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NHK受信料を払わない裏ワザ [Archives]

おなじみ日本PTA全国協議会が毎年実施している
「テレビ番組に関するアンケート」の結果が公表された。

小学5年生と中学2年生の保護者約4800人を対象にした
このアンケートでは「子どもに見せたくない番組」として
『ロンドンハーツ』『水10!』『クレヨンしんちゃん』
『めちゃ×2イケてるッ!』などがやり玉に挙げられている。

毎度の事だけど、この「日本PTA全国協議会」って組織は
アタマが悪いから、このアンケートがお笑い番組の「勲章」
であり、宣伝材料にしかなってないって事実に全く気づいて
ないらしい。

でも、輪をかけてアタマが悪いと思ってしまうのがコレ。
「子どもに見せたい番組」だ。
今年も1位は2位の『どうぶつ奇想天外!』や3位の『3年B組
金八先生』を抑えて、断トツの支持率だったという。

    

NHKの看板番組『プロジェクトX』である。
確かに、とってもいい番組だと思う。
通常に言われてるのとは全く別の意味で。

何しろこの番組、『受信料』を徴収しにやってきた
NHKの回し者を撃退するのに効果テキメンなのだ。

例の不祥事以来、NHKの受信料支払いを拒否する世帯は
激増してるけど、それ以前から俺は受信料を払ってない。
払うだけの稼ぎは充分あるけど、ポリシーとして払わない。

ここ数年は理由としてこの『プロジェクトX』を挙げている。
「なんで金払って『プロジェクトX』みてえな
 企業のCMをわざわざ見なきゃならねーんだよ?」
こう説明すると徴収人がさっさと引き下がるからだ。

PTAのアンケートに答えるようなバカな親どもは
「昔の日本人はエラかった」とか感動にナミダして
そこにとんでもない矛盾がある事に全く気づいてない。

NHKは特定のスポンサーの支援を受けない「公共放送」だと
自らを名乗り、「不偏不党の立場」にある事を前提に国民から
受信料を徴収している。

でも『プロジェクトX』の本質は「企業のプロモーション番組」だ。
「番組」というよりは「企業CM」と呼んだ方が正しい。
公共放送であるはずのNHKが特定の企業を紹介し、その企業
の過去の業績を露骨に賛美する「CM」を流してる。

紹介される企業も、その絶大な宣伝効果を知っているからこそ
取材に全面的に協力する。以前ホンダを取り上げた時なんか、
フジテレビが巨額の放映料を払ってるから他局には絶対貸し
出さないF1の映像が流れてた。裏でホンダが動いたからだ。

ここまで露骨に一企業をイメージアップさせる「CM」を作る為に
国民は「公共放送」に受信料を払わなきゃいけないのか?
中島みゆきの曲や田口トモロヲの淡々としたナレーションがいい
とか感動してるバヤイじゃない。
「そんな金払えるか!」ってのが道理だ。

しかも昨年、NHKは『プロジェクトX』のイベントを開催した際
過去に取り上げた企業から「協賛金」を募っていた。
中には3千万円払った企業もあった事が判明している。
露骨な金儲けだし、民放でCMを流したのと全く同じ構造だ。
「公共放送」として何から何までデタラメだ。

だから読者にも、もしNHKが受信料をかすめ取りにやってきたら
『プロジェクトX』を持ち出して「企業のCMの制作費なんて絶対
払いたくありません」と主張することをオススメする。

そもそも『プロジェクトX』を「子供に見せたい」とかほざいてる
バカな親がなんでこんなに多いんだろうか?

