カノンとジーグ(パッヘルベル) [音楽鑑賞]
去年も4月になると聴きたくなる曲として「パッヘルベルのカノン」の記事を書きましたが、カノンとジーグでセットのはずなのに一度もジーグを聴いたことがありませんでした。
なぜ知ったかというとリコーダーの楽譜にあったからなのですが、ジーグが入っているCDはなかなか見つからないものです。
さっきNAXOS MUSIC LIBRARYで初めて聴きました。
- アーティスト: Tomaso Albinoni, Johann Sebastian Bach, George Frideric Handel, Alessandro Marcello, Johann Pachelbel, Georg Philipp Telemann, Antonio Vivaldi, Andrew Mogrelia, Bela Banfalvi, Istvan Parkanyi
- 出版社/メーカー: Amadis
- 発売日: 2000/10/07
- メディア: CD
試聴できませんがこれに入っていました。
このCDではカノンはかなり速いテンポでした。
私が今まで「これこそカノン」という感じで耳慣れていたパイヤール室内管弦楽団のカノンもかなりゆったりテンポですが、先ほど聴いたこちらのCDでは又更にゆったりテンポでした。
- アーティスト: Johann Sebastian Bach, Arcangelo Corelli, Carlo [composer] Farina, Alfonso (i) Ferrabosco, George Frideric Handel, Johann Pachelbel, Johann Christoph Pepusch, Antonio Vivaldi, Erasmus Widmann, Adrian Shepherd
- 出版社/メーカー: Collect
- 発売日: 2000/10/23
- メディア: CD
Pachelbel: Canon and Gigue in D; Fasch: Sinfonia
- アーティスト: Johann Friedrich Fasch, Johann Pachelbel, Jean-François Paillard, Jacques Chambon, Pierre Pierlot, Jean-Francois Paillard Chamber Orchestra, Jean-François Paillard Chamber Orchestra, Maurice André
- 出版社/メーカー: Erato
- 発売日: 1995/02/07
- メディア: CD
全曲試聴できます。
ジーグは試聴できませんでしたが、カノンはよく聴くようなテンポでした。
Pachelbel: Canon & Gigue; Chamber Works
- アーティスト: Johann Pachelbel, London Baroque
- 出版社/メーカー: Musique D'Abord
- 発売日: 2006/06/05
- メディア: CD
こちらも全曲試聴できます。
一番最後ですが、聴いたこともないような演奏です。(前奏がチェロだけ・・・というよく聴く演奏と違いチェンバロなのです!)
テンポは速めでチェンバロが派手です。
かなり気に入りました。
欲しいです。
注:この後も試聴したものを追記する予定です。
追記:NAXOS MUSIC LIBRARYで上記と同じLondon Baroqueの演奏が聴けました。(なぜかジャケットとCDのタイトルが違っていましたが・・・。パッヘルベルを選択して室内楽のところにA.スカルラッティの「2つのカンタータ」(BIS)で載っていました。ジャケットは全く違うConcertos for Cello & Winds(BIS)のものでした。苦情を言わなければ・・・。)
ここでは残念ながら試聴できません。
カノンとジーグは上記のCDの演奏とはちょっと違いますが、前奏部分はやはりチェンバロでした。上記のものはアルペジオなどを使った演奏でしたが、単旋律で始まっています。
カノンはやはりかなり速い演奏でした。
ジーグは更に速いです。
- アーティスト: Johann Sebastian Bach, Phillip F. Boddecker, Arcangelo Corelli, Johann Pachelbel, Alessandro Scarlatti, Emma Kirkby
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 2000/10/17
- メディア: CD
エマ・カークビーのCD↓
http://www.bis.se//naxos.php?aID=BIS-CD-1135
ですが、NAXOSの無料試聴に登録すれば、ジーグも聴くことができます。
ここの無料試聴は音がよくて時間も長めです。
仰るようにタイトルがSCARLATTI, A.: 2 Cantatasになっていて、ジャケットも異なりますね。
この曲がこれほどまでに有名になったのは、パイヤール室内管弦楽団の功績だと思いますが、ピリオド楽器による演奏ではもう少しすっきりとした曲にきこえます。概してテンポも速いですね。
by nyankome (2007-03-31 20:40)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
NAXOSの無料試聴は本当に音が良くて長めですよね!
「パッヘルベルのところなのに何故スカルラッティが・・・?」と思いましたが、念のため・・・とチェックしてラッキーでした。
このCDは以前Googleの検索過程か何かで発見していましたが聴いたことがありませんでした。
このような演奏を聴くと、本来はこうだったのか~と思わせられるのですが、私はパイヤールのゆったりしたふくよかな感じの演奏もやはり大好きです。
私はなぜかパイヤールくらいしか聴いたことがないのですが(いろいろなCDに入っているので。)、nyankomeさんはいろいろ聴いていらっしゃいましたか?
