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最近思うこと。 [大人として]

障害者の授産施設でパートを始めてもうすぐ半年。
ここで働いてみて40年以上生きてるのに知らない事が多すぎると感じてます。

もっと子供の頃、そうね・・・中学生の頃にでも
教えてもらっていたら自分の見る世界も広がっていたような気がする。

 

って、ちょっと大袈裟かもしれないんですけど(笑)

実は障害者の方と一緒に働かせてもらっていつも感じるのが
私って役に立たないなぁってこと。


彼ら(彼女ら)はいつも明るくイキイキと仕事しているけれど
やっぱり自分では出来ない事って言うのがあるんですよ。

でもそれをお互いに助け合って補い合って仕事しているんです。

私は彼ら(彼女ら)のサポートの為に一緒に働いているはずなのに
何故か・・・・助けてもらう事が多いんですよね(^_^;)

なんなんだよ・・・・私って感じです。


いつでも何か力になりたいって思っているけれど、同情や余計なお世話も
したくないので、気にしつつも出来る限り頼まれるのを待っていたりしてるんです。

でも緊急時ってあるじゃないですか。
車椅子の利用者さんが多いのですが、年配の人も多くて
何らかのはずみで車椅子から滑り落ちて、座りなおすのに
苦労している方がいたんです。
年配の男性でした。

そばに職員はいないし、これでも私、非常勤職員なので
手を貸そうと思って近づいたんだけど、周りの方たちは
「時間はかかるけど自分で座れるから大丈夫だよ」と
私に気を使っている様子?

どうも後から聞くと、車椅子に戻すのってコツがいるらしくて
やり方も知らない女の私が手を出しても、余計動きにくくなるだけらしいのです。

男の人なら力で体を持ち上げ、支えて座りなおす事もできるけれど
女の私にはそこまでの力はありません。

だからこそ、『やり方』って言うのを知らないといけないんだなぁと
実感したんです。

 

今、教育再生とかでゆとり教育を見直す・・・なんて言ってますよね。
その『ゆとり教育世代』の我が息子達は見直さなきゃならない教育を受けてきたわけで
この10年間をどうしてくれんのさ・・・なんて思っちゃうんだけど・・・。

でもその前に子供たちの頭のやわらかいうちにもっと教えなきゃならない事も
多いんじゃないかなぁって思ったんです。

ボランティアを高校の授業に取り入れるとか?
私はボランティアは強制されてするものではないから、出来る事なら
『車椅子体験』や、アイマスクによる『盲体験』なんかを
少人数でやらせてほしいと思ってしまいます。

今の子供たちって、想像力に欠ける子が多いと感じます。
もちろん豊かな想像力を持ち合わせている子供も一杯いるけれど
『相手の身になって考える』って事がなかなか出来ない子が多い。

これって想像力だよね。

だから体験させてほしいと思うの。
想像力が足りなくて、思いやるって気持ちが持ちにくいのかもしれないから
実際自分がなったらどういう風に感じるのかを疑似体験させる事で
相手の気持ちを考える学習にならないかと思うんだけど

車椅子体験では、車椅子で日常生活を送るって事がどれだけ不自由で
大変なものかを感じ取れると思う。
その時、車椅子の押し方、坂道の下り方、イスやベッドから車椅子への
移動の仕方など教えてくれると、いつか役に立つと思う。

アイマスクでの盲体験では、目が見えないまま動くって言うのが
どんなに怖くて不安かがわかると思う。
そう言う人たちを道案内する時はどのようにすればいいのかを
教えながら点字ブロックに自転車止めたりすると道がわからなくなることを
教えてあげてほしい。

他にも障害だけではなく、妊婦、老人など・・・・たとえば優先席とかあっても
そこに座って寝ている若者を見ちゃうとガッカリします。
男の子は一生妊婦にはなれないんだから、いっそ中学や高校の時期に
装具などを使って『妊婦体験』をぜひしてもらいたいって思います。

いじめの問題なんかはやられている子の気持ちを察してあげられたら
出来るはずのない行動だと思う。

もちろん何らかの原因で憎しみや恨みがあったらそれだけでは済まないだろうけど
「ただ、ムカつくから」なんて理由で他人を追い込む事はしないと思う。

私はいじめた事もないし、いじめられたこともないからよくわからないけれど
心無い大人の言葉にひどく傷ついた経験があるので、自分のとる行動が
相手にどう映るのかがとても気になってしまいます。

こういう事言われたら私なら傷つく・・・そう思ったことは口に出さない。
それだけのことなのに・・・・。

 

障害者に対する偏見も差別も、一緒に生きるってことを体験していく事で
子供たちに受け入れやすい環境が出来るんじゃないかな?

