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NHKニューイヤーオペラコンサート [声楽]

昨日は神戸から帰宅し、ニューイヤーオペラコンサートを見ました。
ここニ、三年まともに見ていませんでした。
・・・というのは神戸に帰省して、1月3日の日というのはたいてい移動日になっているため、見ることが出来ないためです。
オペラの「紅白」みたいな感じで、大御所が多い、というのが今までのイメージでした。
久しぶりに見てみて、メンバーが一新された、という印象を受けました!
しかも韓国人歌手が何人か入っていて、これは指揮者であるチョン・ミョンフン氏のご意向なのでしょうか?(チョン・ミョンフン氏の表情に惚れてしまいました!)
若手の売れっ子歌手が多く、大御所は全くといってよいほど出演していませんでした。
世代交代の時期かとも思いましたが、出そうなはずの佐藤しのぶとか錦織健も出ていなかったし・・・。
前半では実力派若手ががんばっていました。
森麻季さん、名前は最近よく聴いていましたが演奏を聴くのは初めて。
「ホフマン物語」のオランピア(人形)役を圧倒的なテクニックで、しかも人形らしい動作で歌い、思わず「ブラヴォー」と言ってしまいました。高音も素晴らしく響き、何よりも苦もなく出しているところがすごい!
他にグノーを歌っていた韓国人のソプラノの人が素晴らしかったし、トマの「ミニョン」を歌っていた人も良かったです。
後半で、「カルメン」を簡単な舞台形式でハイライト版(?)上演。
しかし、これは不満が残りました。
私はアンネ・ゾフィー・フォン・オッターのカルメンを観て以来、並のカルメンでは満足できません。
NHKのニューイヤーコンサートでは期待できませんが、だいぶレヴェルは上がったものの、日本人のカルメン(脇役も含め)は、「悪ぶっているだけ」のおばさんにしか見えず、しかもそれが似合う声のメゾorアルト歌手もいないのです。(ソプラノの方が人材が豊富ですね。)今回の方もそうでした。
ミカエラ役の人は実力はありそうでしたが、どちらかといえば「ファム・ファタール」的な雰囲気の人で、純情可憐な雰囲気がありませんでした。(声も)
ホセ、エスカミーリオは悪くない感じでした。

皆様、是非アンネ・ゾフィー・フォン・オッターのカルメンをご覧下さい。
あの知的で上品な方がここまで・・・!と思う変貌ぶりを見せてくれます。

Carmen (2pc)

Carmen (2pc)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2003/03/18
  • メディア: DVD

私の2005.7.21の記事で簡単な感想を書いています。

※そうそう、フルートの高木綾子とギターの鈴木大介の共演(有名なオペラの曲)が良かったです!!高木さん実力がある上に美しい!!鈴木大介はNHKFMの「気ままにクラシック」で中澤裕子(もとモー娘)と司会をしていますが、選曲にこだわりを感じるし、クラシックを知らない人にも楽しめる番組構成で、あの番組は大好きです。(「どこ似てコーナー」とか楽しいです!)


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