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闘う学生たち--本日,東北大学有朋寮で強制執行反対集会 [社会]

8月24日の「東北大学の学生寮が廃寮の瀬戸際の記事で,この「有朋寮」立ち退きの強制執行が行われる可能性が迫っていることをお知らせしましたが,まだ行われていません.寮生たちは,全国からの支援者も含めて,今日9月17日土曜日,午後1時から,有朋寮敷地内にて「9.17全国集会」を開きます.地下鉄長町南駅から徒歩10分のところ.午後4時からは,東北大学片平キャンパス出発から元鍛治町公園までデモ行進をします.

なお,「週刊金曜日」9月9日号に有朋寮問題の記事があります.

以下,9月12日付けの緊急アピールを転載します.引き続き賛同者を求めています.

《緊急アピール》
9月1日の有朋寮「明け渡し」判決に抗議し、
強制的手段による廃寮強行に反対します


9月1日、仙台地裁(第三民事部)小野裁判長は、東北大学有朋寮「明け渡し」裁判において、東北大学当局の主張を全面的に認定し寮生の立ち退きを命じる不当判決を下しました。そして、このような不正義を強制執行による廃寮強行という手段によって合理化しようとしています。私たちはこの事態に怒りと危機感を覚え、以下アピールします。

判決は『用途廃止決定については、有朋寮の管理者である東北大学の裁量に属する』とし、「大学の決定」こそが絶対であり、何にもまして優先されるとしています。「寮生に人権なし」と言わんばかりです。

さらに、「廃寮決定」の最大の根拠とされた「老朽化」問題について、『施設の老朽化を用途廃止の実体要件と考えることはできない』として、廃寮と老朽化は関係ないとの見解を示しました。では、いったい有朋寮は何をもって廃寮とされるというのでしょうか。東北大学当局が学内外でさんざん宣伝した「老朽化した寮をやむなく廃寮にする」という口実は何だったというのでしょうか。

また、すでに退寮した元寮生が寮生であると断定されて寄宿料を請求されていることも、判決文が大学当局の一方的な主張を無前提にうのみにしたものであることを示しています。

今回の判決は、大学・教育の場における民主主義を否定し、大学自治・学生自治を破壊するものです。

何よりも、判決当日に東北大学当局および弁護士が法廷から逃亡したことは、歴史に残る汚点であり、絶対に容認できません。学生との話し合いを拒否し、最後は処罰や警察権力を使って暴力的に問題を「解決」するというあり方は、これまでの東北大学当局に一貫してきたものです。学内外からの廃寮反対の声に耳を貸さず、学内3000筆をこえる廃寮反対署名も無視。有朋寮支援者には「傷害事件」をでっち上げ、廃寮の不当性を告発した古郡陸君には2年7ヶ月以上の「無期停学」処分を継続しています。

不況が深刻化し、学生寮の必要性がますます高まる中、学生や市民の声を踏みにじって厚生施設の廃止を強行しようとする東北大学・吉本執行部の不誠実な態度は改められるべきです。有朋寮の「廃寮決定」そのものが白紙撤回されなければなりません。

そして有朋寮廃寮問題は、ひとつ東北大学にとどまらず、現在の教育と大学の危機を象徴するものです。学生や教職員の声を無視して「決定」を押しつけるやり方は、東京都立大学廃止、法政大学学生会館取り壊し、東京大学駒場寮、山形大学学寮廃寮などにあらわれています。さらには、「日の丸・君が代」強制や愛国心教育など、教育の国家統制として懸念される事態です。小泉「構造改革」の反動的本質とは、この教育政策、大学政策にもあらわされています。教育・大学は権力に従順な青年を生み出すためでも、資本の利潤追求の場でもありません。

最後に、今回の判決を下した仙台地裁は、それがおよそ判決とは呼びえないほどの非民主主義的・非論理的なものであることを深く自省すべきであり、強制執行という手段によって寮生を暴力的に叩き出すような手段をとるべきではありません。私たちは、とりわけこのことを強く訴えます。

以上、私たちは問題の真の解決のために、「9・1判決」および強制執行による廃寮強行に反対するとともに、東北大学当局が寮生・学生と真摯に話し合うように求めます。

2005年9月12日

《緊急アピール賛同人・賛同団体一覧》
<個人>
149名(時間が経っているので個人名は削除しました.

<団体>
国鉄千葉動力車労働組合/国鉄水戸動力車労働組合/全金本山労働組合/東北大学学生自治会/東北大学日就寮/東北大学文化部サークル協議会運営委員会/とめよう戦争への道!百万人署名運動・宮城県連絡会/富山大学学生自治会/富山大学新樹寮/富山大学新聞会/婦人民主クラブ全国協議会宮城支部/法政大学第一法学部自治会/法政大学文学部(第一部)自治会/法政大学経営学部自治会/法政大学第二教養部自治会/宮城県高校教育ネットワークユニオン/山形大学「泥棒はウソのはじまりだった」国賠原告団

(五〇音順・敬称略) 2005年9月14日現在・149人、17団体

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