ゆっくりの演奏はリコーダーアンサンブルには非常にきついですし、子供相手の演奏会では「退屈するだろうからやめよう・・」となることが多かったです。
とにかく演奏時間がかなり違いますね!
by Cecilia (2007-04-01 04:48)
イリスさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-04-01 04:49)
勉強不足ですね。1枚も持ってなくって未だ聴いた事の無いCDばかりです。入手可能なら購入して聴いてみます。
by アートフル ドジャー (2007-04-01 22:45)
アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
私もこれらは一枚も持っていません。
5枚のうち3枚はNAXOSで聴けます。
「カノン」のような定番曲だと家に一枚はCDがあるので敢えて買おうとは思わないのですが、ネット上でいろいろ聴けるようになると欲が出てきますね。
by Cecilia (2007-04-02 08:50)
パイヤールのカノン。モダン楽器で演奏されたもののうち,間違いなく,広く多くの人々に聞かれた定番演奏だと思います。
ちなみにご紹介のパイヤールのカノン,当方,LPで持っておりました。
そのLP,バロック名曲集となっており,他にアルビノーニ=ジャゾットのアダージョ,バッハのG線上のアリア,マルチェルロのアダージョなどの有名曲が録音されておりましたが,当時は,G線上のアリアやマルチェルロのアダージョは別にしても,まさかアルビノーニ=ジャゾットのアダージョまで古楽器で演奏されるとは思ってもおりませんでした。(リンクさせていただきました。こちらのCDにもカノンとジーク録音されております。)
http://www.amazon.com/Albinoni-Adagio-Organ-Strings-Pachelbel/dp/B00000399C/ref=sr_1_105/002-8944084-9788805?ie=UTF8&s=music&qid=1175509379&sr=1-105
演奏者のロバート・キング。結構,イギリス流のユーモア好きですね。
by fallschirmjager (2007-04-02 19:54)
fallschirnjagerさん、コメントありがとうございます!
試聴させていただきました。
私は恥ずかしながら「アルビノーニのアダージョ」はアルビノーニ一人の作品だと思っていました。
ジャゾットのことは知らないのですが、偶然NAXOSでアダージョをいくつか聴いたところでしたがほとんど(全部?)にジャゾットの名前があったので、編曲されているのだな・・・と思いました。
試聴だけでは全体がわかりませんが、大幅に雰囲気が違う・・・とも思いませんでしたがどうなのでしょうか?
確かによく聴かれているアダージョはモダンな感じですよね。
元の姿を知りたい気がします。(それでNAXOSで探してみたのですが・・・)
カノンの方は出だしのピッチが違うので、「おお~!」と思いました。
マルチェルロのアダージョってどんな曲でしたっけ?
これから確認してみます。
by Cecilia (2007-04-03 04:07)
>元の姿を知りたい気がします。
当方知る限りでは,アルビノーニのアダージョは,もともとアルビノーニの作と伝えられる残されたトリオソナタの低音部の断片にもとづき,20世紀の音楽学者のジャゾットが復元?した作品と言われているようで,実際のところ,ほとんどジャゾットが作曲した(アルビノーニの通奏低音の断片にインスピレーションされた弦楽とオルガンのためのアダージョというべきか。)現代作品のようです。
そうすると,やはりモダン楽器で演奏したほうが雰囲気は出ますし,いわゆるオーセンティック,なんでしょうか。
>マルチェルロのアダージョってどんな曲でしたっけ?
失礼しました。マルチェルロ(Alessandro Marcello:1669-1747)
のオーボエ協奏曲の第2楽章です。(リンクさせていただきました。こちらの6.oboe concerto in c minor :adagioです。ちなみにこのcdにはアルビノーニのアダージョも含まれております。)
http://www.amazon.com/Pachelbel-Albinoni-Adagio-Baroque-Melodies/dp/B000003FSI/ref=sr_1_1/102-5935646-6704968?ie=UTF8&s=music&qid=1175686157&sr=1-1
ホリガーもいいですが,ピエルロのオーボエ,哀愁を帯びてこの曲の美しさを際立たせております。
ちなみに,バロック・オーボエによる演奏ですと,あのブリュッヘンとヘインズによるものがあります。(20. Antonio Vivaldi: Concerto In D Minor For Oboe, Strings & Basso Continuo I. Adante e spiccatoとなっておりますが,表記間違いのようです。)
http://www.amazon.com/Vivaldi-Marcello-Platti-Concertos-Winds/dp/samples/B0000029VR/ref=dp_tracks_all_1/102-5935646-6704968?ie=UTF8&qid=1175688467&sr=1-9#disc_1
アルビノーニのオーボエ協奏曲のアダージョもいいですね。
(5. Concerto No. 2 In D Minor: Adagioです。)
http://www.amazon.com/Albinoni-Concertos-Manze-Bruine-Hogwood/dp/samples/B00001X591/ref=dp_tracks_all_1/102-5935646-6704968?ie=UTF8&qid=1175688925&sr=1-21#disc_1
弦楽の下降するアルペジオの中で,伸びやかに歌うオーボエの音は,まるで,ヴェネツィアのアドリア海に沈み行く夕日を想像させます。
長々と失礼いたしました。
by fallschirmjager (2007-04-04 21:36)
fallschirmjagerさん、再コメントありがとうございます!
たくさん紹介していただいたのに・・・今日の記事にも書いたようにサウンドデバイスの問題があって今試聴できない状況です。
NAXOSも聴けなくて困っています。
アルビノーニのアダージョ・・・モダンな響きだと思っていましたがやはりそうだったのですね。
オーセンティックというのは何でしょうか?(調べます。)
最後の文がとても詩的で感動しました。
オーボエといえばおととしの12月にも記事に書いたバッハの曲がよかったですね~!
by Cecilia (2007-04-05 11:29)
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2005-12-11
この記事です。
ご紹介のものを早く試聴したいです!
by Cecilia (2007-04-05 11:33)