SSブログ

「N響ロマンティック・コンサート」を聴く。 [音楽]

今回のプログラムは、モーツァルトです。今年は、モーツァルト生誕250年ということで、演奏される機会が多いですね。普段、モーツァルトはあまり聴かないのですが、せっかくの機会なので鑑賞してきました。

N響ロマンティック・コンサート 

2月15日(水) 19時開演 サントリーホール

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ

ピアノ:ルーカス・フォンドラチェク

管弦楽:NHK交響楽団

席はなんと1階の1列目。ステージが目線より上で、なんだか頭の上の方から音が聞こえてきました。前回のP席とは、違った音の聞こえ方でした。

タクトを振っているアシュケナージの表情、ピアノの鍵盤をタッチする様子、楽団員の演奏する指の動きなどが間近に見られてラッキーでした。こんな席に座れることは、もうないでしょう。

オペラ「フィガロの結婚」序曲は、以前、まだサックスを吹いていた頃、吹奏楽用の楽譜で演奏したことがありますが、つくづく無茶したなぁ、と感じたのでした。

バイオリンの演奏者が目の前だったので、しばらく指の動きを見ていたのですが、プロとは言え、よくあんなに早く動くものだ、と思わず見入ってしまいました。男性なのに、指が細くて繊細な印象でした。ラグビー選手とは、大違いだわ(笑)。ピアノ協奏曲では、最後の音が、心地よく広がり耳に残っています。タイミングが絶妙なんですよね。こういう音楽に浸っている時は、穏やかな気分になれます。

アイネ・クライネ・ナハトムジークは、皆さんもお馴染みの曲。軽快なメロディが楽しくしてくれます。聴いているうちに、自然と笑顔になってしまっていました。うーん、楽しいじゃないの。交響曲35番「ハフナー」の出だしは、もうちょっと分厚い音で欲しかったかなぁ、なんて気もしましたが、聴いていくうちにどんどん引き込まれていきました。

演奏を聴きつつ、当時、モーツァルトはいったい何を思いながら、これらの曲を書いたのだろう、などと思いを巡らせたのでした。そして、250年の時を隔ててこうして聴いていることが、なんだか不思議な気持ちになりました。決して長くはなかったモーツァルトの人生って、どんなものだったのだろう。作曲家とそれを演奏する人たちの想い。そして、聴衆。それぞれが、いろいろなことを考えながら、繋がって流れてきているんですね。音楽は時代を越えて、気持ちを楽しくし、豊かにしてくれます。

そして、やはり、生演奏はいいです。演奏後、アシュケナージが楽屋に引き上げる時、拍手を贈っていたら目が合ってしまいました。ドキドキしましたよ。

いつも演奏が終わると、このままホールから出たくない音をかき消されたくない、と感じるのです。しかし、現実の世界に戻らなければね。

だから、また聴きに行きたくなるんですよね・・・♪   

           

◎追記

アンコール曲 

ブラームス
:インテルメッツォ op. 116-6
モーツァルト
:ディヴェルティメント第7番から「メヌエット」


nice!(6)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 6

コメント 9

え!アシュケナージが指揮なの!!!
いいなぁー最高でしたね。
by (2006-02-16 19:47) 

office-cafe-yuta

こんばんは。モーツァルトが今の時代に生きてたら、恐ろしいアバンギャルドなそれこそ、驚愕の音楽を彼なら作っているでしょうね。何百年経とうと、不朽の名作は朽ちることはないですし、多くの演奏家がカバーして演奏するなど、演奏家と作曲者が残した偉効というのは、その後の音楽家にまで深く影響しますね。
by office-cafe-yuta (2006-02-16 22:25) 

袋田の住職

↑250年前の楽器からみると今のはかなり進歩しているはず!
モーツァルトが今の音を聴いたら確かにビックリするでしょう♪
でも、あの時代にこれだけのことを残した才能はすごいです・・・
by 袋田の住職 (2006-02-16 22:37) 

ケンケン

生演奏が一番。でも、最近ご無沙汰です。
作曲した当時は、後世になっても自分の曲が演奏されるとは思わなかったかもしれませんね。
曲には、その時の思いがあり、ぼくらにはそれを共有できる機会があることは貴重だと思います。
by ケンケン (2006-02-16 23:22) 

らーかみ

はじめまして(かな)。
いつも神戸製鋼への熱い想いのメッセージを読ませていただいてます。私自身は磐田のチームのサポータなんですけど。

しかし。アシュケナージ氏。現役では一番のお気に入りの指揮者なのです。しかもあのサントリーホール。いいなぁ…
by らーかみ (2006-02-17 00:00) 

サファイヤ

☆こうちゃん
そうなんです。アシュケナージは、指揮もするんですよ!
この日は、ピアノ演奏はなしでした。

☆YUTA♂ さん
そうですね。今なら、かなり“ぶっ飛んだ”曲を書いているかもしれませんね。想像すると面白いです。今の時代までこれだけ演奏されることは、音楽に関わるたくさんの人たちにとって刺激的であり、名作なのですよね。
by サファイヤ (2006-02-17 17:06) 

サファイヤ

☆袋田の住職さま
確かに、当時に比べれば楽器も変化しているでしょうから、今とは違う雰囲気だったでしよう。それに、これほど演奏され続けるとは、思いもしなかったかもしれません。音は一瞬にして消えてしまうけれど、曲は残るんですよね。 たくさん残してくれたことに、感謝です。

☆ケンケンさん
生演奏、行ってくださいね♪ 作曲者には、それぞれの想いがあるでしょうね。曲を書いた時の気持ちや、時代背景などを考えながら聴いてみるのも、味わいがありますね。

☆らーかみさん
はじめまして。ラグビー記事以外に、ラグビーファンの方からコメントいただけるとは嬉しいです。それに、いつも読んでいただいているとは、ありがとうございます。磐田チームサポータの方ですか。お互い来シーズンは、上を目指しましょう。

神戸製鋼とサントリーは、チームとしては因縁深いものがありますが、ホールはいい音なんですよね(笑)。アシュケナージのコンサートはまたあるみたいです。機会があったら、また聴きに行ってみようと思っています。
by サファイヤ (2006-02-17 17:31) 

IXY-nob

素敵なプログラムですね。アシュケナージさんは指揮とピアノだったのですね。優しい音色がモーツァルトにピッタリですよね。ピアノコンチェルトはいかがでしたか?大阪でもいいコンサートを探していってみます。さて、本日の東芝-早稲田はどうなることやら。ロースコアの緊迫試合を期待します!
by IXY-nob (2006-02-19 10:45) 

サファイヤ

☆IXY-nobさん
意外とアシュケナージ氏が指揮もするというのは、知られていないのかしら?ピアノコンチェルトは、ピアノの音がソフトで、心地よい演奏でした。大阪でもモーツァルトプログラムがあるかもしれません。アシュケナージも大阪でやるかもしれませんよ。お薦めします。
東芝は、強かったです。やはり、後半は東芝ペースになりましたね。しかし、早稲田も東芝相手に激しい攻防で、見応えありました。
by サファイヤ (2006-02-19 23:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。