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お気に入りのCD(47)-フォリア- [CD・DVD・Video]

今日は休日だったのですが、家にいなければならない(あまり面白くない)用事があり鬱々していましたので、陽気な音楽を聴いていました。

『フォリア(1490-1701)』
1.Anonymous : Rodrigo Martinez
2.Diego Ortiz (circa 1510 - circa 1570) : Trattado de glosas: Recercada quarta sobre la folia
3.Antonio de Cabezon (1510 - 1566) : Para quien crie yo cabellos
4.Diego Ortiz (circa 1510 - circa 1570) : Recercada no 8 sobre "La Folia"
5.Juan del Encina (1468 - 1529) : Oy comamos y bebamos
6.Antonio Martin y Coll (?1675 - ?1735) : Diferencias sobre las Folias
7.Arcangelo Corelli (1653 - 1713) : Sonatas (12) for Violin and Basso Continuo, Op.5: no 12 in D minor "La Follia"
8.Marin Marais (1656 - 1728) : Pieces de viole, Bk 2: Couplets de folies

『その他のフォリア(1500-1750)』
1.作曲者不詳(ペルー):フォリア・クリオーリャ(即興曲)
2.作曲者不詳(王宮の歌曲集所収):古いフォリア(1500年頃)
3.カベソン:グローサ(変奏)付パヴァーヌ(1557)
4.ムダーラ:ルドビーコのハープを模したファンタジア(1546)
5.ルッフォ:バスとソプラノのガンバ(1564)
6.ピッチニーニ:「ラ・フォリア」に基づくパルティータ(1623)
7.ファルコニエーリ:(3声の)フォリア(1650)
8.ストラーチェ:フォリア(1664)(チェンバロ)
9.プレイフォード:ファロネルのディヴィジョン(1685)
10.コルベッタ/サンツ:フォリア(1674)(ギター)
11.コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ「ラ・フォリア」Op.5-12(1700)
12.カバニーリェス:フォリアのディフェレンシアス(1700)(チェンバロ)
13.アルビカストロ:ソナタ「ラ・フォリア」(1704)
14.ムルシア:ガリシアのフォリア(1700-32)(ギター)
15.ヴィヴァルディ:ソナタ「ラ・フォリア」Op.1-12(RV.63)(1705)

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のサヴァール(率いるエスペリオンXXI)によるフォリアとフォリアにまつわる音楽を集めたCDです。(試聴はCDの写真に張ったリンクからどうぞ。)

栄華のバロック・ダンス』によると、
…サラバンドの関連舞曲として取り上げられる3拍子の舞曲である。…
「フォリア」という語は、もともと「ばかげた」「狂気の」「頭のからっぽな」という意味である。15世紀後半、ポルトガルで歌の付いたダンスとして誕生し、16世紀にスペインに広まっていったが、その熱狂的な踊る様子は、フォリアという言葉そのものであったと言われている。その後、ギター音楽とともにイタリアへもたらされ、フランスへはイタリアのギター奏者によって、17世紀中頃に紹介された。
とあります。

体がむずむずして踊りたくなるような、ギターによく合う曲調ですが、激しいヴィオールも聴きものです。ハープシコードやハープも意外と合うのですね。

2枚ともフォリアの歴史をたどる構成になっていて、コレッリ以外の曲は重なりません。

そう言えば古楽器奏者、竹内太郎さんのバロック・ギターのCDも『フォリアス』というタイトルでした。

本日の練習メニュー:指ならしに3声の和音とアルペジオの練習曲、"58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.31~35の復習とNo.36~38の予習、アテニャンの『花咲く頃に』、ダウランドの"Mrs.Winter's Jump"と"Mr.Dowland's Midnight"。

19世紀ギターで"Greensleeves to a Ground"。


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コメント 4

Cecilia

nyankomeさんが「あまりおもしろくない」「鬱々」なんて書かれるのですから、よほどのことでは・・・?と想像しています。
ご紹介のCD、絵を見るだけで楽しい気分になれますね。
nyankomeさんが紹介して下さるCDはいつも絵が美しいです。
「フォリア」・・・確か「ドン・ジョヴァンニ」のなかでランチキ騒ぎをする場面で、この踊りの名前が出てきたはずです。
「ファンダンゴ」(これは「フィガロの結婚」にも登場)と共に気になる踊りです。
by Cecilia (2006-10-23 09:39) 

ぶなねこ

「頭からっぽな」に爆笑でした(笑)
ヴィオラダ・ガンバって聞いたことあるなぁ。
確か授業で…もうすっかり忘れています(^^;
by ぶなねこ (2006-10-23 17:44) 

c-tail

コレッリの「ラ・フォリア」は重音部分やポジションシフトが結構難しくてですね~。「頭のからっぽな」とはとても言えない難しさです。
変奏曲で格好いいんですけどね。
by c-tail (2006-10-23 19:11) 

nyankome

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
お隣が家を解体中なのですが、ウチの塀も壊されるは、アンテナ線まで切断されるはで、業者との対応に追われ、出掛けられず鬱々としていました。
「ファンダンゴ」はフラメンコの踊りのひとつになっていますが、私はボッケリーニのギター五重奏曲第4番が好きです。

ぶなねこさん
nice&コメントありがとうございます♪
元気になられてよかったですね。
ヴィオラ・ダ・ガンバ、足に挟んで弾く弦楽器(古楽器)です。チェロに似ていますが、弦の数が多くフレットもあります。ヴィオール族ですね。

c-tailiさん
nice&コメントありがとうございます♪
コレッリの「ラ・フォリア」、格好よいですね。私も好きです。
Savallもこの曲だけは外せなかったみたいで、2枚目にも再録音していますね。

「頭からっぽ」にして踊りまくるには、「フォリア」の単純なリズムがよいのでしょうね。演奏する方は大変!
by nyankome (2006-10-23 20:48) 

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