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「恋愛小説家」 [映画]


「恋愛小説家」 、ちょっと古いけど1997年の作品…ちょっとじゃないか。。

この作品でアカデミー主演男優賞と主演女優賞のダブル受賞を果たしている。
脚本も良く出来ているし、兎に角ジャック・ニコルソンがハマっている。

恋愛映画なんて、小っ恥ずかしい・・なんて方には絶対にお薦めしたい。
ユーモラスで後味も良い。観て損は無い映画だと思う。

で、、作品の紹介はググれば分るのでこの辺で終わりにして、私が褒めたいのは

秀逸な“DVDの「メニュー画面」”と“ニュートラルを「日本語吹替え」にした判断”

大凡、洋画を観る際にまず2択を迫られる。それは「字幕」か「日本語吹替え」か?
(VHS世代の私はレンタルや購入前にどちらで観るかを考えてしまうのだ)

主観で述べるが、アニメーションなら「日本語吹替え」を選ぶ。
例えばキャメロン・ディアスが英語吹替えを担当したとしても「日本語吹替え」を選択する。
そのアニメーションがAVだとしたら話は別だが、そんな仕事をキャメロン・ディアス
が引き受けるはずは無い。

…で、実写映画の場合はアクション性の高いものや映像を売りとしたものは
「日本語吹替え」を選択する。「撃て~」「逃げろ~」なんて台詞を読む為に
一分に数億掛けた映像を見逃したくないからだ。

逆に、役者の演技を堪能したい。台詞や音楽の間を味わいたい。と言った作品は
「字幕」を選択する。日本語吹替えのコメディーが笑えないのはこの点が大きいと考える。

ここまでは共感して頂けるのではないか?と勝手に判断するが、問題は「恋愛小説家」が
後者だと言う点。

~ ~

DVDをプレイヤーに入れ、リモコンを持って待機・・・メニュー画面の登場を待つ。
すると本編が始まる。「えっ」と一瞬戸惑う。ただメニュー画面を経由せずに本編
の始まる作品なのだろう と、そのまま放置する。

しかし聞こえてきたのは「日本語」。洋画でニュートラルが「日本語吹替え」ってのは
いかがなものか?何だよっ、と思いメニュー画面のボタンを押す。

■字幕メニューを選択する。

■「日本語字幕」を選択する。

ここで「日本語吹替え用字幕」というのがちょっと気にかかる。

「日本語吹替え用字幕」は読んだ通り、日本語吹替えを字幕で表示したもの
なのだろう。通常の字幕よりも文字数が多いんだろうな…と想像。面倒くさいな~

でも、この映画は初見ではない。まだVHSビデオの頃に「字幕版」を観たのだ。
「日本語吹替え用字幕」は面倒だけど、凄く気になる… 
どうしよう、沢山の字幕読むの面倒くさいし…

…「日本語吹替え」で観ればいいかなと思い始める…

■メインメニューを選択する。

■オーディオメニューを選択する。

■日本語吹替えを選択する。

■再生を選択。
 
メインメニューに戻らなくても良い点が嬉しい。ここである事に気が付く。

それは、メニュー画面などの移動が一瞬だと言う事。
当たり前と言えば終わりだが、中には小賢しい演出を挟むことで著しく
レスポンスを落とす商品が多い。

悲惨なのは何処がボタンなのか探してしまう様なデザイン。

仮に小賢しい演出が「now loading…」の代わりならまだしも
小賢しい演出の為の「now loading…」なら作った奴の実名を2ちゃんに載せてしまおうか
と思ってしまうぐらい腹立たしい気持ちになるし、そんな作品がいまだに多い。

その点で、この「恋愛小説家」のメニュー画面はテキストのみ。
バックグラウンドも静止画一枚。

レスポンス重視。ユーザビリティが高く素晴らしい。

で、何故かメインメニューに戻る。
そう。まだ押していない「チャプターメニュー」が気になって本編どころではないからだ。

■チャプターメニューを選択する。

うんうん。予想した通りシンプル。
ホームポジションは「再生」部分。そのまま「再生」を選択すればチャプター1から再生する。

左を押せば、チャプター1~4を選択できる。
右を押せば、テキストボタンの「再生」に戻る。

これで良いのだ、素晴らしい。そこで「チャプター5~6」のボタンを選択しようと
下を押すと… リモコンの決定ボタンを押さなても↓の画面に移動した。

何という事でしょう!決定ボタンを押さずに瞬時に移動。

ホームポジションは「再生」部分。
上を2回押して「チャプター1~4」に合わせると案の定、先ほどの「チャプターメニュー1~4」
に戻った。
なるほど。一番上と一番下のテキストの「チャプター番号」選択は決定ボタンを押さなくてもいい訳だ。

誤操作の危険はゼロではない。
しかし、謝ってチャプターメニューを移動しても一瞬で戻せるのでイライラは無い。
これで良いのだよ。

ちなみにチャプターは28ブロックあり、「チャプターメニュー25~28」の画面はこれ↓。

非常に満足しつつ「メインメニュー」を選択し「再生」を押す。

~ ~

作品名は伏せるが、一緒にレンタルした作品のメニュー画面が酷かった。
2006年の最新作である。決定ボタンを押すたびに効果音と2秒程のフラッシュ映像を
魅せられるのでイライラしっぱなし。
「チャプターメニュー」の選択も上下左右フル活用しないと目的のチャプター画像を選択出来ない。。
アフォか?作った奴はアフォなのか?
駄目押しが、DVDをセットして「メニュー画面」に行く前に5分間、予告映像ならぬ宣伝を強制的
に通過しなくてはならない。

コントローラーの「メニュー画面」を押しても画面には

「現在この操作を受け付けられません」

…アフォか?作った奴はアフォなのか?

受け付ける操作は「早送り」と「巻き戻し」そして「停止」のみ。信じられない…。

そんな作品の後なだけに「恋愛小説家」のユーザビリティの姿勢に感動してしまった訳です。

もう一つ肝心な所の“ニュートラルを「日本語吹替え」にした判断”なのだが、
字幕による文字数の制限を無くした事で、台詞の表現がとても軽快で美しい。

翻訳した方は日本語字幕で表現できなかった部分をこれでもかと言わんばかりに
吹替えで発散しているのか、メルビン(ジャック・ニコルソン)の発する一言一言が楽しくて
しょうがないのだ。もちろん声優も素晴らしい、というかハマっている。

この作品において「日本語吹替え」は、ニュートラルでよいのだ。

ジャック・ニコルソンのファンの方は吹替えに違和感を感じるかも知れないが、
媒体がDVDなので「日本語字幕」の選択も可能だし、なによりこの作品に散りばめられた
ユーモアが日本語吹替えでも損なわれていない点が素晴らしい。

「日本語字幕」と「日本語吹替え」で2回楽しめる。一粒で二度美味しい作品でした。


追記:「音声解説」及び「音声解説字幕」は本編再生中にニコルソンが映画の解説を
    しているもの。映画好きには嬉しい特典。


恋愛小説家

恋愛小説家

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: DVD



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