よく考えもせず、いきなり2から観た「REC:レック/ザ・クアランティン2」 [映画]

     
「REC:レック/ザ・クアランティン2」
2011年公開。
ハリウッドリメイク版の2。
リメイクの上に2という、元の肉がなんだか判らない料理みたいなフレコミですな。

ところでコレが2011年って、本家「REC」ってそんなに古かったっけ?
と、調べてみたら2007年ですね。
わたしの中では2006年6月の心筋梗塞で、人生の昔と今、
みたいな分け方(笑)をしているんですが、
とすると、最近だけど、限りなく昔でもある頃なんですね。
レンタルされて話題になってから即観た記憶があります。

様々な批評を見ますと、どうやらリメイク版の1は、
ほとんど本家のアフレコ版みたいな感じらしいですね。
観てなくてもOKということで、
dビデオではいきなり2から見放題になってるのでしょうか?

タイトルにあるクアランティンとは、新進気鋭の監督が自信作に自分の名前を冠したわけではなく、
大まかに言って、
〝病気の伝播を防ぐ目的で
(健康そうだけど保菌者かもしれない人の)
行動制限を行うこと〟
のようです。
本家では1のラスト付近から急速に宗教色が濃厚になり、
2では同じ場所で完全に悪魔と戦うことになってましたが、
このリメイク版は1の事件があった直後に起こっている出来事という点以外は、
まったく内容をなぞっていないです。
……わたし結構2ででてきたMP1の神父とか好きだったんですけどね~
というか、宗教的な感染なら(本家はほぼ完全に悪魔のせいで終末って感じでしたね)、
カンストレベルの僧侶じゃないと呪いは解けない気がするなぁ(・ω・)
ただ、こっちの作品は悪質な細菌テロ、という設定みたいなので、
その点では不思議度は限りなくゼロに近くなっています。
個人的には宗教ネタがあった方が好きです。

期せずして、一昨日有料レンタルで観た「7500」も、
飛行機内感染?パニックホラーでしたが、
惨憺たるその有様にガックリと膝をつく以外方法を持ちませんでした。
しかし
この「REC:レック/ザ・クアランティン2」は違ったヾ(´∀`)ノ

正直、まったく期待していなかった
という点を差し引いたら、100点満点で70点はいかないと思うんですよ。
冷静になるとね、特別な評価点はないんです。
でも一昨日の「7500」が同じテーマで8点だったので、
ものすごく面白く感じてしまうし、すごくよくできてるじゃん!と、
なんだか先生気分で褒めるようでイヤな感じなんですが、
優等生のヤッツケ工作を見た後、
普段は暴れん坊の問題児が繊細な手作り工作を作ってきてくれたのを見て先生感激、みたいな。
(……ちょっと例えが迷走していますね)

お話は凝ったところはないです。
むしろ「7500」の方が盛りまくってたなぁ、ってくらい。
それぞれのキャラに背景はありません。
ホラー映画らしく潔く、セリフによる説明などせずとも、
観ているといつの間にか各キャラの性格やプロフィールを理解できています。
本家「REC」を観た時と同じ、理不尽で意味不明で恐ろしい、
というシチュエーションはしっかりと踏襲しています。
出てくる人々も、
「あ、この人〝なったら〟イヤだな」
って人が、ぞくぞく登場してきます。
グロ表現などはほとんどありません。
ただ感染者になると声が濁って怖くなります(ノд`)

本家「REC」くらいの佳作(今や名作とも言えますが)が好きな人には、
充分に楽しいスマッシュヒット作になっています。
特に86分というコンパクトサイズなのも素晴らしい。
あくまでも70点はいかない映画なんだけど…というゆる~い気持ちで、
気楽に鑑賞することをオススメします。

あ、あと基本ですが、こういう映画の基礎として、
誰にも感情移入してはいけません(・ω・)


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