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いそうでいないジェフベックファン [ギター]

私はジェフベックファンです。

SRVもルカサーもハイラムもニールショーンもペイジもライクーダーも山弦も大好きですが、誰か一人を選ばなければいけないという状況が仮にあったとすると、悩んだ末に選ぶのはジェフベックかもしれません。

いわゆる三大ギタリストのなかで唯一成功らしい成功をしていない
いわゆる三大ギタリストのなかでおそらく最もツキがない
いわゆる三大ギタリストのなかでおそらく最も飽き性
いわゆる三大ギタリストのなかでおそらく最も虚弱体質

理想のリズム隊とバンド組める!となったら自動車事故起こしたり、
バンド状態良くないので、って出演を断念したウッドストックFesは伝説化したり、
二作おきに方向性の大きな変化があったり、
しかも10年間くらい仕事らしい仕事しなかったり

でも・・・というか・・・だから愛せるキャラであるってことが、まずあるかもしれません。
ま、逆にいえばクラプトンやペイジに比べて”決定力”に欠くともいえるでしょうね。


・・ま、そういうどうでもいいこともありますが、
私が最も気に入っているのは、アルバムでは、「Rough and Ready」('71)「Jeff Beck Group」('72)「Blow By Blow」('75)「Wired」('76)の4作品です。いわゆる第二期JBG~インスト化した時期。

←「Wired」

あ、BBAが抜けていますが、BBAはブートなどから推測すると第二期からインスト化する過渡期に当たるためか、逡巡の末に3ピースのブルースロックバンドという流行の形態?に落ち着いちゃった感じが「らしくなく」思えるので、上記4作品に比べると見(耳)劣りします。

ジェフベックのミリョクは一言でいえば「突き抜けている」ギターであることでしょうか。しかも、この人はかなり器用で、ほぼ二作ごとに変えてきたさまざまなタイプの音楽においてその存在感を示せています。その豊かな表現力はクラプトンやペイジの比ではありません。
しかも、この人はレイドバックや過去の遺産に回顧する姿勢が全くなく、常に新しさを取り入れる姿。その潔さもクラプトンやペイジの比ではありません。もう50代半ば。リーマンであれば部長さんクラスになっているような年代。そんなおっちゃんが弾くギターにしては若すぎなのです。

「この世の中には二種類のギタリストがいる。ジェフベックとそれ以外だ」  な~んて言われちゃってるし。


ま、そのコアなミリョクのおかげか、身近にジェフベックファンって言う人をほとんど見かけません。少なくとも楽器奏者以外でジェフベックが好きなんていう人は見たことないです。そのマイナーさもクラプトンやペイジの比ではありません。

うーんファンまで不遇にさせる罪なヤツ(死語)だ。


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seasidejetcity

はじめまして。
「Blow By Blow」今だに、聴いても
色あせないアルバムです。
最近のハイカラになったJEFFも
好きなんですけどね。
ピックを使わずに、さらりと弾きこなすギターテクニック、
まねできません!
by seasidejetcity (2005-03-26 16:09) 

サダー

ROADKING2005さん、niceありがとうございます。

最近のハイカラって感じ、よくわかります。私にとっては"Guitar Shop"あたりのとんがり方がちょうどよかったかも。99年のWHO ELSE!でも3曲目の”Brush With The Blues” ですこしほっとしていたりして。

「Blow By Blow」発売当時もBBA直後だけに、ロックファンは驚いたのでしょうね。ハイカラだなぁって。その「Blow By Blow」がいまだに色あせないのは、ジェフベック自身のハイカラさだけでなく、おそらくジョージ・マーティン(とフェンダーローズスーツケースを弾いているマックスミドルトン)の功績も大でしょう。

「Blow By Blow」といえば、「哀しみ」や「スキャッターブレイン」もいいのですが、「シーズ・ア・ウーマン」での非常に軽いタッチにも高次元のギターコントロールが伺えたり。奥の深いアルバムですね。

ちなみに、私の通勤音楽はクルセーダーズ、ジョンメイヤー、ネッドドヒニー、それになぜかYESのうちどれかです。
by サダー (2005-03-26 23:47) 

