目ですが、音は抜群に良いです。まるで自室で大音量で5.1サラウンドの音源を体験しているのかと思うくらい、どの音もはっきりしっかり聞こえます。ということで、オーケストラの音としては前回よりも断然楽しめました。マーク・エルダー(Mark Elder)の指揮はちょっとゆっくりめなのですが、前回はだれてしまったところも今日はちゃんと集中できました。聞こえ方のお陰でしょうか。

この公演の演出や歌手それぞれについては前の記事を読んでいただくとしましょう(笑)やっぱり、このポップな演出はかなりツボです!どうなるか分かっているのに笑っちゃうんですよね~。とにかく、序曲が終わってから最初に出てくるフィオレッロが頭だけにょきっと登場するシーンから、笑い上戸の私は笑いっぱなしです。特に、シャツのネオンが光るフィガロの登場シーン、酔った兵士に扮したアルマヴィーヴァの匍匐前進での登場シーン、ロジーナの家具破壊のシーンは本当に可笑しい!今日もいっぱい笑いました。

途中調子を崩して、4日の公演を本当にドタキャンしたアルマヴィーヴァ役のトビー・スペンス(Toby Spence)は、今日は休養充分だからか、21日よりも絶好調、歌も演技もノリノリでした。いつもこんな感じだったら最期の大アリアも歌えるんじゃないかと思いますけど~。それにしても、収録日に調子を崩すとは…勿体無いなぁ!反対に、ロジーナ役のジョイス・ディドナート(Joyce DiDonato)は今日はちょっとお疲れ気味か、コロラトゥーラが乱れたり、高音にずれがでたりしていました。それでも勿論そこそこ聞かせてくれるのですが、21日は音階やコロラトゥーラに全く不安の無い歌唱で素晴らしかったので、ちょっとでもミスが出るとドキドキしてしまいました(^_^;)

さて、この公演、既に年末にBBC4でテレビ放映されましたが、今度は明日の19時からBBC Radio3でラジオ放送されます。今回こんなに気に入ったのに手元に音源が無くて、仕方なく去年のツナミ・ガラのキーンリーサイドの「私は街の何でも屋(Largo al Factotum)」←だけ繰り返し聞いている私には朗報です!(写真から音源にリンク。かなり軽快な、というか先走ってるフィガロです^_^;)

おそらく映像と同時収録されたものなので、アルマヴィーヴァの出来が今一の音源でしょうけど(^_^;)それでも、ロジーナもフィガロもバルトロもバジリオもベルタもレベルの高い歌唱だと思いますので、興味のある方はぜひ聞いてみてください。上手な字幕のお陰でウケの良い客席の反応もいっぱい入っていることでしょうし、「セヴィリアの理髪師」好きな方なら楽しんで聞けるはずです。

1月12日(木) 19:00~(日本時間13日午前4:00~)

BBC Radio3 Opera on 3
 「セヴィリアの理髪師」ロイヤル・オペラ

アルマヴィーヴァ伯爵:トビー・スペンス
ロジーナ:ジョイス・ディドナート
フィガロ:ゲオルグ・ペテアン
医者バルトロ:ブルーノ・プラティコ
ドン・バジリオ:レイモンド・アチェート
ベルタ:エリザベス・ゲール


指揮:マーク・エルダー
ロイヤル・オペラハウス・オーケストラ

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コメント 5

助六

>音は抜群に良い
劇場の大きさが適度ならば、音は基本的に上の方が良いですよね。コヴェント・ガーデンは天井桟敷(Amphitheatre)は奥行きが凄く深くて、奥のほうは音が篭りそうだなと思いましたが、どうなのでしょうか?
by 助六 (2006-01-12 11:56) 

YUKI

コヴェント・ガーデンの座席見取り図、凄く分かりやすそうですねぇ。(^_^)

上の方の席って眺めが良さそうな感じですねぇ。(^_^)
しかしこのオペラハウスの最上階(天上桟敷)って真ん中の方の席は凄い奥行きですねぇ。
by YUKI (2006-01-12 12:06) 

ロンドンの椿姫

short noticeなのに一緒に行って下さってありがとう。あんな良い席無駄にしたらく口惜しいですから。
トビーも快調だったし、あの値段であれは儲けものでしょ? 私が2回目に行くとき狙う席ですが、フレンズでもなかなか一番端っこは貰えないので、昨夜はラッキーでした。
http://peraperaopera.ameblo.jp/
by ロンドンの椿姫 (2006-01-12 18:47) 

Sardanapalus

助六さん>
>コヴェント・ガーデンは、天井桟敷
>奥のほうは音が篭りそう
ここのAmphitheatreは天井桟敷というには大きすぎますね(笑)結構低い位置からだら~っと結構上まで行っているのですが、私のいつもの指定席(笑)Amphitheatre上方はそこそこの音響ですよ。中途半端にAmphitheatre真ん中辺りに座るよりもましです。ただ、ちょっと遠いので、舞台やオケから0コンマ何秒か遅れて音が届く感じです。今回座ったUpper Slipsの臨場感には敵いません。というか、今回はコヴェント・ガーデンで一番音響の良い席に座ったといっても過言ではないはずです(^_^;)

YUKIさん>
>上の方の席って眺めが良さそう
一気に舞台全体が見れるし、下の値段の高い席よりは音のバランスがいいので、特にお目当ての歌手がいないときは重宝します(笑)

>凄い奥行き
でしょ?上のほうは本当にすぐ頭の上に天井があるんですよ。でも、逆に最前列は天井まで凄く距離があるので音響は今一なんです。
by Sardanapalus (2006-01-13 08:12) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
>short noticeなのに
いえ、どうせ当日券で行く気でしたから(笑)あんなに良い席で見られてこちらの方が感謝してます!

>トビーも快調
キャンセルして休んだ甲斐はありましたね!ロンドンの椿姫さんの記事を読んでなかったらキャンセルしたなんて思えない好調ぶりで、聞いていて気持ちよかったです。これならどこでも通用するアルマヴィーヴァでしょう!
by Sardanapalus (2006-01-13 08:15) 

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