 

自分が今なにか力になりたいって思っていても知識がないばかりに
手を差し伸べられないもどかしさからこんな事考えてました。


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まる

息子たちの学校では、学校内で車椅子に乗って移動する「体験」がありました。 アイマスクをして歩くということも。
学校の中はもちろん、ちょっと外へ出て、子どもたちは「障碍の人たちにとって、動きづらい町だと思った」と言っていました。

障碍をもつ人の生き方は素晴らしいと思うことがあります。健康で凡人な私には想像もできない苦しみも味わってのことかもしれません。
彼らから教えられることはたくさんあります。

とある高等専修学校は、自閉症児と健常児が混合で学んでいます。
健常児は、健康ではあるけれど、心が健康でない子が多く、
登校拒否やいじめなども経験している子が少なくありません。
心を閉ざしているのは健常児のほうで、その閉じた心を自閉症という障碍をもっている子どもたちが開いていく・・・という家庭をテレビで見たことが
あります。

何の苦しみもない世の中では、人は何も学べないだと思います。
苦労や挫折があって初めて喜びや幸せを感じられるのだと思います。

そういう意味では今の若い子たちは、可哀想なのかもしれません。
by まる (2007-02-01 10:13) 

綺華

>まるさん
息子さんの学校、ステキですね。
私も息子達もそう言う経験がなかったので羨ましいです。
私自身は高校卒業後、実習先でアイマスク体験や手話を学んでいた時に
聾唖の方からいろんな話を聞いた事があります。

私も何でもやってもらえて、手に入って我慢する事を知らない
我が息子達を最近は不憫に思います。
それは親がなんでも手を出してしまったからに他ならなくて・・・・
本当に猛反省の日々です。

寮に入って人間関係の厳しさや窮屈さを知った長男は
少し変わりましたが、相変らずノーテンキに幸せ満喫中の次男には
苦労や挫折が必要だとシミジミ感じます(^_^;)

幸せなのはいい事だけど、その幸せのなんと薄っぺらい事・・・。
せめて、いろんな体験をさせてもらえないかな・・って思います。
コメントとniceをありがとうございました。
by 綺華 (2007-02-01 14:50) 

流星☆彡

私は ねぇ。。。いつも(!)感想の視点が逆転してるんだけど。。。
自分が育つ過程で、家族・親戚の関係が淡白で、近所づきあいって関係
にも恵まれてなかったから、「家庭・地域コミュニティの崩壊」ってのは
まず 私が体験してる!…と思ってしまう 認識を持っております。
そんな母(=私)には、家庭的な お婆ちゃん(=姑)に 愛されている娘が、
私に欠けている体験を よく体得していて、時折 嫉妬めいた感情さえ
湧いてくる 最近。。。
車椅子体験も 好んで参加する娘が、体育祭の委員とかで 来訪した
高齢者や障碍者の方々へ応対している様が、また よく やっているのよ。
親が“足りな”くても、周りの大人の働きかけの おかげで、親が持てな
かった要素まで 子が身に付けてくれる…そんな事を 目の当たりに して
います。
頭の柔らかいうちに!…って、ホントに痛切に思います。子供って
変われるんですもの。大人が変わろう!と思い至ってから経過する時間の
半分 いえ 数%くらいの時間で 変われる。もったいないですよ。子供に
働きかけないと。…と、子供に とっての “何かの体験”に なれたら!…と
他所(よそ)様の お子さんと接している 私だったりします。
そうそう。所属するシッター派遣会社で、自身が出産経験の無い 若い
女性スタッフ向けか 『妊婦体験』研修を やってるんですけれど、私 出席
しますよん。(定員に余裕ありあり(!)なので。)どんな装具を使ってるのか、
体験したくて!こんな体験、私達が出産する時代には 概念すら なかった
ですよね。「男の方は 仕事で疲れてるんだから、(夜泣きとか…)
赤ちゃんの事で ダンナ様を 煩わせないよ~に!」と 姑から言い渡されてた
世代ですからして。。。
by 流星☆彡 (2007-02-01 17:26) 