古くはヤードバーズの「「トレイン・ケプト・ア・ローリン(ストロール・オン)」
’85年のFlashの「ピープル・ゲット・レディ」、’99年のWho Elseは1曲目からぶっ飛びましたよ!ヤン・ハマーとやったのも良かったですね!
エアロのジョー・ペリーなんかはジェフが大好きみたいですね!僕も結構好きです!
by (2005-03-27 22:05) 

サダー

ピロシキさん。niceありがとうございます。

「ピープル・ゲット・レディ」のPVではロッドと共演するのを見て涙される方が多かったとか。しかし、その後ロッドのツアーに同行するも3公演しか持たなかったのには、ファンを「やっぱり」と安堵させたとか。

WiredやThere and Backのヤンハマーは結構衝撃的でした。ビリーコブハムの「スペクトラム」でのプレーや、二ールショーンとの共演もなかなかですよね。

ピロシキさんはテレキャス派ですか。私はストラト派です。
by サダー (2005-03-28 01:21) 

smokineria

えー、同じような血が流れている人ってけっこういるものですねー。
あ!ワシ 「フルアコ」です。コメントありがとうございました。
けっこうアンテナ発信していると同民族にぶちあたるものでうれしいです。
この輪がどんどん広がるといいですね。いろいろ楽しい話題が目白押しなのですが、やはりこの記事がベストですねー。ワシのロックは高校3年で終わってしまいましたが、未だにジミヘンは好きです。バンドオブジプシーと比較的最近初売になったBBC放送のライブが好きです。あとSRVも好きなのですがシーデー買おうと思ってもどうしてもjazzになっちゃうのが悲しい。んで周りで持ってるのがいないっす。あ!レンタルがあったなー。
んでベックはねー「TRUTH」なんすよねー。昔何百回もレコード聞きました。
たぶんフージョンっぽいからですかねー。未だにメロが浮かんできますねー。
もっとしゃべりたいすけど時間がなくなりました。  また!
by smokineria (2005-04-09 21:27) 

サダー

フルアコさん。ありがとうございます。

ジミヘンのBBCは再発されたんですね。
ライヴ盤では「In The West」っていうのを持ってます。”Red House”で聞けるフィードバックぎりぎりで弾くサウンドには大変影響を受けました。スタジオ盤で好きなのはフツーですが「エレクトリックレディーランド」かな。

SRVは「Couldn't Stand The Weather(邦題;テキサスハリケーン)」のStang's Swangって曲で4ビートっぽいのをやってるくらいでしょうか。フルアコさんのお気に召すかわかりませんが、機会があれば聞いてみてはいかがでしょう。

ジェフベックでいちばん最初に聞いたのは、当時最新作の「There and Back」でした。凄いプレーなんですが全体のサウンドが、音の分離が妙に良くって”澄んだ音”と感じました。あの当時の流行でしょうか。それから過去に遡っていくとどんどん高域歪みやS/Nの悪い”濁った音”になっていくのですが、それをパワーだ!と解釈できたのが第二期まででした。当時若輩者で第一期までたどり着けなかったです(悲)。今は第一期も結構聞きます。かっこいいなぁと思いますが、うーん、第二期ほど熱くなりません。
でもヴォーカルって耳で聞くとやはりロッドがいちばんいいですね。
by サダー (2005-04-10 11:04) 

こんにちは。TBさせていただきました。
学生の頃はその良さがよく分からなかったのですが、ようやくジワジワと好きになってきています。
7月のライブが楽しみです。
by (2005-05-27 12:32) 

徳永

私もジェフベックファンです.高校2年の時.ベックのギターに魅せられ.高校を中退してギターの練習に明け暮れました.後楽園球場でのBLOW BY BLOWの時のライブは高熱の中での演奏.逆にそれが幽玄な雰囲気をかもしだしていて.かっこ良かった。
http://homepage.mac.com/sumio4/
by 徳永 (2005-12-09 11:32) 

サダー

>徳永さん
はじめまして。

後楽園球場のライヴ見られたんですか!いいなぁ。
話によると風邪かなんかで体調はよくなかったけど、サイコウのパフォーマンスだったとか。
見てみたかったです!!!

HPのサウンドファイル聞かさせて頂きました。
すごい!ジェフベックっぽい曲もありますね。
by サダー (2005-12-11 01:11) 

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