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橋の下のスクワッター [雑感]

マニラ湾沿いを北に走るとラディアル10通り(Radial Road 10)になる。その道路の右手側は、バロンバロン(継接ぎ細工の家)が道路沿い、工場の壁沿い、川沿い、川の上、橋の下、空き地にスラムが永遠に続く。ラジアル10通りは、4車線であるが、スモーキーマウンテンの本住宅の手前のヴィタス2橋(Vitas Bridge2)で2車線になるため、大渋滞を起こしている。この橋の手前両側はバロンバロンが形成されスクワッターが暮らしている。今回、橋の下に住んでいるスクワッターを尋ねてみた。そこは水道も電気もない橋の下、川のトイレを利用し、4世帯41人が暮らしていた。4世帯の共通点は地方出身者のお父さんたちで、港のメンテナンスの仕事をしている。日雇いで一日250ペソの収入で地方への家族の仕送りが足りない。そこで家族をマニラに呼んで見たが、食べて行くだけで精一杯。家賃が払えないので、橋の下にバロンバロンを作り1993年から暮らし始めて、今年で14年になる。しかし、最近大きな問題が出てきたとImelda(34)さんは言う。先日の中間選挙後、行政から橋の拡張工事計画の話が持ち上り、バロンバロンが撤去されるらしいという情報が入った。7月1日に行政とスクワッター住民会議が行われるそうだ。Imeldaさんたちは、スクワッターなので何時でも出て行く心構えは出来ている。でも行政の支援を期待すると言っていた。


▲ラディアル10通りとヴィタス2橋(写真右下)


▲エステロ・デ・ヴィタス川沿いのバロンバロン


▲橋の下のスクワッター(写真中央Imeldaさん)


▲バロンバロン撤去の話が持ち上がり不安なスクワッター


コメント(4) 

コメント 4

MASAYA

拡張工事も心配ですが・・・

Bagyoの時は大丈夫なのかな~??

すごい気になります!!
by MASAYA (2007-06-06 07:15) 

トシ

MASAYA様

雨期になり、台風がくるとバロンバロンの屋根が飛ばされたり、壁が飛んで行ったり、雨漏れはするは、川の水位が上がり道路は洪水になるは、おまけに風邪をひいて薬が買えずといろいろな災難が有り、生活しているスクワッターの人たちは悲惨です。
by トシ (2007-06-06 12:42) 

mac

白く見える場所ですが Caloocan から 北西へ数マイル以上行ったあたり、海岸あたりもです。このあたりは複数の川の流れから3角洲の地形と思います。
今日のブロッグと衛星写真でほぼトシさんの活躍されている場所がわかりました。観光地図でこのエロアは見たことありません。昨年、マニラでUnited tourist promotions Corp. のTravel Atlas を入手しています。メトロマニラはかなり詳細がわかるのですがこれらの地域がなぜか途切れています。そんなわけで衛星写真とトシさん情報が頼りです。
サンティアゴ要塞へ行ったとき川をはさんで、なんとなく暗いイメージがしました、たぶんあのあたりからスラムが広がっているなと感じました。あそこから奥へいけば、バロンバロンが並ぶのだとわかりました。
橋の下、昨年も洪水で生きるか死ぬかの状況になったでしょう。台風が心配です。
災害では貧しい人や立場の弱い人の被害が多いですね。そうした人々は低い土地で住んでいる場合が多いからです。
by mac (2007-06-06 16:36) 

トシ

mac様

白く見える場所の位置は大体わかりました。白く見える場所を調べますので、お待ちください。

観光地図には載っていない地域です。
場所的に大体わかって頂けましたでしょうか?

昨年の巨大台風でバロンバロンは飛ばされたり、壊れたりしていましたが
復興も早かったです。
by トシ (2007-06-07 11:19) 

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