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23. ベルリンの壁のカケラ [1986年~91年東ドイツ回想録]

1989年11月9日のベルリンの壁解放から数か月・・・・・・
東西ベルリン市民、そしてベルリンを訪れる世界中の人々の手によって実際に壁が
壊されていった。

テレビの映像でも壁の上に上って喜ぶ者、つるはしで壁を壊す者・・
当時さまざまな歓喜の様子が映し出されていた。
壁の周辺では観光客相手に、ノミとカナヅチを貸し出している商売人も現われて・・・
私達も金槌を振り上げて壁を壊してきた。
未来の平和を願って・・・

西側の壁がもうほとんど上の方まで削り取られている。
この写真を撮った位置は西ベルリンの覘き台の上から。
ここに観光客が東側を覗くための2メートルくらいの階段付きの台があった。
そこから、すでに機能していないかつてのチェックポイントチャーリーを臨む。

壁の上に立つ警察官・・もう警察官ものんびりムード。これは東側から撮影。

ブランデンブルグ門周辺。(西側から撮影)

削り取られた壁・・・壁に上る人々。

ポツダマー広場周辺。今は巨大なビルが立ち並ぶ先端スポットになり変っている。


観光客相手にこんな壁のかけらを売っている若者がたくさんいた。
一応、本物の壁ですよ・・という証明書がついている。何の公的なものではないが・・
私が買った壁のカケラ・・・

今だにこの壁のカケラを見ると、当時の様子が蘇ってくる・・


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コメント 23

noie

rinoさん、金槌で壁を壊されたのですね。
心に刻まれた大切な思い出を伝えていただき、改めて平和な世で
暮らす幸せを感じました。
92年に旅行した時に、小さいですがベルリンの壁を買って帰りました。
これを商売にしている事に、違和感を感じましたけれど・・・。
by noie (2007-12-13 20:20) 

rose

壁が壊された後の、のびのびとした雰囲気が
写真を通して伝わってきます…☆
それにしても、壁のかけらを売っているなんて
知りませんでした(^^;
素朴なギモンなのですが、拾って帰れなかったのですか?
by rose (2007-12-13 22:22) 

大切な思い出ですね。
壁のかけらが売られていたんですね~、びっくり(@_@)
貴重なお写真の数々です!
by (2007-12-13 23:50) 

miffy

本当かどうかはわかりませんが、友達も金槌で壁を壊したと言ってました。
記念に小さなかけらを持って帰ってました。
by miffy (2007-12-13 23:57) 

響

はじめまして。
歴史がこれほど判りやすく動いた出来事はそうな無いですよね。
貴重なかけらです。
by (2007-12-14 00:36) 

gehirn

貴重な写真をありがとうございます。
ベルリン・・・行ってみたいところの1つです。
by gehirn (2007-12-14 01:57) 

めぎ

ああ、私もその台に上って東側をのぞきました。写真も撮りました。84年ですから、壁と壁の間に戦車が見えて、怖かったです。
そのときのことを思うと、金槌でたたくなんて、すぐに撃たれそうで怖い印象しかないですね。
by めぎ (2007-12-14 03:10) 

Baldhead1010

未だに高いコンクリート壁が作られているところがありますね・・・。
by Baldhead1010 (2007-12-14 07:09) 

Inatimy

小さくても、歴史を背負った、重みのあるカケラですね。 
by Inatimy (2007-12-14 07:39) 

興味をそそる写真です。この壁の崩壊は色々と映像で流れますが、衝撃的でした。ドイツはミュンヘンの空港で乗り継ぎしただけなのでぜひこの壁の所まで行ってみたいと思ってます。
by (2007-12-14 11:49) 

やおかずみ

rinoさん こんにちは
貴重な写真ありがとうございました。
by やおかずみ (2007-12-14 13:47) 

なお

なんだか、隕石のようにも見えてしまった。

RINO様、いろんな思いがあったでのしょうね。
実際に当時をその場で体験した人でないと
本当にはわからないコト、沢山あったのでしょうね・・・
by なお (2007-12-14 19:51) 

naomama7

壁一つで・・・。重みのある壁を実感しますね。
本当にすごい出来事だったんだな・・と痛感しますね
by naomama7 (2007-12-15 00:11) 

説明されなければ、ただのコンクリートのかけらにしか見えませんが、物凄い重みを感じます。自由と平和の象徴ですね。
by (2007-12-15 00:31) 

nachic

壁を壊した人たちの中にrinoさんがいたのですね。
この石は、住んでいた人にとっては、とてつもなく
重いものだったのでしょうね。石の中から、いろんな
人たちの声が聞こえてきそうです。
by nachic (2007-12-15 02:37) 

いっぷく

ベルリンの壁を見たのはロンドンです。
壁の一部を運んで「戦争博物館」の前庭に置かれていました。
これがあの壁なのかと思い感慨深いものがありました。
by いっぷく (2007-12-15 19:38) 

おはようございます。
ベルリンの壁崩壊については、たまにTVで回想的なシーンがVTRで流れたりし、またそういった歴史的出来事を知らない世代もすでにいたりしますが、rinoさんのようにそのような海外の歴史的瞬間を目の当たりにされた日本人の方がいらっしゃるということについて、rinoさんの記事を拝読するたびに、驚きます。歴史の生き証人ですもの!
教科書的な本などからではわからない、一般の方の目から見た「壁の崩壊」、このようにわかりやすく記事にしてくださって、いつも有難いなあ、と思っています。
by (2007-12-16 08:18) 

吉之輔

正直に言って始めてみました。
何ともの知らずな自分だと今更ながら情けないです。
by 吉之輔 (2007-12-16 19:31) 

mint_tea

当時TVのニュースで、壁の上に乗って壊している人達の映像に凄いパワーを感じていました。その時rinoさん達も金槌で壁を壊していたのですね。何かを破壊することが、未来につながるなんて不思議な気もしますね…。今ベルリンは最先端の建物が立ち並ぶ街なっているそうですが、今の街と、当時とのつながりのかけらを私も見てみたいです。
by mint_tea (2007-12-16 22:30) 

デザイン屋

コメント、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
by デザイン屋 (2007-12-16 23:08) 

歴史を見てこられたのですね。
by (2007-12-16 23:15) 

Mimosa

rinoさんも実際に壁を壊されて、とても貴重な体験されたのですね!壊れた壁が、商売されているとは・・・驚きです!それでも、当時の壁のかけら、rinoさんにとっては思い出深い宝物となっていることでしょうね~。
by Mimosa (2007-12-19 00:28) 

rino

>みなさまへ
ご訪問、コメントいただきましてありがとうございます。
デザイン屋さま、響さま、georgeozmさま・・お越しいただきまして
ありがとうございます。

私は壁解放の1年2ヶ月後に日本に帰国したのですが、
1998年に再度ベルリンに訪れたことがあります。その時はもう壁は一部を除いて跡形もなくなくなっておりました。
そして、一見どこからどこが西だったのか東だったのかわからなくなっていました。それはあたりまえなことかもしれませんが。

ベルリンはどんどん変化していったのだなと感じました。
by rino (2007-12-22 18:46) 

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