14. 1986年夏 西ドイツ ドライブ旅行 [1986年~91年東ドイツ回想録]
私がベルリンに到着してまだ日も浅い1986年7月、
西ドイツ(旧西ドイツ)にドライブ旅行に行くことになった。
まだ私の引越しの船便荷物も着いていなかったと記憶しているが、
夫が夏休みが取れたので、まず1週間の予定で行き当たりばったり出かけようということになった。
夫は学生の頃にバックパッカー同様にヨーロッパ・アメリカなどを周ったことがあるので
今回の西ドイツもいくつか同じ街を行くことにもなるのだが、私は全く初めてのドイツだった。
ドライブルートは
1日目 ベルリン→バンベルグ→ニュールンベルグ(泊)
2日目 ニュールンベルグ→ローテンブルグ→ディンケルスブール→アウグスブルグ(泊)
3日目 アウグスブルグ→フュッセン→ボーデン湖→インメンシュタット(泊)
4日目 インメンシュタット→黒い森→ハイデルベルグ(泊)
5日目 ハイデルベルグ→トリアー→モーゼル渓谷→ベルンカステル→コッヘム→モーゼル沿いの
小さな町(泊)
6日目 エルツ城→コブレンツ→ライン川上り→ローレライ→リューデスハイム→ケルン(泊)
7日目 ケルン→カッセル→メルヘン街道→ハーメルン→ベルリン
東ベルリンからの出発なので、まずは東ドイツを高速道路で南下して
もちろん西ドイツとの国境で検問を受けることになる。西に出るとなぜだか気分が緩む・・
途中、高速道路を使って一気に走ったり、風光明媚な道を地図で探しながら街道を
ゆっくり進んだりした。気の向くままに車を止めて風景を眺めたり、お茶したり。
今のようにナビがないので助手席の私がナビゲーションしながらだったので途中
道を間違えたり所々珍道中もありながらだったが、
お陰で私はドイツの街の位置関係を随分把握することができた。
ルートも宿も全く準備せずの旅行だった。
本当のところ私は夕方になると泊まるところを確保できるのかちょっと心配だったのだが、
夫は昔も今の冷静沈着なお方。
ヨーロッパの夏は日が長い。夕方たどり着いた街でホテルを探す。でも6時までが目安。
インフォメーションだったり直接ホテルに交渉したり。6時を過ぎてしまったら直接ホテルと交渉する。
ドイツの宿はどこも清潔。小さい街にたどり着いてとてもお安くて家族的なペンションに
泊まったりもしたが、今思い返すとそこが一番良かった気もする。
そして夕食時に、ワイン飲みながら「さて明日はどこに行く?」とガイドブックと地図を眺める。
道中、私がナビを間違えて助手席で焦っていると
「道はどこまでも続いていますよ。」・・・・・と全く慌てない夫である。
掲載に耐える写真を少し・・・
ローテンブルグの街並み
ディンケルスビュール・子供祭りの様子
フィッセン ノイシュバンシュタイン城
ハイデルベルグの街並みとネッカー川 ドイツ最古の街トリアー
モーゼル渓谷エルツ城 ケルン大聖堂
どこの町も綺麗でかわいらしくて清潔で・・自然も歴史もあって・・
いい国だなぁ。
それから5年弱を住むことになる二つのドイツが大好きになる予感がした。