これはテレビが「公共性」を持っているという誤解から来ている。
「テレビは国民のモノ。国民に有益なモノを提供するメディア」
という、とんでもない幻想だ。

確かに災害が起きた時とかは、テレビを通して得た情報が
重要な役割を果たすようにも見える。これを根拠として…
①僻地や離島に住む日本人であっても必ずテレビが見られる
 ようにしなければならない。
②その為には「公共放送」が日本全国を網羅する必要がある。
③だから「公共放送」NHKに国民全員に受信料を払いなさい。
…みたいな話になっている。

でも、この「論理」ってホントに正しいのだろうか?
例えば阪神大震災級の地震が起きたとする。
その時、一般家庭の多くは停電してテレビなんか映らない。
携帯テレビはそれほど普及してないからラジオやネットの方が
よっぽど役に立つはずだ。

そもそも非常時に必要な情報は「音声」や「文字」で得られる
のであって、「映像」は必要ない。
テレビが空気のようにありふれた存在になっているが為に
大多数の人間はテレビの本質というものが見えなくなっている。

まずテレビは人間の生活に必要不可欠なモノではない。
テレビが殆ど普及してない発展途上国だって沢山ある。
人類の歴史上、テレビが無くて困った事なんか一度もない。

世界的に見ればテレビとは「先進国の贅沢な娯楽品」なのだ。
大地震の時、都市の壊滅ぶりを見たがるのは「娯楽」だ。
もう少し簡単に言い換えてみようか?

「サダム・フセインが捕まった」ってニュースはラジオやネット、
新聞などでもすぐに伝えられた。世界情勢の重大なトピック
ではあるけど、捕まった事さえわかれば情報的には充分だ。
でも「捕まったフセインの哀れな姿が見てえ〜!」ってなると
人はテレビをつける。
これは情報の「公共性」という一線を越えた「娯楽」になる。

要するにテレビは「欲望」を満たす「娯楽メディア」なのだ。
必要不可欠でないならテレビに「公共放送」などいらないのは
明らかだ。そもそもNHKって国に都合の悪い事は報じない
「政府のお抱え機関」だし。
よって俺はNHKの受信料は払わない。Q.E.D.

本来テレビとは、街頭で配られる「サラ金のティッシュ」だ。
企業が自社製品を宣伝する為に金を出してタダで垂れ流す。
ティッシュは「鼻を噛める」からもらった人間に喜ばれる。
テレビは「CMのついでにやってる番組が面白い」から喜ばれる。
違いはそれだけだ。

但しテレビは多くの人間の目につくように、中味を刺激的にできる。
俺はそんなムダで下世話なテレビが好きだ。
でもそれを過激過ぎると言って、テレビを非難するのは間違いだ。
元々タダで垂れ流してるのだから、見たくなければ消せばいい。

「良識ある親」どもで構成されてるハズの日本PTA全国協議会
はそんな単純な事実さえ気づかない。
ホントに「テレビが子供に悪い」と考えてるなら、親自身が子供の
テレビの視聴時間を管理すべきなのに、その責任を棚上げして
テレビをスケープゴートにする。
バラエティーが有害なら下世話で覗き見趣味のワイドショーだって
有害のハズだが、ワイドショーには全く文句を言わない。
支持母体である下世話な主婦どもの反感を買いたくないからだ。

ワイドショーの出演者は似たような殺人事件や幼児誘拐事件が
何となく起きているのに、毎度毎度そんなニュースに対して
「一体なぜこんな恐ろしい事が…」と同じコメントを繰り返す。
「PTAの良識派」どもの思考停止具合はそれとよく似ている。
「子供に見せたくない番組」とかギャーギャーほざいてる前に
「親をバカにするワイドショー」を無くす方がよっぽど子供の為に
なると思うのだが?

結局、テメエらがテレビ漬けになって思考停止しちまってるのだ。
そしてバカだから、せっせとNHKに受信料を払い続ける。


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コメント 2

Sana-Atsu

わたしもNHKは払わない主義です。
うちは親の代から払わない主義なんです。
それでもやってくる集金の人にはコレを今度言ってみようと思います。
by Sana-Atsu (2005-06-09 20:47) 

petrosmiki

コメントどーも。
それにしても「プロジェクトX」っていつまで続くんだろ?
sanatsuさんが使う前に終わっちまうかもな。
by petrosmiki (2005-06-10 15:02) 

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