電車で相模湖のワカサギボート釣りにいこう その1 [季節を遊ぼう!ゆる釣り部]

みなさん、釣りは好きですか? 釣りっていうと、いろいろな道具を揃えたり、仕掛け作りが難しかったりと、ちょっと面倒臭い遊びだと思われるかもしれない。実は私もそう思う。一匹でも多く釣るための張りつめた緊張感とかも大の苦手だ。
でも釣りっていうのは、それこそ魚の種類以上に釣り方があり、その中には気を張らないでできる“ゆるい釣り”もたくさんあるのだ。このコラムでは、そんな季節ごとのゆるい釣りとその周辺模様を紹介していきたいと思う。

text by 玉置 豊

電車でワカサギ釣りへGO!

この前、このコーナーの常連ゲストである坂さんに車で連れられて、相模湖のワカサギ釣りに行ったのだが、相模湖は車じゃなくても電車で簡単に来られる場所らしい。素晴らしい。私のような車のない釣り人にとって電車で行けるアメリカの大学、じゃなくて釣り場というのは結構貴重なのである。

ということで、今回は同じく車を持っていない友人達と現地で待ち合わせをして、手漕ぎボートのワカサギ釣りにチャレンジだ。高尾より西に普通電車でくるのは高校三年の夏キャンプ以来だぜ。


始発電車で出発だ。

高尾にて乗り換え。電車の行き先が不安感を煽る。


しかし、今日は寒いな。

藤野駅到着

今日の釣行メンバーは私を入れて4人。各自最寄り駅から始発で出発して、ここ藤野駅に出発することになっている。今回の目的地は相模湖なのだが、降りる駅は相模湖駅ではなくてその先の藤野駅なので注意しよう。私は間違えそうになった。

藤野駅に一番最初に到着したのは私。次の電車でサガミさん(仮名)とミコさん(仮名)の女性コンビが到着した。以前からワカサギを釣りたいといっていた二人なのだが、釣りの経験はほぼナシ。道具はこちらで用意するからとりあえず厚着だけしてくださいと頼んでおいたのだが大丈夫だろうか。よし、湖へ行く前にファッションチェック(防寒という観点のみで)だ。

サガミさんは用意周到に以前富士登山をした際の格好でバッチリ防寒オーケー。

ミコさんは寝坊してその辺にあったものを適当に着てきたらしくバッチリ悪寒フラグ。


これから山に登る人みたいな格好のサガミさん。

その靴は街中でも寒いだろうと思わせるミコさん。


だめだ、ミコさんが死んじゃう!

その靴下が見えている靴もヤバイが上着がセーターっていうのもヤバイだろう。駅前に都合良くユニクロでもあればフカフカした着るものを買うこともできるのだが、残念ながらここは山の中。とりあえずコンビニでホッカイロを大量購入して体中に張ってもらうことにした。頑張れミコさん。

ちなみにもう一人のメンバーはまだ来ておらず、携帯にメールしても返事がないので、3人での出発となった。たぶん寝坊。

ボート屋さんへいこう

駅を出て地図を頼りに「天狗岩つり船店」というボート屋さんへと向かうのだが、しっかり着込んでいてもやっぱり寒い。関東の平野部でも十分寒いこの季節、当然ながら相模湖はもっともっと寒かった。あ、この話、取材日は12月末だよ。今の時期だとさらに寒いよ。


天狗がカッコイイ。

当然路面は凍結している。




凍り付くフロントガラス。

景気よく降りる霜。




この橋を越えたところにボート屋があるはず。

下を覗けば曳舟サービスの第一陣。カルガモの親子みたい。


予想以上に寒い!

やっぱりミコさんが死んじゃう!

でも気にせずいきます!

ボート屋さん到着

しばらく歩くとさっきとはだいぶ変わった天狗の顔発見。どうやらここが天狗岩つり船店らしい。雪が降っていたら絶対に転げ落ちそうなもの凄い急な坂を下ってボート釣り場へ。


天狗の鼻がでかくなったような。

写真だとわからないけれど、ものすごい急な坂。




ボート乗り場到着。

この足跡かわいい。持って帰りたい。


受付にてボート代を支払い、あわせてエサとコマセを勧められるがままに購入。ここ相模湖では、ネットに入れたオキアミブロックをボートからぶら下げてワカサギを寄せて釣るのだそうだ。ところ変われば釣り変わる。

しかし、やっぱり寒い。寒いので寒い寒いといっていたら、我々一行の明らかに釣り素人っぽい様子に心配したボート屋の店主が何も言わずにライフジャケット(着ると温かい)と膝掛けを貸してくれた。おお、人の情けがありがたい。これでどうにか大丈夫かな。


コマセを購入してみました。

サガミさんとミコさんは救命胴衣と膝掛けを装備した。
守備力が10ポイント上がった。


釣り場に移動

ここ天狗岩のボートの特徴は、オールがないこと。自力の移動手段なし。そのためさっき橋の上から見たように、ボート屋さんが運転するエンジン付船でその時期に一番釣れる釣り場まで移動するのだ。


水しぶきが立たないようにゆっくりと進みます。

「どこまでいくんだろうねえ」「さあねえ」


船を引かれて湖を上流方向にゆっくりと進んでいく。

右手に滝を見ながら、いくつもの橋を越えながら、ずーっとずーっと進んでいく。


あの滝に打たれたい。いやウソ。

いくつもの橋を越えて。


ずーっと…。

ずーっと…。

遠くても5分10分くらいの場所だろうと思っていたのだが、30分以上立ってもまだ止まる気配無し。さらにさらにボートは進み、その先にあるのは湖上に浮かぶ工事現場だった。


なぜ工事現場?

「な、なんで工事現場なの?(サガミ)」

「私達、あそこに売られちゃうのかしら…(ミコ)」

「強制労働させられるの?(サガミ)」

「おかーさーん!(ミコ)」

もちろんそんな訳はなくて、この工事現場の前がワカサギ釣りのポイントだったのだ。ここでボートは曳舟から放たれて、ボートの前後にアンカーを下ろしてもらって釣り開始となった。


安定性抜群の二点式アンカーで固定されます。

風もなくいいお天気でした。



仕掛けの準備をする二人。さっそく服とか毛布を釣っていた。

今日は幸いにもお天気はよく風もほぼ無風。これでワカサギさえ釣れればバッチリなのだが、さてどうなることやら。

つづく


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