宝塚ガーデンフィールズ シーズンズ 2007年5月20日 [★ガーデン訪問記]
というわけで、ポールさんの講演会で宝塚ガーデンフィールズのシーズンズへと行って来た。
ETCの深夜割を使うべく、家を出たのは3時半。天気予報では晴れだったが、雨が降ってきたりして、ちょっと心配になる。結局、宝塚ではいい天気だったのだけれど。そのままだと早く到着しすぎるので、途中大津SAでひと眠り。それでも、一時間も早く着いてしまった。駐車場が、まだ開いてなかったので、ガソリンを入れておこうと、うろうろする。道がわかりにくい。それでも何とか給油して、戻ってみると、ちょうど開園前。すでに結構人が集まっていた。
今日は、一日中いられるから、先にショップを覗いておく。ショップの中から見える黄金アカシアのトンネルがまぶしい。
園内に入ると、まずは順路に沿って、東側のウッドランド・ガーデン~フォーマル・ハーブ・ガーデンの方に向かう。
ウッドランド・ガーデンは、新緑と木陰が気持ちよい。葉の色と形、樹高の差がうまく組み合わされていて、特に花が咲いているわけではなく、葉だけなのに、見栄えがするのはさすが。細かく観察したいのだけれど、何がどうなっているのかよくわからない。きっと、興奮しているのだろう。
黄金アカシアのトンネル。明るく、涼しげ。気持ちよい。
このトンネルは、BSフジの「ポール・スミザーの四季のガーデン生活」で黄金アカシアを使っていると知った。こんな仕立て方ができるのかと、びっくりしたものだ。今回ぜひ見たいものの一つだった。
トンネルを抜けた後、チャペルの遺跡の外側に奇妙な樹木を発見。スモークツリーだった。
黄金アカシアのトンネルもそうだけど、他にも高木になる樹木を選定で小型に抑えて仕立てているものがいくつかあって、それがいいアクセントになっている。技術を駆使しているところなんだろうけど、自然なので何気に通り過ぎてしまう。さりげない、というのはこういうのを言うのだろう。このスモークツリーは、珍しく目立つようにしているようだ。
珍しく園内ガイドツアーなんぞに参加してみる。樹木やバラの選定など面白い話しが聞けたけれど、バラ園に来たあたりでポールさんの講演会の時間となる。
園内で行われたポールさんのミニトーク。シーズンズのデザインや、植えられている植物の話など。相変わらず(といっても、生は今回が初めてだが)面白い。ジェスチャーが楽しい。30分が、あっという間に過ぎてしまう。
その後、スライド講演会までには、少し時間があったので、バラ園を覗いておく。ここもぜひ見たかったものにひとつ。
ミニトークでも話していたけど、バラだけのバラ園ではなく、多年草をうまく絡めて、一年中楽しめるようにしたという。バラもたくさん咲いているのに、バラ園とは思えないほど、多年草が目立つ。それが、またいい具合に組み合わさっている。
スライド講演会のため、中國名菜「龍坊(ロンファン)宝塚」 に移動する。最初に、昼食。うまい。
同時に、ポールさんの出版されたばかりの書籍を販売。3月に「ポール・スミザーの自然流庭づくり」が出ていたが、少し前にもう一冊が出版されていることを知った。講演会のときならば、サイン入りを売るだろうと考えて、購入は控えていた。
というわけで、サイン。虫を追うカエルがラブリー。
まだ、ぱらぱらとしか見ていないが、最初の本で物足りなかった部分は、こちらで埋められているように思う。まるで最初の本が、予告編だったかのようだ。二冊で完全版か?もっともあちらは講談社で、こちらは宝島社。別の企画が同時進行だったのだろうか。それはそれで大変だったことだろう。
講演会は、まず植物の見分け方。日当たりや水はけなど、どのような環境を好むのかを、葉の形などで見分ける方法。たとえば、日陰を好む植物は、日光をいっぱいに取り入れようと、葉が大きく、薄くなる。日向で乾燥を好むものは、蒸散を抑えるために葉が細かったり、小さかったり、など。品種がわからなくても、好む場所に植えれば、失敗は少ないとのこと。
シーズンズでは、基本的に肥料は使っていない、という。うまく育たないと、なんでも肥料をやろうとするが、それだと弱く、貧弱になる。葉は柔らかくなり、虫に食われやすくなるし、茎が弱く、自立できない。心当たりもあり、なるほどと納得。肥満で、満足に歩けないようなものか。
結局、植物が好む場所に植えれば、健康で丈夫に育ち、肥料も薬剤もいらない。環境がいいから、虫や鳥が集まってくる。そのためにはどうすればいいか、という話だった・・・と思う。他にもいろいろあったが、あんまりちゃんと覚えていないかも。
講演会が終わって、もう少し時間があるので、また園内に戻る。午前中は、ゆっくり見れなかった、水辺のエリアなどを見る。
水辺には、こんなに植物が植わっているのだとは思っていなかった。ゆっくりと見たいが、もうあまり時間がなく、細かく観察する余裕がない。
バラ園は、華やかで見事だった。モネの庭ほど派手すぎず、ずっと好みに合う。それでも、水辺やこのメドウガーデンの方が、もっと落ち着いていて、ずっと見ていたくなる。自分の庭の方向性が、また少し見えてきたようだ。
遠くからご苦労様でした!いむらさんの理想とするガーデニングのノウハウが沢山ちりばめられており、楽しいひと時を過ごされたようですね!近場なのに宝塚、行くチャンスがありません。今度家内と一緒に訪れてみようと思っています。ガーデニングは手間をかけずに続ける事が理想でしょうね!
by Ryu (2007-05-24 11:04)
たいへん有意義な時間を過ごされたようですね。
今回は写真も多くて見ごたえがありました。
なかなか関西に行く機会ありませんが、シーズンズは一度は訪れてみたい場所です。
by チョコまる (2007-05-24 14:29)
こんにちは、Ryuさん、チョコまるさん
なかなかうまく紹介できませんが、いいところです。今回の訪問で、ますます気に入りました。ぜひ一度!(といわず、何度でも行きましょう :-)
by いむら@fintopo (2007-05-25 20:37)
やっぱり素敵なとこですね~たっぷり楽しませていただきました。
いつか歩いてみたいなぁ^^
それと、とっても面白そうな講演会の様子ですね。
楽しく、面白くて、勉強にもなるって素晴らしいです♪
by ごまかん (2007-05-27 22:10)
こんにちは、ゴマフさん。
講演の内容は、もっといろいろ書きたいと思っていたのですが、うまく書けません。でも、楽しかったです。楽しいだけじゃなくて、メモも整理して、役立てないといけないのだけれど・・・
by いむら@fintopo (2007-05-31 21:20)