とんちゃん

コウヘイの学校でも、アイマスク体験やったよ。
それと同時に救命処置の方法など・・・
アイマスク体験は大きな意味があったと思うよ。

カズは小4の時に妊婦体験を学校でやった。(これはそのときの
担任が独自でやったもの)
それと特別養護老人ホームでのボランティアにも参加したことがあるの。
ホームの喫茶室でのお手伝いだったんだけど、100歳近いおばあちゃんや、戦争でのどをつぶされたおじいちゃん、体が不自由で自力で
動くことが出来ない方々もお茶を飲みにくる。
そのな方々からオーダーを聞き、持っていくだけなんだけど
車椅子が通れるように前もっていすをどかす、注文の品を持って行った時に少しおしゃべりなど、実体験することで
色々考えることが出来たみたいだった。

想像力すら乏しい現代っ子には、実体験でもしないと
分からないことって多いような気がする。

我が子2人は少なからずも、そういった体験をさせてもらえたことは
幸せなことだな~って思うよ。

私の働いているお店にも心身障害のある方がお見えになるけど
必要と思う時に手を差し伸べられるようになりたいと思う。
by とんちゃん (2007-02-02 01:38) 

経験や体験が大事なんでしょうね。
経験することで体も心も感じるから想像力も付くと思います。
大人である私も経験、体験不足です。
by (2007-02-02 11:16) 

綺華

>流星☆彡さん
こうやって聞いてみると結構そういう体験をさせてくれる学校や
施設があることに驚きました。
うちは両親が離婚してたわりに、それぞれから大事にされていた
思い出しかなくて親から受けた愛情や近所の人の暖かい目って言うのが
染み付いてたんだけど、やっぱり親がいないって子供心に結構
辛かったから、我が子には手をかけ過ぎてしまいました。・・・・ハンセイ(>_<)

だからこそ、今からでも遅くないからいろんな体験してほしいな。
『当り前』のことに感謝する気持ちや、支えあって生きるって意味を
もっと理解してほしいと思います。
コメントとniceをありがとうございました。

>とんちゃん
コウヘイたちがそんな経験していたとは!!!!!
小学生じゃ早いかな・・って思っていたけど大丈夫なんだね。
妊婦体験をさせてくれた小学校の先生は素晴らしいね♪
そういう担任に子どもを任せたいって思うよね。

うちの兄ちゃん達も救命救急の講習は受けているし、消防少年団での
経験が寮生活で役に立っていたりと、学校で教わる勉強以外の事が
実は生きていく中でどれだけ大きく占めているかがわかるよね。

先日のカラオケ店での火事もいろいろ問題はあったらしいけれど
消火器の使い方がわからなかったと言っていた従業員の話を聞いて
口だけの説明、ビデオを見せる・・・じゃなくて、
実際にさわって使ってみる1度の体験があったら
こんなことはなかったかもしれないのに・・・と思ったよ。

機会を探して、うちの息子達にも経験させたいよ。
コメントありがとね(*^^)v

>ナーリーさん
勉強が出来る子がイイ子っておかしいと思っているんです。
(これはうちのダメ息子達をかばっているわけじゃないですよ)
もっと『人間として』正しい事を正面きって出来る子を褒めてあげたいの。

だから、頭でっかちで小学生の頃からたとえゲームの世界でも
勝ち負けや、お金を稼ぐ事ばかりに躍起になっている子供を見ると
悲しくなってしまいます。

私たち大人も経験不足だと思うけど、もっと子供たちにそう言う機会を
与えてほしいと思います。
私も機会を探して体験してみたいと思いますし・・・。
コメントとniceをありがとうございました。
by 綺華 (2007-02-02 15:11) 

綺華

追加・・・・流星☆彡さんへ

マリーアントワネットだけど・・・・・
ホントにあの厚生大臣のバカな発言があった直後で
なんとも複雑な気持ちで映画を観ることになってしまいました。

私の中では彼女は平凡な女性であり、ハプスブルグ家の皇女として
生まれてしまったのが一番の悲劇だと思っているの。
せめてちょっと位の高い貴族の家だったら、美しい貴婦人として
人生を謳歌できたんだろうと思うと、運命って本当に残酷です。

その中で、結婚は『契約』であり、子供が生まれない限り
自分の立場を保証する事ができないとは・・・・・(T_T)
14か15歳でそんな女性としてのつらい現実にぶち当たって
心の安らぎを遊びや浪費に向けてしまう気持ちがイタイほど
わかってしまって悲しくて切なくて・・・・。

マリーアントワネットを同性・・同じ女性としてリアルに感じることが出来て
その点では本当に面白かったです。
音楽もクラシックや、バロック音楽はほとんど使われず
ポップで明るい曲がちりばめられてて『プリティ・ウーマン』かと
思っちゃうほどでした(笑)

