<ロンドンから続報(4) > テロから4日 -- 生活は平常に [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]
生活は普通に戻りつつある。不通部分の交通機関をのぞいてはだ。その影響を受ける人々は、依然不通になっている地下鉄の代替ルートやバスの迂回ルートに慣れなければいけない。
サークル線は不通。セントラル、ディストリクト、ハマースミス・アンド・シティー、メトロポリタン、ピカデリーの各線が一部不通(PART SUSPENDED)
ロンドン交通局の最新運行情報はここで見ることができる↓
http://www.tfl.gov.uk/tfl/press-centre/press-releases/press-releases-content.asp?prID=421
今日気がついたのだが、事件当日のお昼にロンドン交通局から事件とその後の対応を知らせるメールが届いていた。意外にも素早い対応だ。
完全に閉鎖されたカレドニアンロード駅。人影もほとんど無い。(7月10日・日曜日)
バスや、他の地下鉄路線への代替ルートを知らせる掲示
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現地の様子、興味深く見させていただいています。
三平太さんの感じる不気味な静けさの正体は何なのでしょうね。
ひとつお聞きしたいのですが、国内でブレアを責める世論はないのでしょうか?
無いとしたらそれは、英国民にはすでにイスラムテロへの覚悟がある、ということを意味するのでしょうか?
by プラン7 (2005-07-11 23:09)
プラン7さん、いらっしゃい。コメント、niceありがとうございます。一般的に日本人にはタフに見えるイギリス人も、多くの人がけっこう心理的に打撃を受けているということだと思います。その表現の仕方は日本人のそれとは違っているので、それを表面的には評価できないという感じです。英国国内の世論については不勉強で、ぼくはあまりよくわかりません。僕の実感では覚悟があるとかないとかいうよりも、現時点ではむしろ「そうなっている」という現状認識をはじめるレベルでしょうか。それはとりもなおさず「これから歴史がどう作られていくのか」によって、世論も大きく変わっていくということだと思います。
by 三平太 (2005-07-12 08:28)
はじめまして。「しょちょう」さんのページからお邪魔して来英以来読ませていただいています。北東イングランドのNewcastle upon Tyneに居ります。
この街で英国人と話している分には、彼らも全く平静を保っていますが、ロンドンでも人の見た目は同じでしょうね。
米国のようにことさら煽り立てられた不安というものがない分、まだ表面的には落ち着いていられるのでしょうか(とはいえモスクの放火も相次いでいるようですから、それは破綻しつつあるのかも)。
話がややずれますが、CATVでも一部民放でも警察密着物やSTREET CRIME物が米国の影響か多いですよね(もちろんそれ以外にも米国から輸入のコンテンツばかりですが)。もしそういったものに本当に人気があるのだとしたら、そういったものを嗜好する世代には米国的な「不安」が積もっているのではないでしょうか?上の世代が英国的ジョークの番組を愛好して、現実に対して楽観的でいようと努力していたのとは対照的に。
そのあたり、英国民による評価とはまた別に、ブレア首相がどのように英国民そのものの舵取りをしてゆくのかを他国民の目として見ていきたいですね。
by KDN (2005-07-13 09:21)
KDNさん、はじめまして。Newcast le upon Tyneというと、ほとんどスコットランドですね。「米国のようにことさら煽り立てられた不安がないぶん、表面的には落ち着いている」と言う意見には同感です。大事なことだと思います。テロではないですが、日本でも、福知山線事故の報道などを海外から見ていると、アメリカ式の不安をマスコミが煽っているのが気になります。事故当日以降(当日は外出も出来ず、一日中テレビの前にいたので)は、新聞も買わないし、ほとんどニュースにも目を通していないのですが、モスクの放火が相次いでいるというのは残念です。昨日キングスクロスの献花場に行ってきました。英国国旗に「We are not afraid」の文字。複雑な思いがしました。また更新しますね。
by 三平太 (2005-07-13 20:02)
なんとなく事件のことをネットで見ていて、偶然このサイトにたどり着きました。私も今ロンドンに住んでいます。
テロについて、「なんだか落ち着かない」という気持ち、とてもよくわかります。私はなんだか後からゾワゾワ気持ち悪くなってきました。実は今でも落ち着きません。私たちの生活は、今までと同じですが、何かが違ってしまったような、何かを失ってしまったような、そんな感じです。
by ひろみ (2005-07-20 05:33)
ひろみさん。はじめまして。コメントありがとうございます。ひろみさんもロンドンに住んでいらっしゃるんですね。「あとからぞわぞわ気持ち悪くなってきた」ですね、よくわかります。僕は事件後できるだけ関連報道をシャットアウトして、マスコミ関係の悪影響をシャットアウトしました。それでも気持ち悪さがありました。そのあとは田舎に旅行に出かけて完全にテロの事を忘れたりして、心をリフレッシュしましたよ。失ったものはまた取り戻せますよ。ともに取り戻していきましょう!
by 三平太 (2005-07-21 19:32)