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栄枯盛衰 [Marinos *]

赤い人にぎゅーぎゅーに囲まれた電車は、・・・・・しんどかった。
こっち側がすっかり“終演”してもまだまだ続く向こう岸の赤い劇場。
レッズにホームで負けると、これがあるのでつらいが、
帰りの方向が一緒の私は、電車もつらい・・・・。
数勝負は、ごめんだが、
今日は、試合中、マルケスと那須君が、スタンドをあおった。
01年、残留争いの終盤、ホームの鹿島戦で、パニックに陥ってマツが耳をふさいだことがあったが、
あの時の気持ちを思い出した。

前半は、まったくすばらしい内容だった。
おもしろいほどパスがまわり、
レッズに、終始リズムを作らせなかった。
後半一転、
失点する前から、試合のスピードが別のチームみたいに落ちた。
「攻め疲れか?」と。
試合を通して、レッズはあきらかにいつものレベルではなく、
前半飛ばしたうちの自滅ともとれたが、
ACL含め連戦で、不調でも、内容が悪くても、勝つ。

“試合巧者”という形容を、うちも2連覇の時によくされたが、
今日のレッズはあきらかに試合巧者だったと思う。

J2含め、Jリーグがおもしろいのは、
欧州リーグと違って、各チームの力が拮抗しているので、一部のチームが上位を定位置としないところ。
発足時ゆるぎないトップチームだった緑は、今、J2。
その後、鹿島・磐田の時代があり、
その後、うちが2年連続制覇するも、
市原や川崎がスマッシュで登ってきて、
今は、ガンバとレッズが2強であることは、否定できない。
トップに位置するチームのピークが2~4年。

ひとつチームを観ていると「チームって、生き物よねぇ。」と、思うことが多いが、
今日は、「リーグって、生き物よねぇ。」と。
なので、そんなに落ち込まないことにする。
なぜなら、今、上向きなことは確かだから。
しかも、かなりおもしろいサッカーになりつつあることも確か。

どうやって継続して、試行錯誤していくのかが、今のうちの課題。
小細工できる器用さは、今のうちのチームにはない。
そのことを、サポは知っている。

時間をかけることとともに、
コンスタントに結果を出すことと、
テンションの高いところで試合を重ねることは、
チームの成長を促進させる。

今日のレッズもそうだけど、
優勝チームの宿命、ACLで連戦になることは、たしかにヘビーだが、
チームの疲労とはうらはらに、
ACLを戦っている間は、不思議とリーグ戦でも負けない経験が、うちにもある。
(問題は敗退したあと・・・・なのよねぇ。)
苦しい中だから、得るものが多いし、底上げをよぎなくされる。

ここからリーグ残り8試合、
上位争いをかけていかないと、絶対にテンションはおちる。
勝っても負けても、さほどかわりない順位に位置してしまうと、
貴重な試合の濃度を無駄にする。
中途半端な順位にいて、来季を見据えた試合など、できるものじゃないのよ。
目の前の1試合に必死にならなきゃいけない状況が、成長をよぶ。
同じ1試合を、どれだけ濃く経験するかが、やっぱり重要なのだ。

上位争いをすることで、うちは幹が太くなった。
残留争いも大きなものを残したが、2連覇以前と以後では、チームのベースのたくましさが違う。
岡田監督の功績は大きい。
みんな上手だけど、相手にあわせることがクセのへなちょこチームが、
泥臭いプレーをできるようになったこと、最後まで試合を投げなくなったこと。
それは、今のチームの基礎になっている。
そうやって、積み重なっていくのが伝統・チームカラー。

いいところは残さなければならない。
そういう意味で、セットプレーでの得点が減っているのはゆゆしき問題だ。
和司さん、坊ちゃんと、いいキッカーが歴代いたことで、
セットプレーは、うちの伝家の宝刀。
坊ちゃん移籍後も、大ちゃんを中心に直接というよりコンビネーションで獲ってきた。
それが、ほんとに決まらない・・・・・・。
横国名物、“こだます拍手”は、セットプレーへの期待感からうまれるもので、
それは、東京のサイドチェンジに拍手が大きいのと同様、チームのカラー。
頼むので・・・・・セットプレーを見直してほしい。

と、サイドからの攻撃も、伝統。
右は、ハユががんばっている。
試合終了後、スタンドにあいさつにまわる時、
先頭の佑二とハユの胸をはったツーショットは、もう定番。
ギリギリまで粘る、コーナーを取る、1対1で勝負する、クロスをあげる、仕掛ける、ミドルから打つ。
1試合1試合のプレーの積み重ねが、ハユの自信になっているのだと思う。

早野さん佑二も言っているが、
今日は、コミがなかなかたいへんそうだった。
マルケスは調子がよければいいほど、左に流れるので、
「やりにくいか?コミ。」と、思っていたが、
たしかに、
「誰にあげてんだ?そのクロス!」とか、迷って一瞬流れを止めてしまうシーンに、
「コミぃぃぃ!」と、地団駄を踏んだ。
が、終了間際、起死回生の勝負を仕掛けた姿は、偉かった。
そのポジションには、去年まで不動の選手がいた。
そこを、今、コミがやっていることに誇りをもって、前に進め。
落ち込んでるヒマはないぞ。

一試合、一試合から、伝統は積み重なる。

それをしっかり観つづけていく。


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KENTA

たまたま通りすがった赤者ですが、
クラブやリーグにに対して全く同じような思いを抱いています。
昔緑のチームは強かったけれど、そこを負かしてしまったりもする
日産に子供ながらに一目置いていました。
何かJリーグ以前の事まで思い出して懐かしい気持ちになりました。
U17やU20は色々なチームの選手がいるし、またクラブ勢力図も
変わっていくだろうな、という気がします。そしてそれはやっぱり
サッカー自体が好きな自分にとってはワクワクすることでもあります。
今はすっかり赤者だけど、やっぱりトリコロールにはちょっと特別な
チームっていう気持ちがあります。ボンバーや坂田も好きな選手だし。
長々書いてしまってすみません、あそれからぎゅうぎゅうも多分すみません。
懐かしい気持ちになれた事が嬉しかったのでついいろいろ書いて
しまいました、失礼。
by KENTA (2007-09-28 03:26) 

raichi

KENTAさん、コメント、ありがとうございます。
まさか、向こう岸の人からコメントがいただけるとは、うれしいです。
“ぎゅうぎゅう”は、ある意味悔しさからの居心地の悪さなので、
気にしないでください(笑)。おかけで40000人超えですから。
ぎゃくに、ホームなのにあの居心地の悪さを悔しいと思ったことが、
次のモチべに繋がるので。
なんでしょうか?「レッズには負けたくない!」と思うのは、
繰り返した試合の喜びとか悔しさとかが、
(スタンドの雰囲気もあって、)強く印象に残るチームだから。
Jの中では、やっぱりまちがいなく大きなクラブだし、
レッズとは違う道で、違うアイデンティテーで、
堂々と争えるクラブになってほしい、
っていうクラブへの期待があります。

そんなふうに思えるクラブがJリーグの中にあることは、
全クラブにとって、幸運なことだと思ってます。

ACL、たいへんだと思いますが、
川崎の分も、Jリーグの他のチームの分も、
がんばってください。
by raichi (2007-09-29 13:50) 

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