ただ・・・・・・フェルゼンが・・・・・・・(-_-メ)
いえ、カッコよかったです。
すごいイケメンです・・・・惚れます。
でも・・・・あれはないでしょ、まずいです。
そーゆー描かれ方されちゃってます(-_-;)
by 綺華 (2007-02-02 15:23) 

流星☆彡

丁寧な返信を頂き、ありがとうございました!
こういった視点を前提に持って 観てきますネ。
ところで…オスカルが登場しなくとも、フェルゼンに期待を抱いている
ベルばらFAN☆なんですけど、“まずい”フェルゼンなの~(・・?・・・^^;
by 流星☆彡 (2007-02-03 10:23) 

Peko

ayaka さん、こんにちは♪
お仕事お疲れさまです。

うちの子供たちは、中学の時に車椅子やアイマスクの体験などしました。
PTAの学年委員だった時にPTA活動の学年行事のひとつとして
企画しました。障害を持った方で一人暮らしをされてる方を招いて
講演をしてもらったこともありました。子供たちにどう影響しているかは
定かではないですが・・・。

娘が衝撃を受けたのは、高校の時の夏休みに参加したボランティア活動。
確か、区の企画・募集だったと思います。
老人介護施設でのボランティア体験だったのですが
施設の担当者が、娘のことを専門学校生と間違えて、オムツ交換を
娘にさせたのです。
あとで初参加の高校生とわかって、「いきなり大変なことさせてごめんね~」
と謝られたそうですが・・・。^^;
でも、娘にとっては、介護というのはきれいごとではないんだ・・・との
洗礼をいきなり受けることができて、衝撃的ではあったものの、
大いに意味あるボランティア初体験になったと思います。

子供自身に興味のない体験をさせるのはなかなか難しいかもしれません。
男の子は特に・・・ね。^^;
でも、ayaka さんのお仕事の話を日々されるだけでも、
とっても大きな意味があるような気が私はします。

想像力・・・私にとってもキーワードのひとつです。
私にとっては50近くなってからのヘルパー稼業が大きな経験となってるかな・・・
何事も遅いってことはないのでは・・・と自分に言い聞かせつつ。。。(^^ゞ
by Peko (2007-02-04 11:32) 

綺華

>Pekoさん
やっぱりいろんな学校で経験してる子供も多いんですねぇ。
と言うことは、同じ市に住んでいても体験がある子とない子が
いるかもしれないって事ですね。

だとしたらやっぱりカリキュラムに入れて欲しいなぁと思います。

娘さんは初めてのボランティアですごい経験ちゃったけど、ちゃんと
それを受け止めて考える事が出来たのは娘さんの資質ですね。
それで嫌になってしまう・・・もう2度とボランティアなんてしないって子も
出てきてしまうかもしれないもの。

やっぱり家庭での話も必要ですし、実践できる環境も大事だと感じます。

『想像力』・・・・どうしても自分の考えの中でしか想像つかないって事が
多々あるので、頭も心も柔らかいうちに体験を通して想像力を
広げていって欲しいです。

息子達にも少しずつ伝えていきたいです。
コメントとniceをありがとうございました。
by 綺華 (2007-02-05 13:49) 

自分を正にしてしまうと見えないことってたくさんできてしまいますよね。
相手の身になって考える事は凄く大切な事だと思います。
ayakaさんは何も出来ないと思っているようですが、周りの人にはayakaさんの思いが伝わっているのではないでしょうか。
by (2007-02-07 14:56) 

綺華

>しげさん
そうなんです・・・普通物事を考える時、自分が基準になりますよね。
それはいけない事ではないけれど、ソレばかりじゃ自分勝手で
ワガママで、単なるジコチューだと思います。

基準は自分だとしても、外から物事を考える事が
視野を広げる要因になると思ってます。
その外から見るって事が想像力がないと難しい・・・・(>_<)

しげさんはそれが出来てて素晴らしいと思ってました。
うちの息子達もそんな大人になってほしいんです。
優しいコメントとniceをありがとうございました。
by 綺華 (2007-02-08 14:26) 

Peko

『想像力』ってことで、また書いてみました。
TB、そしてこのコメント欄へのリンク貼り付けができなくて、ごめんなさい。
そういう設定にされてるのかな?
いろんな体験を通して、想像力身に付けたいですよね。自分も子供も。^^
by Peko (2007-02-10 15:00) 

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