初対面~大阪にて① [旅行]
『スウィニー・トッド』が日生劇場で上演中と知ったのは、公演半ばを過ぎていた頃だった。
慌ててチケットを探すが、当日券でも手に入らないほどの人気ぶり。
ストーリーを気にして、躊躇していたことが悔やまれた。
東京公演が終了し諦めかけた頃に、思いがけず大阪公演(於:シアターBRAVA)のチケットが手に入った。
土曜日の昼公演だから、日帰りも可能なスケジュール。
なんという幸運(!?)
といっても、せっかくの大阪、前日に入ることにした。
そして、せっかくの大阪、ブログでお付き合いのある方にお時間を頂戴した。
金曜日早朝、快晴の東京を出発。
車内で目についた風景をパチリ。
中央線の車内広告から
新幹線から 富士山がくっきり
『ひとり日和』(青山七恵著)が新大阪まで2時間半の道中、良いお供になった。
この芥川賞受賞作が、発売中の「文藝春秋」3月号に全文掲載されていたのは好都合だった。
20歳の女性・知寿(ちず)が、遠縁の71歳・吟子と暮らして別れるまでの一年を描いた作品。
進学はせず、フリーターを続ける知寿の視点から、二人の春夏秋冬が淡々と語られる。
20歳と言えども、希望に溢れ輝かしい未来が約束されている、という現実感はない。
むしろ、71歳の方にこそ、恋人や人生を愉しむ処世術が備わっているような気さえしてしまう。
二人が暮らす吟子の家が、駅のホームから容易に覗ける袋小路にあるのも象徴的だ。
やがて、アルバイトから正社員へ昇格し、社員寮に入るために吟子の家を出て行く、知寿。
若者らしい恋にも結局は破れて、社内に不倫相手をみつけてしまう。
その相手との初めてのデートに向かう車内から、吟子と吟子の家を探すラストシーンが切ない。
23歳の著者が描く世界は、どこまでも自然体だった。
読み終えた頃に、ちょうど大阪へ到着。
地下鉄御堂筋線
エスカレーター 大阪にて
ブログでお付き合いのある、kurumiさんにお会いする。
実はこれまで、陸のホームページを通してお会いした方ばかりで、ブログ上では初めてのこと。
「バーチャルな出会い」(kurumiさんの言)が、現実になるのは、正直なところドキドキです。
”少し、度胸が要りますよね” と、kurumiさん。
頷くばかりでした。
ランチとスィーツをご一緒して頂きました。
いづれもkurumiさんご推薦のお店で。
ランチは、日本家屋の雰囲気で、限定30食のオムライス弁当を。
≪一緒の会計にしますか? それとも別に?≫
二つの注文票を用意して、お店の方が。
ランチタイムには、そうしたやりとりがあるらしい。
お味にボリュームに、お値段にも大満足。
私としたことが完食出来ず。
胸がいっぱいだったので。。。?
そしてスウィーツは、紅茶専門店で。
お店のオリジナルブレンド「アルション・ブルー」と、これも限定のケーキセットを。
≪お酒が入っているケーキは、大丈夫ですか?≫
座っている私たちの目線にまで腰を下ろして、お店の方が。
「サバランのような?」 と私。
≪ハイ、そうです≫
kurumiさんはOKでしたが、私はNOを(下戸なので)。
こんな心遣いがいっぱいのお店だから、店内は女性で溢れていました。
お隣に座った、少し年配の女性から
≪同じケーキじゃないのね≫
羨ましそうな声もかかりました。
気さくな雰囲気も大阪チックです。
「アルション・ブルー」は、ラベンダー・いちご・ルパープ・矢車草をブレンドしたもの。
すっかり魅せられました。
こちらのお店でしか手に入らないと聞いて、お土産にも。↓
帰ってからも、毎日飲んでいます。 もっと買えばよかった。。
夕方までの長時間、kurumiさんにお付き合い頂きました。
神戸から大阪まで、ご足労頂いて。
その上、スィーツのお土産も頂戴しました。
チョコレートの下は、栗やさつま芋がサンドされた、ユニークなお菓子です。
初対面なのに、話題が途切れることなく続きましたね。
ブログでの印象もありますが、お会いしたことでより鮮明になった気がします。
次回はぜひ神戸で、そして東京で、お会い出来ますように。
貴重なお時間を有難うございました。
なお、kurumiさんの記事は、こちらへ。
『スウィニー・トッド』~大阪にて②へと つづく。
≪先週の陸≫
陸にも初対面で打ち解けた様子が。。