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10年後にはテレビがなくなる…のか? [メディア]

みなさん、テレビ面白いですか?

制作側にいる私が言うのもなんですけど、私はぜんぜん面白いと思ってません。
はっきり言って、見てません。(ぉぃぉぃ)
地上波番組は特に見ません。
理由は簡単で、地上波の番組がつまらないからです。

結局、テレビは「マス」コミである以上、最大公約数を取らざるを得ないわけです。
言い方を変えれば、「アホでもわかる番組」にしなければいけないということです。
「アホでもわかる番組」にしなければ、視聴率が取れません。
視聴率が取れなければ、スポンサー様が付いてくれません。
スポンサー様が付いてくれなければ、テレビ局は収益が上げられません。
したがって、テレビ局は構造的に、「アホ向けの番組」を作ることになります。

いままではそれだけで事業が成立していました。
テレビにはステータスがあり、テレビは社会の公器であり、
テレビにCMを出せる企業は立派な企業だ、
という幻想がありましたから。

しかし最近では、企業も広告の費用対効果に非常に厳しくなってきました。
「リーチ」、すなわち、メッセージが顧客にどの程度伝わったかということを
非常に気にするようになったのです。

結果として、テレビCMは効果が低いと考え、
webに広告をシフトしていく企業が徐々に増えつつあります。
所得や知識レベルが高い層に顧客を持つ企業(=たいていは優良企業)であればあるほど
この傾向が顕著に現れているように思えます。

これはテレビ局の経営上、由々しき問題です。
どんどん、購買力のある視聴者が離れていき、
それとともに金払いのいいスポンサーが離れていく。
悪夢のようなシナリオなのですが、
今の経営陣では、これに対処することはできないと思います。

10年後に、テレビがなくなることはないでしょう。
でも、今と比べてメディアとしてのパワーは確実に落ちていて、
暴言を承知で言うならば、
「自分で情報を収集できない人のための、クオリティの低い垂れ流しメディア」
に落ちぶれているのではないでしょうか。

ホリエモンの言う「10年後にはテレビがなくなる」というのが
こういう意味なら、私は全面的に賛同します。


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