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Corde Natus Ex Parentis(Of the Father's love begotten) [音楽鑑賞]

フランスの古いキャロルにはまりまくっているので、その話題で続ける予定でしたが、大発見があったので先にそちらの話題です。

イギリスのキャロルの話題の中で大好きな"Corde Natus Ex Parentis(世の成らぬさきに)"というクリスマスのグレゴリオ聖歌(11世紀)について触れました。

この曲の元の(日本語ではなく)ラテン語の伴奏なしの曲で聴いてみたいと思っていました。

前の記事の時のCDではオーケストラ&合唱ヴァージョンだったし英語の歌詞でした。

これでも非常に感動的ですし、日本語の讃美歌(和声がついている。)でも良いのですが・・・

単旋律・無伴奏のすっきりした形でも充分劇的で感動的だろうと思っていました。

シンプルなのに希望を感じさせてくれる美しい曲で、クリスマスの静かな喜びにふさわしい素晴らしい曲だと思っています。

・・・で昨日、私はついにそれが入ったCDをNAXOS MUSIC LIBRARYで発見したのです!!

フランスのキャロルばかり聴くので、ここのところATMA、CBC、Analekta・・・などカナダのレーベル中心に聴いていました。(SaphirとかAlphaなどのフランスのレーベルにはなかったのです。)

ATMAのクリスマス関連曲はすべてチェックして、今はCBCをチェックしているところです。

・・・で何気なく聴いているうちにそのメロディーが聴こえてきたではありませんか!!

Puer natus in Bethlehem, Alleluia!

Puer natus in Bethlehem, Alleluia!

  • アーティスト: Roman Borys, Lydia Adams, Andrew Ager, Berthold Carriere, Gregorian Chant, Stephen Chatman, Eleanor Daley, Christos Hatzis, Ruth Watson Henderson, Derek Holman
  • 出版社/メーカー: CBC
  • 発売日: 2004/11/16
  • メディア: CD

こちらで全曲試聴できますし、Elmer Iseler Singersのオフィシャルサイトでも全曲試聴できます。(オフィシャルサイトのほうが若干長く試聴できるかも。音質は前者のほうが良いかもしれません。)

このCDは合唱の美しさを堪能できるだけでなく、古いchant(聖歌)とアレンジされた聖歌とがほぼ交互に収録されているのですね。

"Corde Natus Ex Parentis"(18曲目。試聴サンプルでは"Corda Natus"になっています。)の後に続く同じメロディーによる"Of the Father's love begotten"(19曲目)は例のイギリスのキャロルのCDではWillcocksのアレンジでしたが、こちらはTogniという作曲家のアレンジです。

2曲続けて聴けるのもうれしいし、以前さんざん話題にした"In Dulci Jubilo"(6曲目)が入っているのもうれしいです。

又、chantはそれぞれ鈴の音(このCDではたぶんハンドベル2本)で始まっています。

以前ご紹介したイタリアの古楽のクリスマスのCD(つのだたかしさん、波多野睦美さんたちのCD。米良美一さんも参加しています。)でもchantは鈴の音で始まっていました。(本来こういうものなのでしょうか?)

美しく静かなchantや合唱はクリスマスの本来の喜びを感じさせてくれます。

にぎやかな曲も楽しいのですが、日本でよく耳にするクリスマスの曲はアメリカンな曲が中心でどうも私の肌に合いません。

このCDは特に合唱をやっていらっしゃる方々にお勧めですが、皆様にも是非"Corde Natus Ex Parentis"を知っていただきたいなあ・・・と思います。

 

いや~、それにしても「求めよ、さらば与えられん。」ってこういうことを言うんだなあ~と心から思っています。

私が求めていたのはまさにこんなCD。

他にNMLで聴けるグレゴリオ聖歌のCDはたくさんあるけれど、グレゴリオ聖歌・Gregorian Chant・・・で検索してもこの曲は全然出てこなかったのですが、ずっと「NMLで聴けなくても有名みたいだから絶対あるはずだ・・・。」と思っていました。

ところで私が持っているプロテスタントの讃美歌では「世の成らぬさきに」で出ているのですが、本家のカトリックの聖歌で歌われていますでしょうか?(あるとしたらどういう歌詞なのでしょう?)

フランスのキャロルを含め、最近どちらかというとカトリック系の聖歌に親しみを感じているかも。

今までバッハを中心としてドイツものに偏っていましたが・・・。(もちろんバッハは大好きです!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 7

nyankome

試聴しました。
穏やかな気分にさせてくれるアルバムですね。
>クリスマスの静かな喜びにふさわしい
そのとおりだと感じました。

アンサンブル・エクレジアのクリスマス・キャロル集はベスト盤の『クリスマス・パスト』を持っています。
by nyankome (2007-11-03 12:01) 

Cecilia

Krauseさんniceありがとうございます!
by Cecilia (2007-11-04 08:55) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-11-04 08:56) 

Cecilia

U3さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-11-04 08:56) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
ATMAのCDでいつものバロック路線とは全く違うおもしろいクリスマスのCDも発見しましたし、他にもギターが活躍するものも発見しました。
それぞれおもしろく、ネタがいっぱいなのですが、小出しにしますね。(笑)
クリスマスのCDはアレンジものの宝庫ですね。
アレンジものより原曲が好きな私ですが、ここのところ素敵なアレンジものに接しています。
このアルバムではCorde Natus~を、原曲とアレンジで楽しめ、幸せな気持ちに慣れました。
アンサンブル・エクレジアのクリスマス、今年もほしいですが、イギリス編にするかドイツ編にするかで迷っています。
by Cecilia (2007-11-04 09:02) 

Cecilia

イリスさん、niceありがとうございます!
早くイリスさんのCDが来ないかなあ~!
by Cecilia (2007-11-04 09:03) 

Cecilia

2ndLTさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-11-05 10:43) 

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